農業じゆう人

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自伐型林業大学校

2023年06月14日 12時39分41秒 | 話題
  環境負担を抑えながら山を持続的に管理する「自伐型林業」の担い手を育てる大学校が
  4月、福井市に開校した。 里山の荒廃が各地で問題化する中、林業従事者を増やし、
  中山間地への移住も促す試みだ。 同月に始まった講座には県内外の13人が参加。
  必要な技術や経営手法の習得に向け奮闘しているそうです。

  「緊張したが、面白いので極めたい。 山の環境を整えることで獣害も軽減できるの
   では」。 4月21日、福井市の山中。 受講者の"Kさん(44)"がチェーンソーで
   慎重にスギに溝を入れた。 バキバキと音を立てて倒れると、Kさんはホッとした
   様子で語った。 農業を営んできたKさんはイノシシに田んぼを荒らされたことを
   きっかけに山の環境に関心を抱いたという。 卒業後は知人と自伐型林業を始めた
   いと考えているそうだ。

  自伐型林業は一度に大量の木を伐採する「皆伐」ではなく、必要な分を少しずつ伐採
   する「間伐」を繰り返すのが特徴です。 作業は少人数で行い、小型の機械を使う
   ため、大規模な林業と比べ、コストが安い。 新規参入しやすく、中山間地の定住
   につながるとも期待されている。

  自伐型林業大学校の主な受講者は他業種に従事してきた人たちだ。 道具の使い方や
   伐採する木の選び方、作業道の整備方法のほか、独立に向けた資金繰りといったノ
   ウハウも教える。 最長約50日間のカリキュラムを3年以内に受講する。 福井
   県と福井市が事業を支援している。
   校長の“宮田さん(52)”は「経営者として独立する方法まで教える講座は他にない」
   と胸を張る。 宮田さん自身、飲食業や営業職などを経て、2015年に自伐型林
   業を始めた。 蓄積したノウハウを新たに挑戦する人に伝えようと、数年前から講
   習会を開いてきた。

  宮田さんが住む福井市大宮町は、最盛期には100人以上の住民が山の手入れに携わ
   っていたが、今では3人に減ったという。 「立派な木が生えているのは昔の人の
   おかげ。 担い手がいない今、皆伐してしまえば元の森林には戻せない」と指摘。
   宮田さんは「山を守りながら、地域産業の骨格を担う。 これほどやりがいのある
   仕事はない」と力を込めた。
  
   まさしく宮田校長の言う通りです。 山の緑が生み出すものは非常に大きい‥!
   現状の田畑のように荒れ放題になってからでは遅いわけで、そうならないように
    するために携わる人を育てることは非常に大事なことだと思います。