二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

内からの恫喝

2012-10-23 18:53:56 | 徒然に想う
駅の乗り換えの階段から混雑した様子を見下ろした瞬間、「こんなとこ、歩いてんじゃねぇよ!」と強い声。止まれ、止まるんだと続けざま。同時に、暗黒な何かが心臓を握りつぶそうとしてくる。ブルブル、寒い。ジャケットの前を合わせ寄せ。それでも、この寒さは去らない、防げない。だが、あろうことか、その声を無視し、流れを乱さぬよう階段を下り続けてる。…何だ、何なんだ!

羊のような人の群れ。感情もなく表情もなく、のっぺりとした顔、顔、顔。描くのは簡単、肌色の楕円形に黒丸三つ、ただそれだけ。群れの流れに乗ってる、さもそれが当たり前であるかのよう。そこになんら疑問の「ぎ」すら感じない。…どこから来るのだろ、この恐怖感。耐え難い、この恐ろしさ。そう、これがあの「暗黒の何か」の正体。

コトン、コトン、コトン。木がアスファルトを打つ。早くもなく遅くもない。その日、その時の体調、自分の速さ。その年で自分探しと揶揄されようが、現実逃避の負け犬と言われようが、自分が選んだリズムで歩いてる。あの暗黒の恐怖感から自らを解放し、そして自己に何もかも責任を取りながら。

これからの一生、自分で決め、自分の為に「歩く」。決して群れに流されるんじゃなく、自分で決める。その一歩の為、あぁ、早く四国に戻り、歩き出したい。





今日の一枚:昨日の朝五時十分頃、神社の展望台から東の空。金星が写せてる。

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