刺激的なタイトルの本です。
出版界がゆらいでいる。返品率の高さで委託制度の根幹がゆらいでいる。2008年度の取次経由の売り上げは、前年とくらべて、書籍が-1.6%、雑誌が-4.5%で、4年連続の減少です。2009年度は、さらに減少して、書籍・雑誌の売り上げ合計が2兆円を割ったのは確実とみられています。
書店も苦戦です。
電子出版は、日本の出版業界にとって、起死回生のチャンスなのでしょうか?「なにが失われ、なにが加速するのか」
著者は、「すべての書物がデータ化された未来」は、避けられないと考えている。「それは、いうまでもなく、危うい未来である」
とくに恐れているのは、「ネットワーク社会的な中間の消去」です。ひとことでいえば、「情報の雪崩的現象」だろうか。
前田塁『紙の本が亡びるとき?』(青土社、2010年1月17日、1900円+税)
人類の知恵と知識は、書籍という形をとっています。電子化のプロセスの過渡期に、その人類の資産が大きくゆらぎはしないか? 著作活動はどのように変わっていくのだろうか?出版社の役割はどうなるのだろうか?
おそらく、ネットラーニングは、第二世代電子出版で大きな役割をはたしていくだろうと思う。
同時に、紙の書籍の出版も、グループの会社で始めたいという衝動もある。紙の書籍の力をいかに守り発展させるか。
出版界がゆらいでいる。返品率の高さで委託制度の根幹がゆらいでいる。2008年度の取次経由の売り上げは、前年とくらべて、書籍が-1.6%、雑誌が-4.5%で、4年連続の減少です。2009年度は、さらに減少して、書籍・雑誌の売り上げ合計が2兆円を割ったのは確実とみられています。
書店も苦戦です。
電子出版は、日本の出版業界にとって、起死回生のチャンスなのでしょうか?「なにが失われ、なにが加速するのか」
著者は、「すべての書物がデータ化された未来」は、避けられないと考えている。「それは、いうまでもなく、危うい未来である」
とくに恐れているのは、「ネットワーク社会的な中間の消去」です。ひとことでいえば、「情報の雪崩的現象」だろうか。
前田塁『紙の本が亡びるとき?』(青土社、2010年1月17日、1900円+税)
人類の知恵と知識は、書籍という形をとっています。電子化のプロセスの過渡期に、その人類の資産が大きくゆらぎはしないか? 著作活動はどのように変わっていくのだろうか?出版社の役割はどうなるのだろうか?
おそらく、ネットラーニングは、第二世代電子出版で大きな役割をはたしていくだろうと思う。
同時に、紙の書籍の出版も、グループの会社で始めたいという衝動もある。紙の書籍の力をいかに守り発展させるか。