Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

レビンソンとの出会い

2008年02月13日 | ピュアオーディオ

今日レビンソンのパワーアンプ#29Lが手元に来ました。非常に綺麗な外観でピカピカな新品みたいに見えます。出力は50W×2ですので十分です。

試しに事務所の銀箱で試聴しましたが、「非常にキレが有り、厚みもヌケも十分で、空間再現がうまいです。」さすがレビンソンのパワーアンプの末弟とは云え、マニアがあこがれるにふさわしい性能です。

早速自宅に持ち込みメインアンプを交換して聴き出しています。今までの管球アンプと交換しても違和感は有りません。グレードが非常に近いです。

今までのメインが「音色やしっとりした質感」で聴かせていたのに対し「さわやかさと音の広がり」で聴かせるようです。情報量も十分に出ています。これはこれで良い感じです。ケーブル類は全て「ルシファー仕様」にしていますので必然的に電源ケーブルはSCE-45になります。ルシファーの質感をそのまま出してくるようなサウンドです。

ただ困ったのはプリアンプのボリュームです。マッキンC40との組合せですので元々ゲインが高いのに50Wの出力は大きすぎます。メインSPの音圧は100db以上有りますので3W有れば良いんです。今までもメインアンプ(18W)のゲインコントロールで絞りまくって使っていましたので何とか9時の方向まで上げれましたが、このアンプでは2クリックまでです。

こんなにレビンソンが良いとは・・・早く使えば良かったかな。

でも今までのメインと取って代わることは出来ないようです。チョッとエッジが立ちすぎます。「漂うような、香るようなサウンドで自然な音の出方」とは方向が違います。押し付けがましい音の出方を感じます。また音の美しさでは今までの管球メインに勝てません。

あくまでもファーストインプレですので、明日にはどう変わるかは判りません。しばらくじっくりと聴き込んで見ます。プリもレビンソンにしてやらないと本当の評価にならないのかも知れません。使えるアンプを見つけたことは確かです。

その後何枚かのCDを聴きましたが

1)音の伸びがない・・・一つ一つの音に揺らぎ(ユニゾン)を感じない。全ての音がスタッカートのように聴こえてしまう。

2)音は前に出てきて横には広がるが奥行き方向に広がらない。・・・ステージ感が薄い。スケール感を小さく感じる。

3)音を聴かされているようで「音楽性」が低いのが私には大いに不満。・・・演奏者の指使いや姿勢の変化等、演奏者の姿が見えない。

やはり、今までのメインには勝てません。上述した3点は既に出しているからこそ云える感想です。このレベルに達していない人にはわからない世界です。

アンプ素子がTr型と良く出来た真空管アンプの違いのようにも思える。電子の流れ方がそのままサウンドの違いのように感じる。5枚目で拒絶反応が来ました。またもとの管球アンプに戻します。

この評価はあくまでも私の装置での音であり、私の好みでも有りますので参考にはならないと思います。若い人には好まれそうなサウンドです。専務にも使ってみてもらいましょう。


RB46とBC-2のサウンド比較

2008年02月13日 | ピュアオーディオ

初めて自宅にテレフンケンRB46を持ってきてサウンドを確認しました。先に置いていたスペンドールBC-ⅡTrail仕様には遙かにおよびません。レンジも狭く音数もまったく少ないです。でもこのSPは「ボーカル」がとても良いです。

アルテックとは質感が違いますが、「ヴォイス」です。人の声はアルテックと双璧をなすくらい良い感じです。音の傾向は「硬い」感じですが、3ウェイでありながら六半のフルレンジの様なバランスです。・・・少々古臭い音でも有ります。

RB-46を聴くとBC-Ⅱは「現代的なスピーカー」だなと思います。BC-Ⅱは高域に独特の艶を持っていますので聴き易いしワイドレンジです。

どちらを取るかといわれれば迷わずBC-Ⅱを選択します。こちらの方がヴォーカルも含めて桁違いに良いです。(オリジナル配線ではここまでは差が出ないでしょうが・・・)

今日は「ニューアイテム」が来ていますので自宅に持ち込んで試聴を予定しています。


自宅SPシステムの完成

2008年02月12日 | ピュアオーディオ

本日やっと念願かなって自宅の707JSPシステムが完成しました。「え!!今までは完成していなかったの??」と仰る方もいらっしゃると思いますが、実は今までは高域が45KHzまでしか出ていませんでした。今回120KHzまでカバーする「リボンツィーター」を加えました。

このリボンツィーターはオリンパスシステムと全く同じ物です。探していましたがなかなか出て来ないものですので1年待ちました。価格的には数千円の代物です。取り付けるケースの方が2万円くらいします。(花梨材の為)

早速取り付けて音出し確認をしています。このユニットはクリップで接続しています。この程度で効果を出してきます。

繊細さと軽さが増しています。定位がやはり非常に良くなり見通しが良いです。オリンパスで確かめた効果がそのまま出てきます。ステージ感がより明確になりましたね。

これでオリンパスシステムの高域とほぼ同じユニットと帯域を確保しました。JBLの3大ホーンシステムはすべて120KHzまで対応したことになります。

更なる「音質改善対策」を予定しています。次の1っ手でオリンパスと並ぶと思います。音質的にはオリンパスシステムと同格でしょうが、先日「秘密アイテム」をオリンパスの方に投入していますのでこの差は如何ともしがたいです。

ついでに自宅のBC-ⅡTrail仕様SPと事務所のテレフンケンRB46システムを入れ替えています。じっくりとRB46の実力を確認していきたいと考えています。


来社のお客様

2008年02月11日 | ピュアオーディオ

昨日1組、本日1組のお客様がお見えになり、当社のサウンドをお聴きいただきました。昨日のお客様はお若い兄弟の方で、当社の「ヌケ切った音」にいたく感心されていました。お兄様の方はアパート住まいの為現在10cmのフルレンジをお使いだそうで、テレフンケンのRB46Trail仕様のサウンドがお気に召したようでした。これならアパートでも使えるとのご判断です。

本日お見えの客様はオーディオの大先輩でユニットをお探しとの事でしたが、銀箱システムやオリンパスシステムのサウンドにビックリされたようでした。テレフンケンのRB46Trail仕様のサウンドを聴かれて、「これでも十分じゃないか?」と連れの方とお話をしていらっしゃいました。自宅にスペンドールのBC-ⅡTrail仕様のSPが有るとご紹介しましたら次回は是非聞かせていただきたいとの事でした。このBC-ⅡTrail仕様SPのヌケ切ったサウンドは、JBL4343と比較して低音のスケール感こそ負けますが他は追い越しています。質感・音色・バランスとノーメンテなSPとして非常に重宝します。そろそろ事務所の方にRB46と交代させてデビューさせましょう。

自宅ではメインSPのエージング中でまるで出番が有りません。今後もDVDを見るとき以外は出番がなさそうなのでもったいないと思いました。

ところで自宅のメインSP-707Jシステムは着実にエージングが進んでいまして、低音が大幅に「ヌケた」音になって来ました。もう少しかなと言うところまで進んでいます。最後の電源ケーブルSCE-45をA727に使うように準備も整いました。明日には本当の「オールルシファー」のサウンドになります。入り口に使いますのでさらなる「音質アップ」が期待できます。


秘密アイテム

2008年02月09日 | ピュアオーディオ

今日は昨日入荷した秘密アイテムの試聴を致しました。このアイテムを既存のアイテムと交換した途端に「活眼 (覚醒)したのか?」と思うほど変化しました。

試聴したのはオリンパスシステムですが、SCE-45(ルシファー)電源ケーブルが覚醒したのかと一瞬錯覚しました。しかし聴きこんで行くとどうやらこの「秘密アイテム」の性だと判りました。鳴らしこんで行くにつれだんだんと良くなっていきます。CD1枚の前半と最後の1曲では馴染み方が違います。

柔らかく音が厚くて情報がびっしりしています。今まで聴こえなかった音が沢山聴こえます。ヴァイオリンは今までも十分しなやかだと思っていましたが数段上を軽く行っています。まだエージングが十分ではないので更に良くなって行くと思います。

モノが大変希少な物ですので商品化は難しいです。自宅のシステム用に仕舞い込むしかないようです。一人静かに楽しみます。

話は変わりますが、昨日はじめて「Trail仕様の#375」をお客様のシステムで作りました。昨夜は興奮して家族を集め「大試聴会」を開き、家族のリクエストCDを掛けまくられたそうです。

「375の次元が変わって音がヌケ切っている。今までの375を曇った空だとしたら青い空のようだ。うるささの次元が全く違う。」とのお礼の報告をいただきました。

自分が使っているJBL3大ホーンシステムの375と同じサウンドになりましたので、行き着くところまで行った感が有ります。このTrail仕様375は1昨年浦安のS氏様からも打診をいただいていましたが、馴れていないことも有り、作業の難易度の点で価格を付けました。その後手持ちのドライバー全てを交換し、熟練を致していますので価格をその当時の半額程度に致しました。

Trail仕様の375を使ったら現在のDD66000のドライバーのサウンドもかすんでしまいます。それくらい次元が変化します。


アルテック銀箱専用パワーアンプの完成

2008年02月08日 | ピュアオーディオ

昨日道場に取りに行ったアンプの最終調整が完了しました。元々購入したときから「外見はボロで、ノイズは有るは音もトローンとしたどうしようもないアンプ」で使い物にならない代物でした。

El34stereo4 ノイズを取るのに1回、Trail仕様化で配線間違いで1回 吉永さんに見てもらい完了しました。(元々吉永さんから購入しました)

性能はマッキンMC2500と比較しても引けを取りません。真空管が現在トライオード製(中国製と思われる)を付けていますが、ムラードの軍用にすれば完全にMC2500を越えた音質になると推定しています。

El34ppstereo2 内部配線の交換は大変な作業です。線が太く曲がりませんし半田付けしても牽引力で引っ張ってしまいます。(剥がれやすい)、チャチなラグ端子は根元からボッキリ行ってしまいます。ブルースーナーの配線ばかりが目に付きますがもっと細かいところは「スーナー特注品ケーブル」を使います。とどのつまり、オールスーナー化するには2種類のケーブルが必要です。この2番目のケーブルは市販では手に入りませんので当社オリジナルになります。


A727導入後の変化

2008年02月06日 | ピュアオーディオ

727rain1 昨夜A727を念願かなってトランスポートとして導入いたしました。導入すれば2ランクは音質アップと思っていましたが今朝の時点で既に2ランク上がっています。非常に聴きやすいです。

JazzBar2007の7曲目の松尾明トリオのトロンボーンの音色が今まではチョッと聴き辛かったのですが(音色に違和感が?)それがまったくなくなりました。ピアノやヴァイオリン、ヴォーカルは前でも充分と思っていましたが、更に良くなりました。西野一馬さんの言葉を借りますと「星クズが飛散しているような・・・」シンバルワークです。シンバルがブレているのさえ簡単に判ります。

727rain4 これは聞き出すとそこを離れたくなくなります。困ってしまうくらい「良いサウンド」がします。もちろんA727ですのでまだ上が有ります。A730の凄みの有るサウンドにしてみたいとも考えます。音の「ヌケ」も格段に上がっています。

まだ電源ケーブルがSCE-43なので45ルシファーに交換したなら更に上のサウンドを出してきます。

727rain3 電源・インコネ・SPケーブルを全て「ルシファー仕様」にしてアンプをTrail仕様のものに統一した時は更に別次元のサウンドになる予感が致します。既にWE310Aスモールパンチのプリアンプも準備できていますので、近いうちに実験をして見ましょう。


マッキン MC2500 VS VT-62pp Trail仕様アンプ

2008年02月06日 | ピュアオーディオ

昨日佐賀の方から若いお客様がお見えになり、3時頃から7時頃までミッチリと当社のモニターシステムのサウンドを聴いて行かれました。

5.1chのサウンドを良く聴いていらっしゃる様でしたが、事務所のアルテック銀箱システム、オリンパスシステム、テレフンケンRB46システムを熱心に聴いていただきました。

オリンパスでカルロス・クライバー指揮の「魔弾の射手」の8曲目から10曲目を聴いていただきましたが、「このシステムなら5.1chは要らない!!」と仰っていました。目をつむって聴きますと奥行きやホールの大きさまで判ります。歌い手のセリフや動作や動きが「目の前でステージを見ているような」感覚に陥ります。

20080205_mc2500_vs_vt62pp 同じ曲をアルテック銀箱でも聴いていただきましたが、MC2500ではチョッと表現力が足りませんのでTrail仕様のVT-62ppアンプと交換して聴き比べを致しました。

「ハー~・・・全然違う。断然VT-62ppが良い・・・・」と唖然としていらっしゃいました。何処がと云いますと「音の線の太さや余韻・質感、音場の広さ」がまったく数段上の表現です。このアンプと組み合わせたサウンドは奥の部屋の「オリンパスシステムさへ要らない」と思わせるほどのサウンドです。当然「このシステムも5.1chシステムは要らない。2chで充分」とのお言葉をいただきました。

その後テレフンケンRB46 Trail仕様のシステムの「ヌケ切った」サウンドを聴かれて、銀箱かRB46を欲しい様な様子でした。(これなら置けるとの現実的なお話です)

カルチャーショックのような物ですので、冷静に判断できるように「またいらっしゃい」と言ってお送りいたしました。


A727導入成る

2008年02月05日 | ピュアオーディオ

やっと自宅のメインシステムにマスタークロックを交換したスチューダーのA727を導入しました。トランスポートとしてです。

A727→SD-9500(DAC)→ST-5(ライントランス)→C40→管球パワー→メインSP のラインが出来ました。

A727~SD-9500間はXLR→RCAの特性ルシファーデジタルケーブルで接続しています。A727の電源のみまだSCE-43です。(作るのが間に合いませんでした)

でもサウンドは「線の太さと繊細さ」が増して、「前に出てくるサウンド」に変わりましたね。「明瞭度と奥行き(立体感)感」が上がっているのが判ります。

まだ繋いだばかりですが明らかに質感が変わりました。「より自然な感じ」です。更に聴きやすくなりました。うるささの成分が消えたような感じです。1枚目のCDの4曲目ですので更に馴染んで行くと思います。ひとまず良いトレンドだと思います。


現在進行中の作戦

2008年02月04日 | ピュアオーディオ

自宅のシステムの鳴らし込みを毎日2時間続けています。サブのBC-Ⅱの「ヌケ切った音」にはまだ道が遠いです。時々比べていますがまだまだ到底及びません。

スチューダーのA727Dクロック交換品の導入もあきらめ切れませんので、本日ラックの交換作業をやりました。

事務所の大きな空きラックを専務宅へ、専務宅の5段ラックを自宅へ、自宅のラックを事務所へと・・・重かった!!! 疲れました。

それでもまだ問題です。ラックの取り段が合いません。棚板の間隔変更を板材を使ってやらなければなりません。寸法を測って板取と穴あけ、塗装・・・疲れます。

コツコツ続けています。明日中には5段のスペースに全ての機器を入れます。まだ今夜もこれから全ての機器を出して入れ替えをします。

話は別ですが、ライントランスST-5の作成の為トランスを集めています。色々な型番が有りますので一つづつ確認をしていきます。作っては聴き、作っては聴きの繰り返しです。地道なヒアリングと製作の工夫の連続です。