Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

「音質アップ」の前に・・・

2013年04月30日 | ピュアオーディオ

「音質アップ」を考える前に、どんなSPを鳴らそうとしているかでアンプの選択が大きく変わります。

個人的には「重低音ウーハー」を避けています。何故ならウーハーコーン紙が重すぎて、ピストン運動が音楽の早さに間に合わないからです。それを私は「ろれつの回らない」サウンドと呼んでいます。

例えばどんな症状かと云うと、「16分音符の3連符が来た時に8分音符の1音符に化けて出てしまう」からです。作曲家の記譜や演奏家がしっかり演奏しているのに、再生の時に「音が消える」事が発生するからです。連続して音は出ているので、音符が消えている事に気付かないで聴いる事になります。この事を理解した上でSPの選択が有ると思います。

ウーハーの能率は100db以上が望ましいと考えていますが、あまりに能率を高くすると、周波数帯域的に低域端側が出てこない事になりますので、この辺は折り合い(バランス)も必要です。

能率が90db前後のウーハーなら、そのウーハーをドライブするアンプはドライブ力を相当求められます。当然高出力で高価なアンプになる傾向が有ります。SPを安くあげてもアンプでお金を食う可能性が有ります。

能率が100dbも有れば、出力は2~3ワットも有れば十分です。こちらは出力よりも質を重視する事が出来ます。

何故いきなりウーハーの話になったかと云いますと、「出ている音の70%以上が500Hz以下のウーハー帯域」だからです。この部分の帯域で音の質感の大部分が決まります。このウーハー部をどの様に鳴らすかで、音の密度が変わって来ます。ピラミッドの基礎の部分になります。ここがしっかりしていないと「砂上の楼閣」になってしまいます。