二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

美しき風景

2012-10-14 16:07:05 | 徒然に想う

昨日は稲刈りのお手伝いへと、小川町の隣の嵐山町へ。七畝、八畝の丘陵の中腹にある田んぼ。いつも伺わせていただいているT島さんの師匠が借りられているところで、6月9日に近隣や都心から子供たちがやってきて田植えをした。その収穫。

子供たち、稲を鎌を使って刈ったり、バインダーのハンドルを握らせてもらって動かしたりしてる。バッタだぁ、トカゲだぁ、なんて声も歓声も上がってる。それが一段落したら、手刈りしたもの今度は結束。そして、ハザにかけていく。庵主は黙々とバインダーが結束したものをハザに。中には手伝ってくれる子がいて、でも黒米とウルチがあるので、混ぜないで持ってきてくれるかどうか気にしながらの作業。

13日、日比谷野外音楽堂で「さようなら原発in日比谷」が開催された。子供たちが、昨日のように歓声を上げながら、稲刈りをしてるんだか、バッタやトカゲを追いまわしに来たんだわからないが、田んぼでいつまで走り回れるだろう。浪江の子供たちは幼馴染たちと野球をすることを止めざるを得なくさせられた、とか。いつまでも子供たちが走り回れるよう、想定外のことで日本各地へと避難生活を余儀なくされぬよう、電子署名を送る。

ハザ立て、数年ぶり。二、三束ほどだったが、手刈りも久しぶり。それでも、手が覚えている。ハザに稲が架かっていく様は美しい、日本の秋の素晴らしい風景。そこに、響く子供たちの声(畑でも同じだけど)、この自然に接することができホントに幸せ。子供たちも、きっと、同じだと願う。そして、大きくなったとき、田んぼに出かけていって、その子供たちに「パパがね、ママがね」と自分たちの子供の頃の話をしてもらいたい。それが未来永劫続きますように!

 

 

今日の一枚:ランデブー三日目、5時15分頃。切り通しの手前、畑の中の道から。月の真上に金星。

 

 


風の穏やかな朝は幸せに

2012-10-13 08:50:04 | 徒然に想う
すっかり青の時間。この秋、空は澄んで、一番に冷えてる。東の空、ルーナとビーナス、二人のランデブーが冴え渡り。Tシャツに羽織ったパーカーのチャックを首もとまで押し上げた。

切り通し、カワセミの川のわき、遊水池。頬を撫でる空気の温度が場所によって変わって。風が穏やか。金木犀の香りは?池が鏡、Vの波紋…。直売所のオッチャンの野太い暖かな、おはよう。

土手に入る手前、木の下に入るとフワッと暖かな空気に包まれた。土手を進むと向こうから暖かい空気の塊がやってきて、そっと包んで過ぎ去っていった。行く手に大きな木立があって…。思わず立ち止まる。

そっか、木々が空気を暖めておいてくれるんだ。ほんのわずかな違いなんだが、なにか偉大なるものに抱かれたよう。言いようのない穏やかな幸せ、が体いっぱいに広がる。ほんの一瞬のこと。

また、偉大なものに抱かれたく、木々の下、草の中を進み行く。





今日の一枚:昨日よりずっと近い。明るい点が月齢27の月で、その左上45度辺りの小さな点が金星。切り通しに向かう畑の中の道で、5時10分頃。

秋、深し 2

2012-10-12 08:32:11 | 徒然に想う

あとは種が成熟しはぜそうになったら集めて片付ける算段でいたら、今朝、一輪、咲かしてる。アサガオは秋の季語らしいが、夏休みの観察日記などと結び付き、夏のイメージ。

うかうかしていたら、いつの間にか蝉がいない。先々週の週末に、神社の辺りでツクツクボウシがは鳴いてたような…。月曜日、秩父で十番札所から十一番に向かう山道、武甲山を眺めながらアブラゼミ。蝉取りなんても夏休みの思い出のひとつ。夏を連想するものが、辺りから跡形もなくなってきた。

秋の気配はというと、足早に過ぎて…。朝の道が一時ほどのにぎやかさがなくなった。種類が限られてきたというか。

そんな折り、農家をやってる知り合いのブログに、長男くんの「おいしいね」という新米の知らせ。玄米、5キロ、早速注文。久しぶりに電話したのに、挨拶もそこそこ、お米の注文だけ。

あぁ、これが秋たけなわ、か。




今日の一枚:今年最後?の一輪、6時半過ぎ。


巡礼、遍路、歩く

2012-10-11 08:20:00 | 徒然に想う
月曜の体育の日、お袋殿のお供をしながら、秩父巡礼二日目。そのお袋殿、最近後期高齢者になったと、悲しいんだか嬉しいんだか、よく口にされる。初めての巡礼、どこまで行けるか、成り行き任せ。

横瀬駅に降り立つと、武甲山にはガスがかかり、ヒンヤリした空気に包まれる。西の空、雲はさほどない。歩きやすそうな天気。8時、末広がりの八番札所からスタート。コースの見つけ方などいろんな話しながら、快適に順調に。十四番札所を打ち終え昼食。ここでゆっくり休憩。十五、十六番札所まで巡って、今回は区切った。お袋殿、愚息の心配をよそにしっかり歩かれた。それ、ちょっと嬉しかったり。今頃、筋肉痛でボヤかれてるかもしれないが…。

一日目のことを少し書き足しておこう。その日、秩父辺りは9、10時頃まで雨の予想。住んでいる所では、すでにベランダの手すりに雨が当たる。出掛けるか否か…。雨は止む、と勝手に決めて家を出た。歩き出し一時間、雨。もう一時間、雨。いつも使うオレンジのポンチョに雨音。ふとあること気付いた。やって来る車が対向車線に入っていく、庵主を避けてる。四国遍路第二弾で、強く感じたこと、ひとの優しさを思い出した。

自分には、この歩くというスピードがつくづく合っている。日常では見落としていることや感じなくなったこと、いろんなことを再発見する。自分自身のヴィジョン・クエストであると同時に、そんな一面がある。誇れる「成果」が上がるまで、歩こう。歩き続けよう。





今日の一枚:昨日の五時十分頃、カワセミの川の土手にて。

秋、深し

2012-10-10 08:01:09 | 徒然に想う
朝焼けの雲に暑さを感じなくなった。一昨日が寒露、『暦便覧では、「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」と説明。雁などの冬鳥が渡ってきて、菊が咲き始め、コオロギなどが鳴き止むころ』。秋が本格化、冬が見えてきそうだ。

《朝雲の 曼珠沙華色に 染まりゆく》






今日の一枚:五時半頃、まもなく家に至る。

「成果」、のこと

2012-10-09 22:02:38 | 徒然に想う

ノーベル賞受賞が決まった山中教授、すごいですね。50年の人生で、きちんと自他ともに認める「成果」を持たれてる。もしかしたら「自」の「成果」はもっと別なところにあるかもしれないけど、「他」としてノーベル賞が認めた。「自」からも、「成果」をあげたといってもおかしくない。

それに比べ、こちらときたら…。同じような人生49年で「自」も「他」も認めるような「成果」など、何一つ持ってない。(「成果」の社会に対する影響力の大きさを言ってるんじゃない)時間を切り売りし、苦痛に耐え、酔っ払い、眠りに就く。それだけの毎日の繰り返し。サラリーマンとして、なんらかの「成果」を持ち得ているかもしれない。が、「自」には屈辱としか思えない。

人として同じような年数生きてきて、「成果」がある・なしの、この違い。なんとも表現し難いほどのショック。何が違ったのだろう、違うのだろう。サラリーマンということで、バブルに踊り、アグラをかいて生活してきた。そこに大切な何かを忘れ去ってしまってきたじゃないだろか。

新聞によれば…。「大きな可能性はあるが、役立つところまで来ていない。まだ受賞はないと思っていた」。受賞決定の知らせは自宅で洗濯機を直そうと思って座り込んでいた時に携帯電話にあったとか。「家族も私もぴんとこず、ぼうぜんとした。80を超えた母に報告できたことが本当に良かった」「仕事は終わっておらず、医学への本当の貢献をこれから実現させなければいけない」。教授は臨床医だったとかで、患者への思いが深い。研究成果を待ち望む人たちに対し、「たくさんの人が一生懸命研究している。苦しいと思うが、希望を捨てずにいてほしい」と呼び掛けた。

比較しても始まらない…。いや、そうでなく、アグラをかくのを止め、早く行動せねば。さもなくば「成果」のないまま終えてしまう。





今日の一枚:(写真差し替え)5時15分ころ、神社の展望台より


秋、秋だなぁ

2012-10-07 21:06:02 | 徒然に想う
小川町から秩父へと、九番札所まで歩いて来た。

金木犀は盛りを過ぎていたようだが、曼珠沙華が盛りを迎えていた。それが黄金色の稲穂やハザガケと対をなして。あぁ、日本の秋だと。

明日も歩いて来る。


今日の一枚:一番札所から二番札所に向かう途中、11時過ぎ。

五“キロ”“雨”中

2012-10-04 08:14:11 | 徒然に想う
完全に判断をミスった! 雨雲が近づいてるとメールが入っていたのに、エィっと散歩に飛び出した。

歩きだして間もなく、畑の中の道に入る。ビニール・マルチがパチパチと。で、サーっと降り出してしまった。しかも、北よりの風、Tシャツの肌を刺す。

慌てポンチョを取り出して…。意地になって、引き返せばいいのに、そのまま前へ前へと。

パチパチと心地よい雨音が全身を包む。判断を誤ったなんて、大嘘。こうやって雨の中にいるのが好きでたまらない。朝は帰ってからの片付けに時間が取られないように、降りそうだと出掛けないことが多かった。今までなんでこんな機会を逸して来たんだろ…。

雨音に包まれ、ポカポカと熱気にも包まれだす。先ほどの寒さもどこへやら。なんという幸せ…。





今日の一枚:神社の展望台から、五時二十分頃。止んだり、降ったりを繰り返す。




追記:山手線が止まっている。五反田で人身事故。京浜東北線も遅れ勝ち。混んでいる、ハァ…。

出勤前、7時10分前

2012-10-02 22:44:00 | 徒然に想う
この年になっても、夢は何かと思い、それらしきものを夢と称し、それを追う、追い続ける。

《夢追いて 東雲の風 金木犀》

花たちは、蝉たちは夢を叶えたのだろか。道端に腹だしてる油蝉に、夢を達成したかと聞いても、答えを得られるはずもない。





今日の一枚:日曜日にベランダで頑張っていたアサガオの周りをきれいにした。その中、蕾がか
花芽が。