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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

eラーニングビジネスレポート 2010

2010-04-14 17:40:06 | eラーニング市場
矢野経済研究所が『eラーニングビジネスレポート 2010』を発売しました。

2009年度の市場の概観をみますと、ネットを使ったラーニングは、不況下にありながら前年をわずかに下回る程度の市場規模で、比較的堅調であると指摘されています。一方、ゲーム機むけの学習ゲーム市場は、前年度比で-30.0%と大幅に縮小しています。

2010年度も、企業むけのネット教育の市場は、ほぼ横ばいの550億円規模であると予想されています。個人向けは、いっそうの伸びで73億円規模の予想です。

LMSについては、SaaS型の件数の伸びがいちじるしく、金額でも市場での比重が年々大きくなっていると指摘されています。

規模別のeラーニング導入状況は、5,000名以上の企業では、86.4%が活用しています。1,000人未満の企業でも、32.5%が利用していることは注目してよいでしょう。中小企業への導入が加速されています。



道の将に行われんと

2010-04-13 21:49:24 | 読書/新聞/映画など
「道の将に行われんとするや、命なり。
道の将にすたれんとするや、命なり。」

井上靖『孔子』(新潮文庫、2009年6月25日 第25刷、590円+税)

読み終えました。前回読んだのは、いまから20年余り前のことだ。ずっしりする立派な本だった。読んだといっても、そのときは、途中でおわってしまっていた。今回は、最後まで読みました。

一番心に残ったのが、この言葉です。

ネットラーニングホールディングスの新執行役員

2010-04-13 17:33:16 | NetLearning Group
本日のネットラーニングホールディングス取締役会において、新しい執行役員を選出しました。全員再任で、任期1年です。

社長執行役員  佐藤 廣行
執行役員    吉田 俊明 (ネットラーニング社長)
執行役員    志方 和美 (パーソネル総研社長、人事部長、コンサルティング事業部長)
執行役員    岸田 努 (グループ営業統括)
執行役員    李 在範 (グループ技術統括)
執行役員    木下 真理子 (グループ広報担当)

以上6名。


SNSコミュニティ、携帯で

2010-04-13 08:22:49 | SaaS+型LMS
ネットラーニングが提供する学習と統合されたSNSコミュニティが、4月15日から携帯電話で利用できるようになります。

これまでどおり、掲示板と日記も携帯電話で利用できます。

ネットラーニングが提供するSNSコミュニティは、学習中のコースからも直接はいることができます。eラーニングと完全に統合されているところに特徴があり、大規模なご利用企業もあります。


『一瞬の風になれ』

2010-04-12 23:26:46 | 読書/新聞/映画など
「俺の走る一本のレーンだけが、そこだけが俺には光って見えた。まっすぐに、まぶしく、胸につきささるほど美しく。・・・・
号砲で飛び出して、光る走路を走った。俺の行く道を走った。」

「俺の走る道
光る走路だ」

陸上部の高校生の青春小説です。友情とチャレンジと、挫折と勝利と。ほのかな片思いと。

健全でのびやかな生きる力がある。

佐藤多佳子『一瞬の風になれ』全3巻(講談社文庫、2009年7月15日、743円+税)
たまたま社員が手にしているこの本をみつけて、借りて読みました。

すべて健全でなくてはいけない。1人ひとりの人生も、会社のあり方やビジネスの進め方も。

つぎの10年へ

2010-04-12 20:07:31 | NetLearning Group
ネットラーニング・グループのキックオフミーティングがあった。

四半期ごとに、社外に会場をかりて行っている。今回は、第1四半期のキックオフであり、2010年度のキックオフでもある。

2010年4月20日は、ネットラーニングがサービスを開始して、ちょうど10年目にあたる。つぎの10年にむけてのキックオフという意味もある。

ホールディングスができて、本格的なグループによる事業展開の開始という区切りでもある。

ネットビジネスは、本質的にグローバル化するという特徴がある。いま、ネットラーニング・グループは、世界にむけて歩み始めた。100年企業としてしっかりした基盤を固めながら、人類に貢献できる企業となりたい。

今年、われわれは、しっかり足を地につけて、アグレッシブな展開をする。




駒場寮の同窓会

2010-04-11 22:46:07 | Life in Tokyo
東大駒場寮は、サークルごとに部屋割りされていた。わたしが所属したのは、ワンダーフォーゲル部。山が好きな連中だ。

実に、ほぼ半世紀ぶりに同じ学年の同じワンゲル所属の寮生が集まった。駒場のキャンパスを歩いても、当時の建物は少ない。新しい建物が空間を占拠し密集した様子は、あの大学の余裕を奪っている。

寮はもう10年ほどまえに取り壊された。昔を懐かしみ、いまのそれぞれの生き方を語り、泊まり込みで深夜まで語りあかした。

みんな真剣に生きてきた。「ワンゲルにいたから、」その後の生き方があった。体制にまきこまれず、たえず、「これでいいのか」と自問しながら生きてきたそれぞれの人生は、やはり感動をもって聞かずにはおられない。ある意味では、逆風のなかで自分の居場所を決めていきてきたのだ。いまも、それぞれ存在感をもって生きている。

逆風のなかでも、かれらは、実力でさまざまな活躍の場をかちとってきた。あつまった9名のほとんどは、研究者であり弁護士や裁判官だ。大企業にはいったり官庁にはいって、出世階段を一目散に上りつめたものは一人もいない。
自分の生き方を貫きながら、国立大学の学長や、高裁の長官、日弁連副会長、ノーベル賞直前の業績をだした科学者、労働弁護士、大企業のなかでもさまざまな第一線の研究者になったものなど、さまざまだ。官庁にはいった者もいなかったわけではない。しかし、かれは、「これでいいのか」と考え、辞表をだして弁護士や裁判官になった。

新入生だったころ、青春の解放感のなかでかれらと山に登ったころを思い出しました。あの仲間たちが、いま再会したのだ。

写真の駒場の正門でたむろする学生たちをみながら、かれらの半世紀後を想像してみますが、見当もつかない。そういえば、当時は、女子学生は900名中3名というほどの割合だった。
1年生のとき、この正門にピケがはられ、学生大会決議による「大学管理法反対」のストが行われたことも思い出す。正門前の騒然たる雰囲気のなかで駒場の数千名の学生が決起し、全国の反対運動の先頭にたち、この法案は葬られた。このストの責任を問われて、江田五月参議院議長は退学、中島義雄元大蔵省主計局次長は無期限停学となった。




『紙の本が亡びるとき?』

2010-04-08 17:53:22 | 読書/新聞/映画など
刺激的なタイトルの本です。

出版界がゆらいでいる。返品率の高さで委託制度の根幹がゆらいでいる。2008年度の取次経由の売り上げは、前年とくらべて、書籍が-1.6%、雑誌が-4.5%で、4年連続の減少です。2009年度は、さらに減少して、書籍・雑誌の売り上げ合計が2兆円を割ったのは確実とみられています。

書店も苦戦です。

電子出版は、日本の出版業界にとって、起死回生のチャンスなのでしょうか?「なにが失われ、なにが加速するのか」

著者は、「すべての書物がデータ化された未来」は、避けられないと考えている。「それは、いうまでもなく、危うい未来である」
とくに恐れているのは、「ネットワーク社会的な中間の消去」です。ひとことでいえば、「情報の雪崩的現象」だろうか。

前田塁『紙の本が亡びるとき?』(青土社、2010年1月17日、1900円+税)

人類の知恵と知識は、書籍という形をとっています。電子化のプロセスの過渡期に、その人類の資産が大きくゆらぎはしないか? 著作活動はどのように変わっていくのだろうか?出版社の役割はどうなるのだろうか?

おそらく、ネットラーニングは、第二世代電子出版で大きな役割をはたしていくだろうと思う。
同時に、紙の書籍の出版も、グループの会社で始めたいという衝動もある。紙の書籍の力をいかに守り発展させるか。