二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

木枯らしの中、酔狂一人

2012-10-24 18:22:04 | 徒然に想う
美しいでしょ。こんな夜明けを見たくて朝は歩いているようなもの。なんというか、生き物が物を見るようになってから、基本変わらない色合い。クレオパトラだって、卑弥呼だって、見たに違いない。

通勤途中、富士山六合目位まで雪が積もっているのが見えた。昨夜の雨が雪だった、か。全体的に雪に覆われたのもいいが、この位までの方が富士山らしい景色かも。登りたいとは思わないが、色々なシチュエーションでゆっくり眺めてたい。葛飾北斎のように。

昨日は、霜降。露が冷気によって霜となって降り始めるころ。『暦便覧』では「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」と説明している、そうだ。この日から立冬までの間に吹く寒い北風を木枯らしと呼ぶ、とも。

ドアを開けると寒い。歩き出しても、風があって放射冷却で、耳の奥が痛くなる。木枯らしに身を縮め神社まで4、50分かかって目の当たりにした光景。通勤電車の窓越しの富士。邪魔する大気の汚れが増え続ける一方だろうけど、今から何百年後にも同じように歴史に出てくる人々を思い浮かべ、美しいと見入る酔狂がいるだろうか、いれるんだろうか。




今日の一枚:神社の展望台から、南東方向の空。五時二十分頃。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿