二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

帰省

2015-12-11 10:51:42 | 徒然に想う

昨晩の雨はすごかった。寝ていて起越された気がする。ところが明け方、今度は異常に静か。止んだか、気になって、そーっとカーテンをずらした。 

《静かなり 布団を羽織り 外覗く》

3ヶ月ぶりに帰省する。山がどうなっているのか気が気でない。空港に向かう途中、何本も越すのだが、どれもが水位が上がり流れが速い。ということは、水回りの水源もかなり水量があるはず。風も強かったようで、獣除けは飛ばされてないだろうか…。ソラマメは? インゲンは? 気にしだしたら、あれもこれもだ。やむを得ない用があって帰るのだが、辛い。

仁淀川を渡るとき、ボーっとしてても、あっと気付く。直ぐ帰ってくるからね、と。

40分ディレイ、だって。空港の出発案内に「遅れ」と表示。昨夜の低気圧が今関東で大暴れしてんのか、羽田から飛行機が高知に来れない、とか。仕方ないにしてもさ、暖冬の時は荒れることが多いというけど…。今年の冬は訳がわからない。

辛い? まだまだ、かな。なるようになっているはず。それはどうしようもないのだから、受け入れる、だけ、じゃない? そういえば、誰かが歌ってた「木よ、どうしてお前はそのままを受け入れられるのか」と。ヒトはほんと自然から離れてる。おい! 50分遅れじゃないか‼

 

 

今日の一枚:昨晩8時ころ、玄関から外に。この時もすごかったが、零時を超えてからがひどい状態。


なんか、な~んかねぇ

2015-12-09 17:21:19 | 徒然に想う

1.2畝ほどの布にようやっと落ち葉を撒き終えた。集めちゃコンバイン袋に詰め込んで担ぎ上げる。1袋がおおよそ5キロ、高低差25メートル、100袋。反当り4トン。この苦役から逃れられる、わけじゃない。サイズは小さくなるが、あと三布、待っている。荷揚げ出した11月の末は一人だったが、12月になって数人のオンチャンたちも同じように集めだした。むろん無尽に落ち葉があるわけじゃない。所有が決まってるわけでもない。帰ってきたら、…遠くまで集めに行くことになんだろなぁ。石垣の修復に、荷物の整理。なんだかんだ、やることが目白押し…。な~んか、12月に入ったせいか気ぜわしくなってくる。

うむ~、仕方ない。物事には優先順位がある。しかも、思惑も入るし、納期もある。今日来てくれるはずだった大工さん、急遽これなくなってしまった。明日ならこれるというけれど…。実際、火曜日に来るといっていたのが、水曜日に。で、今日になって、こんな有様。無理してもらって、いい加減なことになってもねぇ。まぁ、待つしかないのだけれども…。こっちにも、思惑(というか、計画)、がある。金曜日から一週間ほど帰省する。そう、帰省前に完成して、今度戻ってくるときには、川の畔へと戻るつもりだった。それに沿って下調べもしてたし…。な~んか、拗ねたくなってくる。

落ち葉を撒いた布、実は隠し玉をしてみた。ちょっと怖いのだが、そこには作物があるわけでないので、何か獣がきて土をひっくり返してくれてもかまん状態。むしろ、来てくれて散々掘り返し、落ち葉や牡蠣殻石灰など大いにかき混ぜてくれたら助かる。ウサギのような自動草刈り機ならぬ、獣利用の自動耕運機になってくれればとの目論見。こんなこと、K兄たちには決して言えぬ。その隠し玉とは、ミミズ堆肥。いやぁ、実に恐ろしい。アナグマやタヌキならかわいいかもしれぬが、シシまで来たらどうしよう。な~んか、耕すだけじゃなく、他のところに迷惑かけてしまうんじゃないかと不安になってくる。

な~んか、うだうだ。いかんき、それじゃ‼

 

 

 

今日の一枚:文旦がきれいに黄色くなってきた。久しぶりに山での一時に一個食す。喉も乾いてて、美味しくてたまらない。9時半過ぎ、落ち葉を集めに行く時。


挨拶大作戦

2015-12-08 17:54:43 | 徒然に想う

川の畔の家、キッチンの床を直してくれた際、どうも白アリがいるらしいことがわかった。急遽、白アリ対策もすることに。業者さんがその見積もりに来てくれたのだが、うれしいニュースは聞けず、10万円台のコストがかかるんじゃないかと言い残し帰っていった。オイオイ、仕方ないとはいえ、ねぇ。移るときにゃ、何かと、ほんと入用。

それでも、移るプロセスは着々と進んでる。いや、ゴールが見えた。朝から、粗大ごみ、清掃センターに持ち込むこと、4回。ほとんどの要らないものを捨てる。残したものを整理しなければならないが、大方ゴミ捨て作業は今日で終わり。こまいのは、通常のゴミ捨てで済む。で、リフォームの大工さんから連絡があって、明日には完了するでしょうとのこと。そうなると、明日の午後には移れる。午前中山に行って、午後完成を待って、掃除をして移動、ってな手順だろ、か。

こっちにきて驚いてることがある。先日川の畔の家のインターネットの件である会社に申込書を送った。初期費用もかかるが、それはないと仕方ないから重々承知の上での送ったわけだ。そしたら折り返し電話連絡。携帯のWi-Fiが使えるから、携帯のショップと相談したらどうか。彼らに連絡を入れさせる、という。その会社とショップの関係は分からないが、そこまで、こちらのことを考えてくれてる? 石垣の補修のやり方を知りたくて、町の図書館に行ったときもだ。庵主のいう石垣の補修というキーワードだけでいろいろ調べ、県の図書館から5、6冊も取り寄せてくれた。そこまでやってくれるのは、なぜ。さらに、郵便局でも、窓口の人に、ここに移ってこられてお困りなことありませんか? と。県民性なんだろか。なんかあったか。

実体の「ゴール」はもちろん集落の、地域の中に入ること。体は移っても、中に入れなければ意味がない。ごく少ない方たちとだが、確実に挨拶できるようなってきた。家の前でごそごそ片付けてれば、お帰り。車の窓越し、視線が合えば、目が笑ってる。ああ、よかったとほっこりした気持ち。もちろん、どこの何もんという興味津々の視線も多々ある。そこで、えいままよと、こっちが覚えることやめやめ、こっちを覚えてもらおうと、集落の中で人に会えばとにかく挨拶、挨拶しまくってる。それで一歩でも「実体のゴール」に近づけるならと信じて。

 

 

 

今日の一枚:ゴミ出しを終えて15時過ぎから山にはいる。例によって落ち葉集め。あと6畳分くらい敷けば、一枚二畝ほどのキレに落ち葉を敷き詰めることができる。さらに、そこにミミズ堆肥をふれば、そのキレの来春への準備は終わる。あと何枚かと気が遠くもなるが、いずれは終わる。十七時ちょっと前。


大雪

2015-12-07 20:55:59 | 徒然に想う

暦便覧曰く、雪いよいよ降り重ねる折からなれば也。『朝夕には池や川に氷を見るようになる。大地の霜柱を踏むのもこの頃から。山々は雪の衣を纏って冬の姿となる頃』ってんだが、今日、山では19℃まで上がった。しかも、予報ではこれからさらに暖かくなるという。どうなってる、今年の、この暖かさ。

山に上がって、ゆっくり、まわりの山々を見渡した。紅葉はもうすでに終わったと思ってた。でも、間違ってた。赤や黄色にになった木々が筋に残る。まるで、山を登る蛇のよう。さっきまで集めてた落ち葉を撒きながら。

《大雪に 長袖たくり 堆肥ふる》

 

 

 

今日の一枚:山に上がり、巡回を終えた。で、見上げれば。10時半過ぎ。

 


ロマンティックイルミネーション 冬物語 

2015-12-06 17:48:46 | 徒然に想う

昨日のこと。午前中、買い物にでたら、験が悪いことが起きてしまった。戻ったら山に行こうと思うも、もし、なんかあったらどうしよう。K兄が来られるから大事ないと思うけれど、こういうときは、たちどまるもいいかと、作業を記録してるノートをみれば、長い休んでない。ちょうどいいや、と休日に。午後、はまっているドラマ「ボーンズ6」を一気に見る。

晩に、町役場の前に電飾、題して「ロマンティックイルミネーション 冬物語」、その点灯式がある。屋台が出て、四国リーグの高知ファイティングドッグの応援歌を作ったデュオ”スーパーバンド”のライブがあって。数少ない知り合いに会える機会と、寒い薄暗くなった街に出かけていった。お世話になった役場の方たち、地域おこし協力隊の方たちと一杯やる。「大勢来ましたね」「人口の5%くらいは来てます? 6000人で、300人。それ以上か…」。

今日今日で、須崎市まで出かけていった。古い家を再生しようというプロジェクトを「暮らすさき」ってNPOさんがやっていて、それに参加させてもらって、床を張ってきた。壁紙を張る人、天上を直す人、床を張る人。総勢10名弱。地元の人もいたが、半分以上が移住組。先生役の家具職人さんもIターンだった。

こう実際移ってみれば、知り合いが少ないというのがまっこと寂しい。どうにかつながりができればいいがと、こうやって色々な事に参加してみる。どれだけ効果が出るかわからないが、やらないよりやらねばね。山! 風が強い時あった、だいじょうぶがよ!? 

 

 

今日の一枚:17時半、電飾のスイッチが入れられた。その直後。こじんまりとして派手ではないが、ちょっと風情があって心温まる。


取り扱い方

2015-12-04 17:09:21 | 徒然に想う

川の畔の家、台所がきれいになった。抜けそう出会ったところがしっかりした。電気の配線が絡んでまだ完成には至ってないが、嬉しい。あとは白アリ対策、外回りの漆喰の亀裂を塞ぎ、倉庫のシャッターの修繕が終われば、終わる。

蛇口の下あたり、工事が始まった時には↓

塩ビの上が蛇口。

実はもう一つ、まだ確認してないから取らぬ狸になってしまうかもしれないが、風呂が問題なさそう。もともと、いわゆる五右衛門風呂。その風呂釜が長年ほったかされて錆だらけになっていた。それをきれいにすると穴が開いてしまうかもといわれていたのだが、無事に済んだ。排水に難があるようだが、ホースがあれば水は抜ける。もちろんもう薪では焚けない、エコキュートで沸かした湯を張って使う。その周りのタイルが実に美しい。それを見ながら一っ風呂。気持ちいいだろうな。そうだ! シャワーを使えるようにせねば。

倉庫があるんだが、最初見たとき混沌としていた。ゴミじゃないんだろうけど、どうすんのこれ! いったん片し始めたら、ゴミどころじゃない。お宝がごっそり。モッコ、天秤棒、蓑、柳行李、釜、お櫃などなど、いいインテリア。木材、金属の棒、トタン、山で使えるものもだ。その片付けも、先が見えた。いよいよ、十分に使えるが要らないものを処分しに行く段になった。あっそういえば、麻袋が何枚も出てきた。広げてみて驚いた、丁寧に布で継ぎ当てされてる。そうやって使われていた時代もあったんだ…。

 

 

 

今日の一枚:雨が降るんだか降らないんだかハッキリしない一日。午前中、倉庫の中で工具類の整理。もう寒くて寒くて、午後を休みにしてしまった。朝チェックしてみれば、ちょっとオーバー・ワーク気味だったし、こんな日もあっていい。山から見たとき、どんづまりの山々。それを近づいていって撮った。よく見ると、川岸の砂の上、先月の「おはけ」が流れついている。16時ころ。

 

 


伝え残したいこと

2015-12-03 17:59:17 | 徒然に想う

先日、取水口の点検を兼ねて掃除をしてきた。で、水の通りはよくなったものの、昨夜の雨によって、予期しなかったことが起きてしまった。今朝巡回してて分水槽にたどり着くと、勢いよく水が溢れてる。三本の放水口から順調に流れ出ていたにもかかわらずだ。分水槽、落ち葉を蒔いている段にある。そこが水浸しなっては元も子もない。

黒パイを繋ぐ場所はもうない。そこで思いついたのが、サイフォンの原理。ビニールホースを使って新たに放水口を作ってやればどうか。早速、持ってきた長いホースを、コナツの根元に届くくらいに切る。取水口の向きを調整しながら水を入れてゆく。先からちょとちょろ、指で押さえて…。満タンかという頃合いに。取水口を分水槽に沈め、指を放した。いい、実にいい。勢いよく流れ出す。一気に水が溢れなくなった。おぉ、しかも低からず高からず。

コンクリのスロープに穴が開いてしまった。作業小屋から分水槽のある段に上がる大切な場所。これでは、落ち葉を持ち上げができなくなる。急遽、応急手当をほどこすことに。何が原因かとスロープの下を覗くと、空洞。草をどければ、その部分、ごっそり石垣が崩れてる。これは、何も今日昨日話ではない…。だからか、コンクリでの修復が二度ほどやられた形跡がスロープにある。仕方ない、付け焼刃だが、「応急」ならなんとかなるだろ。ちょうど勉強してたことを実施で復習だ。もちろん、今まで石垣修復なんてやったことない。しかも、頼りのK兄も教えてくれる人もいない。一人で大丈夫だろうか。で、こんな感じに仕上げた。今夜も雨の予報、明日上がったらボロボロだったりして…。

(斜めの茶色い直線部分、鉄のL字鋼。これによって、スロープの形が出ている。ちょうど上の先端辺りが空洞になっていた。)

サイフォンの原理に、石垣の修復ときたか。こうしていると無駄なことばかりじゃないんだと自画自賛。いや、いやいや、そうじゃない、だろ。水はすぐ結論が出るが、石垣は違う。昔から石工さんたちがいらして、その技術を磨いてきたんだから、付け焼刃でできるわけがない。何年持つか、いや何か月? 明日かも…。きっとそんな失敗を繰り返し、学んで、出来上がっていった技術。昔の人たちの時間と英知が注ぎ込まれているこの技術、石垣の風景と共に、廃れていってしまうんだろな。昔の人たちにあった時、どう言い訳をしよう。せめて、庵主一代分は引き延ばせましたと言いたい。

 

 

今日の一枚:分水槽の様子。真ん中にある茶色いのが錆びた直管パイプ。そこをクロスしているのがサイフォンの原理で水を逃がしている青いホース。9時半頃。

 


ゆっくり取り戻そう

2015-12-02 19:35:05 | 徒然に想う

午前中に20体分落ち葉を集め、ホッとしたのもつかの間、昼を取ために帰る道すがら、空は灰色が濃くなってゆく。やばいな、雨、来る。せっかく乾いたところを集めたのに、濡れてしまっては元もこうもない。ブルーシートを使う、か。それなら、川の畔の家まで戻らなければ…。迷いながらも、まったく戻る気にならない。まっすぐ移住体験住宅へと向かう。

昼をモソモソ。でもって、外が気になる。気が気でしょうがない。挙句の果て、帰った時より暗いとさえ感じだしてしまった。昼休み、ここ最近1時間半くらい取る。が、今日は一時間も満たないで山にとって帰る。雨よ、もう少し待てよと唱えながら、撒こうと予定してるキレに荷揚げ。25メートルの標高差、一度に2体(合わせて、10キロはいかないにせよ、一ケタの後半)、10往復。これで500メートルの積算…。昨日も同じ、それまでも合わせれば…。1500メートル分登って下った、てか。

雨の中山仕事を終え、川の畔の家に戻ってビックリした。職人さん、朝あった時に、監督を含めて二人だった…。冷蔵庫が、流し台が、ありとあらゆるものが作業するために移動してる。挙句に床の下が露わ。白アリがと電話で聞いていたが…。どうしよう、また入用になる。聞けば、リフォーム資金の余裕を使えそう。だが、いったいどうやって、二人で物を移動させたんだろ…。決して軽いものばかりでない。聞いてるのは、彼ら相当忙しい。増員なんて、ない。でも、プロ、やるべきことはやる。中断なんてない。

 

時々、行くてに見える石の上、鼻の頭に、腕に、雨粒の跡を感じだす。ここで中断していいんだ、と思うも、あともう少し、もう少しと願い、一歩一歩、一蒔き一蒔き。そうなんだよ、昔なら中断してた。でも、やらなければと思う、習慣やルーティンは関係ない。最後の袋から落ち葉を圃場に撒き終えたとき、さすがにホッとした。夕飯の野菜を収穫し始める、電話。話しているうち、しっかり降りだした。圃場のわきの小屋に飛び込んだ。これって…、雨が降る降らないの感覚が少しだけれど取り戻せたのかな。

 

 

 

今日の一枚:15時ころ、落ち葉を蒔き終えた直後。下のキレ、タマネギと長ネギを植えた段。真ん中を貫くカーキー色の筋は長ネギを定植したところ、根元にイナワラを敷いた。


落ち葉集め

2015-12-01 18:36:55 | 徒然に想う

分かりますかね? 白い点が写っておりますでしょ、白っぽい灰色と薄い灰色の境あたりにポチッと。雪虫。今日も日中19℃近くまで上がり小春日和。仕事の合間に石垣に上ってコーヒーを一杯、気持ちいいこと、ありゃしません。3時半過ぎに陽が山の向うに隠れたら、寒い。そこに、この雪虫。一気に体が冷えてしまいました。車に戻り天気予報を見れば、明日の後半から傘マーク、明後日まで続きそう。これで落ち葉が濡れると重たくて、はかどらなくなる。明日の午前中が勝負か…。残っていたコーヒーを一すすり、帰宅の途につきました。

 

今日の一枚:15時半ころ、圃場にある物置の前で。

おまけ:

昨夜のサラダ。自家消費にしかならないものを集めたら、結構な品目。うれしいけれども、反省しきり。次のは、この冬のヒーロー、文旦の雄姿です。小夏、デコポンも。畑の持ち主、T兄のお母さんはよく柑橘のことをご存知とか。周りに先生が多くいらっしゃいます。