私の試聴の感想は、最初の初日の評価が非常に高くても本格的に聴き込んで行くと段々評価が下がっていくものだが、今回のレビンソンの#29Lは違う。使い込んでいくほどに「使ってみたい」とその気にさせる。音のヌケ・キレと音離れが抜群に良いのだ。
「何とか使いたい!!」と考えるがC40との組合せではボリュームコントロールが出来ない。自宅で使うことは諦めるがそばに置いて置きたい一品です。
現状で不満点は、例えばピアニストが「ピアノのキーを叩く」立ち上がりの遅さのみ位ですね。100分の2~3秒程送れて立ち上がる。他はこのアンプの特徴と言って我慢できる。多分これはヒューズの交換で直るんではないだろうかとも思う。金メッキの「オーディオグレードヒューズ」に交換すれば良くなりそうな予感を感じる。あらかじめ通電前に4Aのヒューズであることを確認している。
29Lで聴くJAZZは実に気分が良い。プラグやSPケーブルが馴染んできたのだろうか?実に耳当たりが良い。今は生録で撮られたテープからCD-Rにダビングされたアマチュアの録音を聴いているが実に気楽に聴ける。この曲が終わったら元の管球メインアンプに戻します。明日には専務宅に持ち込む予定です。
今までのメインアンプに戻して聴きなおしました。やはりこちらの方がはるかに上ですね。戻して見て気付いたのは「SN感」がまったく違うと言うことです。
通常は管球アンプの方が「SN比」は悪いはずですが、私の管球アンプは「ブルースーナー」で全ての配線をしていますので29Lを軽く上回っています。そのため「暗騒音」や「立ち上がりの速さ」、「情報量」が別格です。音の出方に「自然な感じ」を受けます。球にオールドムラードの軍用を使っているのでこの球の実力でしょう。他にプリント基板を一切使わずに「大容量」のワイヤリングも効いていると思います。
元に戻して「ほっと」しています。やはりこちらが「自分のサウンド」です。安心して「音楽」が聴けます。思いがけず自分の手製のアンプの実力が判りました。