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eラーニングの現状と展望

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ケルトの風に吹かれて

2007-07-29 20:40:41 | 読書/新聞/映画など
辻井喬、鶴岡真弓の対談『ケルトの風に吹かれて』を読みました。北沢図書出版、1994年12月24日刊、2,500円+税

ハリーポッターとダヴィンチコードを読んで、ブッシュ大統領の基盤であるキリスト教原理主義や米国の覇権という考え方に、ヨーロッパからのメッセージを受け取った感じがしました。

キリスト教にとって悪魔である魔法使いが主人公のハリーポッターも聖杯伝説とかかわるダヴィンチコードも、イギリスとフランスというヨーロッパを舞台にしている。

触発されて、『マーリンⅠ 魔法の島フィンカラ』主婦の友社、を偶然読みました。史上最大の魔術師マーリン。こども向けのファンタジーですが、ここではじめて、ケルトの伝説を知った。

続けて、『ケルトの神話』などをたてつづけに読みながら、ケルトに次第に関心を強めてきました。その間、ケルトの本を10冊ほど買いためて。

今読み始めているのは、原聖著『ケルトの水脈』(興亡の世界史 07)です。

読みながら、しだいになぜケルトにひかれるのかわかってきました。日本の縄文文化に通じるものも感じています。

高い文化をもち広く栄えながら、組織力を拡大し武力や権力に関心をもつ集団にあっさり負けてしまうという点で、辻井喬は、大和朝廷に征服された大国主命に似ているという。

辻井喬は、「近代知」以前にあった多様な文化、そのひとつの文字をもたなかったケルトの文化のなかにも、創造性を失い低迷し不毛な揺れ動きの中にある日本の文化の現状から抜け出すなにかをつかもうとしている。