現在6セットのシステムがほぼ完成し、中でも「オリンパスシステム」の完成度は非常に高いと自分でも満足しているのですが、毎日聴き馴染んでくると「今出ているサウンド」では満足できなくなるようです。
事務所のEC-138システム用に6L6ppステレオアンプを使って鳴らすと、後のRCA箱システムが鳴っていると錯覚します。そこでRCAシステムを鳴らすと「やはり格の違い」を実感します。「実在感」と「サウンドの伸び」、「音の深み」が違います。
RCAシステムもかなり満足していますが、続いてオリンパスシステムを聴きますと「音の鮮度」「音のキレ・ヌケ」がまた一段とグレードが高いのが判ります。弦楽器のしなやかで艶やかさな表現はどのシステムでも出て来ますが、それらの「音の密度」が根本的に違うように感じます。
来年度は「電源トランス」の実験と多分普及になって来ると予感しています。予測では「音の密度が激変するのではないか?」と思っています。
「トランス」を使う功罪は有ると思っていますが、使う配線で大幅な「伝送ロスの極小化」が出来ますので「効果」のみを享受できると予測しています。
例えば一般の方が「ライントランス」を作る場合は、トランスがどんなに良くてもその前後の配線やソケット・プラグ、ケーブル類の質が伴わないと「音質劣化」します。この辺のノウハウもなく「ライントランス」はダメだ!!と決めつけておられる方もいらっしゃいます。同じ事をするにしてもノウハウが有るかないかで出来映えは大きく違います。
「伝送ロスの極小化」で今までやってきた事は「徹底的にやる」事を要求されます。何処か一か所でも電気抵抗を発生させる所が有れば、その一か所の為に結果は大きく左右されます。その為、タップ内配線、アンプ内配線、SP内配線にも対策しないとネックが発生します。
しかし、何処までやっても「完全」はない訳で何処でやめるかも必要になって来ます。この判断は「出来映え」(音質)でやるしかないでしょう。耳を肥やす事が必要ですね。想像で出ない音をカバーリングすると云う方がいらっしゃいますが、音は体験しか有りません。聴いた事のない音のグレードは想像すらできません。