映画「アンナ・カレーニナ」を観てきました。
重い内容を、華麗な演出で魅せます。
絵巻物でも見るように引き込まれて観ていました。
シーンの転換が素晴らしくって、タイムマシンで140年前の世界を
覗き見ているようでした。
ロシアの文豪 トルストイが 貴族の禁断の恋を悲劇的に描いたのですが、
恋に落ちる信憑性が無くって、お互いに一目ぼれ。
そういえば「ロメオとジュリエット」も「タイタニック」も一目ぼれ?
夫のカレーニンが人格者で、素晴らしい。
一方 アンナは夫も子どもさえ捨てて、禁断の恋に墜ちていく。
当時の貴族社会では考えられないことです。
アンナは 服の着脱さえ使用人任せ。
子どもにも家庭教師や乳母などついていて、
アンナは人生のお客さんだったのでしょうか?
夫も、子どももブレーキにならなかったというのは
人生を生きていなかった?
深いことや 細かいことは度外視して
兎に角、別世界。
夢の世界。
舞踏会のシーンは素晴らしかった。
思えばあれが 恋の始まり?
綺麗な夢のような豪華なシーンが胸に残りました。
トルストイというより ファンタジーのような作品になっていました。