今日は朝から4名で、山口県長門市の山田野案山子邸(以降山田野さん)を訪問して来ました。
山田野さんは昨年リスニングルームを新築され、その施工記をファイルウェブに綴っておられました。非常に興味深く読まさせていただいてました。念願かなって今回ようやく訪問する事が出来ました。
お部屋の広さは約24畳。屋根は片流れで最高部は8m程有ります。十分な空間としっかりした強度の壁・床・天井面で申し分ないリスニングルームだと思いました。(うらやましい環境です)
SPはEXCLUSIVE model 2251。この#2251が素晴らしいサンドを奏でていました。25cmウーハーとは信じられないアタック感や重低音。音の密度感や艶やかな中高域が加わり、音のヌケ・キレ・ノビが素晴らしいバランスで調和しています。このサウンドはどうして出て来るのだろうかと興味津々で聴かせていただきました。
アンプシステムはオールリン・ソンデック。DSやLP-12(2台)のソース機器も手入れと整備が行き届いて、見るからに良いサウンドがしそうでした。特注のラックに機器が整然と並べられています。各機器のセッティングにも手が入っています。
レイ・オーディオのスタンドに載せられた#2251は、小型のコントロールルームや編集用に開発されたプロフェッショナルスタジオモニター・スピーカーシステム。25cmウーハーと2インチダイアフラムのコンプレッションドライバーの組合せで30Hz~25KHzをカバーされ、ムラタのスーパーツィーターを15KHz~100KHzで追加されて使用されています。
SPのセッティングも見た目とは違い、ただ載っているだけでなく、キチンとつぼを押さえられたセッティングになっています。山田野案山子さんのスキルが相当なモノだと感心しました。SPのセッティングでここまで手を尽くされている方は初めて拝見しました。(見えない部分にスキル有り)
今回訪問したメンバー。次々と音楽のジャンルを変えて試聴させていただきました。共通するのは「鳴りっぷりの良さ」。十分な音数、密度感が有って、中高域も非常に分解能が高く、クラシックでもJAZZでも軽々とこなしてくれます。「春の祭典」のグランカッサの重低音など、口径からは信じられないサウンドが出ています。ゲーリー・カーのコントラバスも非常に聴きごたえが有りました。
SPケーブルもパワーアンプからSPに至るまで、一度も床面に着かない様に特注治具で配線されています。振動を拾わない様にされています。SN比を良くするアイデアを実践されていますね。
ムラタのスーパーツィーターは「吊って」有ります。普通なら#2251の上面にポンと載せて使用する処ですが、SP本体とスーパーツィーターがどちらも「最良の状態で鳴る」様に工夫されています。この辺のノウハウは是非取り入れたいですね。
#2251の潜在能力をフルに引き出して鳴らしておられると云うのが強烈な印象です。ここまで鳴らせる方は少ないのではないかと思いました。「大音量」が山田野さんのトレードマークの様に思われている方もいますが、曲に合わせて最適ボリュームにされているだけで、決して「大音量」だけでは有りません。
色々なノウハウをお持ちなので、工夫部分をあれこれ覗いたり、音楽を聴いているうちに3時間があっという間に過ぎてしまいました。まだまだ聴きたかったのですが、片道3時間もかかりますのでやむなく帰路に着きました。
奥様の手作りケーキはプロ級の腕前。おいしいおやつとコーヒー、そして音楽を楽しませていただき至福の時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。