Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

自宅ではアナログの音

2013年05月17日 | ピュアオーディオ

オリンパスもSP-707Jシステムもアンプは、プリ・パワー共に管球アンプを使っていますが、2つのシステムでは大きくサウンドが違います。同じ管球式でも自宅のSP-707Jシステムの方が自分の好みです。(多分多くの方は逆の選択をされると思います)

半導体素子(Tr等)のアンプと管球アンプでは「デジタル」と「アナログ」の違いくらいの質感の差が有ります。この頃は半導体素子を使ったアンプを敬遠するようになっています。

管球式でも前段管やパワー管、整流管で音質は大きく違ってきます。自宅(SP-707J)のWE101Dppアンプの出力は1.4Wに対し、オリンパス様の3B252Bシングルアンプは8Wくらいは出ていると思います。たったこれだけの出力差とウーハーの能率の違いで、音の飛び方が全く違います。

WE101Dppアンプも3B252Bシングルアンプもメーカー製では手に入らないアンプです。量産できるだけの球を確保できないからです。どちらも真空管を手作りに近い状態で作られていた時期の球だと思います。どちらも長寿命です。

古いオーディオの通の方達が40年ほど前に「WEの球のアンプは良い」と言われていたのを覚えています。実際にWE101Dppアンプの音は、独特のきめの細かさと艶やかさを持っています。それでいて低域のドライブ力も有り、高域の透明感もレンジにも不満は有りません。もちろん中域の音の厚みは絶品だと思います。

自宅のSP-707JシステムとWE101Dppアンプの組み合わせが個人的には凄く気に入っています。殆ど威圧感の無い音で、チョッと聴きには「迫力不足」に思われるかもしれませんが、「音楽」を長く聴いていられるシステムです。JBL#375を使っているのに嫌な音が殆ど出ません。ピーキーな音が有りません。非常にに柔らかいサウンドで有りながら音にキレや余韻の美しさが有ります。一般のお店では聴けない「自作アンプ」の世界です。

CDを鳴らしているのに、アナログのサウンドと間違ってしまうくらいアナログなサウンドです。