Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

自宅システムの完成

2017年07月10日 | ピュアオーディオ
自宅のサンスイ:SP-707J+αシステムは、10年前にくみ上げた。その前のSPはJBL:#4343スタジオモニター。27年間使って来ましたが、「音質」・「音数」、「音の出方」、「音のバランス」に不満が有った。音の「ヌケ・キレ・ノビ」の面で私の欲しいサウンドにならなかった。



サンスイ:SP-707J+αシステムを導入した時から、今思えば「Lch」の不具合が発生していた。左右のバランスがおかしい(定位がブレる)症状が初めから出ていた。その原因の究明の為に、左右の#375を入れ替えて見たり、ネットワークボックス内の配線をやり直したりと色々対処して来たが、なかなか完全に治っていなかった。今回ネットワーク内の「抵抗器」の不具合を発見し対処するまで治っていなかったことになる。その為、5年前から「鳴かず飛ばず」の使い方で、「気休め程度」の使い方しかしてこなかった。



2週間前にTR型の安物アンプで「パワーアンプの2台化」を実施したが、パワーアンプの実力の無さで、TV音声と切り替えても、同じ様な「音質」でこのまま使って活性化させてもたかが知れていると判断し、WE101Dppパワーアンプの2台化に踏み切った。しかし、低域・中域と高域の音のバランスが取れない。取る為にはもう一台のプリアンプを高域側に入れないと無理だと思った。



そこで当初の設計通りにWE101Dppパワーアンプの1台稼働に戻して見た。1台のパワーアンプで7SPユニットを鳴らすのはしんどいだろうな?と思っていたが、難なく稼働できる事が判った。その結果、現在は最もシンプルでオーソドックスなパワーアンプ1台で鳴らし始めた。

音数はさすがにオリンパスシステムに及ばないが、音の出方、低域から高域のの音のバランスは素晴らしい状態になった。40Hz~22000Hz以上の音が出始めている。音数も十分納得出来る量になった。奥行き方面の表現の素晴らしく良くなった。音のキレに関してはオリンパスシステムをしのいでいる。音のエッジが立って、切れ込みが深くスピード感が有る。やっと満足のできるサウンドになった。欲しかったサウンドが出せる様になった。

5年間も眠らせたシステムで現在埃にまみれているが、これからは清掃して奇麗にして毎日使っていきたいと思っている。その原因がネットワークの中のたった1個の抵抗器の不具合であったなんて想像もできなかった。

現在色々なCDを引っ張り出して、次から次にかけているが、音の重心が下がり、高域はオリンパスシステムさえ出ていない領域まで出ている。またその質感は初めて経験する世界(WE101Dの世界)。音色が素晴らしい。病みつきになりそうな「幻想的」な世界になって来た。

ここ数日、真夜中にゴソゴソ機器の入れ替えやケーブルの追加等を実施して寝不足状態だが、自宅システムが使える様になった心の安ど感が有る。個人的にこれさえ有ればもうオリンパスシステムに拘る必要はないと思える。