クリスマスだってのに…、オデン大根に日本酒。いやいや、実は、その大根、それが上手い。クリスマスにはそぐわないが、実にうまい。化学的な農薬・肥料を使っていない、作られてる方の姿が見える。おいしくないとしたら、それを煮た庵主のせい。この寒さにちょうどいい出来合いだった。実は、この数日で、今食べている物の作られ方や遺伝子組み換えの種の持つ怖さについてのドキュメンタリーを立て続けに3本ほど見た。「いのちの食べ方」「モンサントの不自然な食べもの」「Seeds of Death」。
「いのちの食べ方」と「モンサントの不自然な食べもの」は、二度目か三度め。タスマニアのオトンとオカンに教えてもらった。「Seeds of Death」は教わったかもしれないが…。とにかく、いったい何を食べているのか分からなくなる。どこだかのCMでも同じようなことをいっているが、我々の体は我々が食べる物で出来ている。それがあんな状況なら…。
放射能物質の漏えい。それが何度となく、政府は大丈夫との立場だが、繰り返し報道される。経済界は、電力各社は原発の必要性を際限なく繰り返す。あれから、二年半で47%減少したそうだ。原子力規制委員会は、東京電力福島第一原発の事故の原発周辺の影響について、80キロ圏内の最新の放射線量を公表し、事故後7カ月の時点と比べて、30カ月にあたる今年9月の平均の空間線量は47%減少したと発表(朝日新聞デジタル)。影響がなくなったのか、軽減されたのか、再稼働へと突き進んでいる。
遺伝子組み換え食品も、同じ現象。そのもの自体は今の基準に照らし合わせると問題ないとされる。が、その基準がおかしい、おかしいとしか思えない。数学を学んだものとしては科学的なことに基づきたいが、感覚的。それらは、実験室のごく限定された条件下(つまり特定の条件)で作り出されたもの、だろう。それが、実験室以外の広い所で、繁茂した際、在来種など環境、人体を含め、どんな影響を及ぼすのか。そう、海洋汚染だって、常識的に考えて、第一原発の周辺だけですむはずがない。ことが起きた場合、人間の手で制御しきれるんだろうか。科学者だけでなく、もっと違う分野の人たちもかかわって、基準とやらを見直す必要がありはしないだろうか。さもなくば、我々の子子孫孫は我々のこの時代に使いをよこし、事前に解決をはかるに違いない。
今日の一枚:カワセミの川に向かう途中、切り通しの手前で。6時10分頃。