Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

私のSPシステムの特徴

2013年05月07日 | ピュアオーディオ

現在メインSPとして残しているのは、JBLユニットを使った3ウェイシステム3種。オリンパス箱、SP-707J箱、RCAフロントロードWウーハー箱を使った3セットになります。

それぞれのシステム共に中音・高音は全く同じユニットに揃えています。違うのは低域の箱とウーハーユニットと数、そして中音のホーンです。

低域は一般の既製品と変わらない使い方で使っていますが、中・高音は今までの常識とは違った使い方、組み合わせ方にしています。もちろん原理や法則を考えての事です。

いずれのシステムもJBL#375(コンプレッションドライバー)を使っています。このドライバーでなければ出ないサウンドだと思いますが、必ずグレートハイルドライバーとの組み合わせを採用しています。#375は500Hz~7Khz(もしくは8KHz)の帯域で使っています。#375はエネルギー感が強く、単独で使用しますと「音が飛んでくる」様なサウンドになります。これは音波が尖塔形になって出てくるからで、これを「円形」の音波の出方に換える為に圧力を下げる事と、違う音色や音数を求めてハイルドライバーと組み合わせています。

また高域は、LE85(LE175)+小型蜂の巣ホーン+#2405+デッカリボン+ビクターリボンの4種類のユニットで構成しています。

中音・高音共に一つの帯域を複数のユニットでも足せています。中域は2つ、高域は4つのユニットになります。

原理的な考え方は、低音・中音・高音の3ウェイですべて音を出させる事を考えています。これ以上の帯域に分けても良いのですが(例えば4ウェイ・5ウェイ)、数が増えればそれだけ複雑になります。

各帯域のユニットを増やせば、その分音の量も増えると考えられがちですが、それは原理的に有りません。それよりも一つのユニットでは「出せない音」のロスが有り、そのロスは違う形式のユニットでなければ埋められないと思っています。正確には同じユニットでも複数ならロスの数値は下がると思うが、やはり出ない音がある・・・と結論したからです。

低域も複数のユニットにしたいのですが、現在ではまだ問題が有ります。アンプへの負荷が極端に増えて、ローインピーダンスになりやすいのです。マルチなら問題なく使えます。ネットワーク方式の場合、低域の負荷が大きくなります。中・高域の場合は経験則では殆ど負荷は掛からないようだと思っています。

現在までに周波数帯域の違うコーン型を組み合わせる実験は完了しています。これでも相当音の密度が上がってきます。私はもっと上のサウンドを目指して、コーン型以外の方法で低音を出すユニットを探しています。