二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

一陽来復

2013-12-22 10:33:24 | 徒然に想う

ちょうど日の出時刻の6:48に神社の展望台に立ち、6:50頃に太陽が姿を現す。そんなタイミングで神社を後にすると、JRの跨線橋を渡った時に行く手のケヤキの木が紅葉のように色付いているのに気がついた。すると、脈絡ないのだが、去年の今頃、歩いていたんだなぁ、と脳裏に浮かんできた。

これを書いている時間帯、道隆寺(77番)から郷照寺(78番)に向かっている。その日、お参りするお寺も多く、かつ五色台への登りというのもありながら、距離数だけで計画を立てていて、散々な目にあっている。時間切れで打つ予定だった白峯寺(81番)を断念、すっかり日が落ちた真っ暗のなか宿に飛び込んでいる。

あの時、宿のスタッフさんたちが赤い三角帽子をかぶっていて、なんでと思ったのを思い出した。クリスマスとか暮れだとか忘れていたわけではないが、計画をこなす事ばかり。それが顔にでていたにちがいない。きっと酷い形相をしていたことだろう。それを証拠に、受付の人、「お菓子などいらないでしょうが。お食事まで間がありますから」と、中年オヤヂに飴やチョコレートを沢山差し出してくれた。その笑顔のやさしかったこと。

去年の今日のページを見ると、実に前者の記録のようなことしか残っていない。飴のことや、そう宿の風呂から見た瀬戸大橋の夜景の美しかったこと、印象に残ったことがない。それが精一杯だった、それだけのこと。そのページから数日後、大窪寺(88番)から徳島に向かう途中みた蝋梅のことが出てくる。紅葉だなんて戻ってばかりじゃ仕方ない。春というには遠すぎるかもしれないが、探せば、どこかにあるかもしれない。明日から昼が長くなる。それを探しにいこう。

 

今日の一枚:そのケヤキの木、7時頃。