eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

情報と検索とグーグルと

2006-05-28 19:03:25 | eLearning
グーグル関係の本を何冊か読んでいます。読みながら、これまで考えてきたことを整理している。

まず、情報と知識は、まったくちがう。

長期金利が0.5%上がるのは情報であり、それが経済にどのような影響を及ぼすか理解できるのは知識です。

知識がなければ、情報は意味をもたない。知識をもつ人ともたない人では、ちがう風景が見えています。知識がない人にとって、意味ない情報は視野にもはいらない。したがって、知識の大きさによって、意味ある情報の量もちがってきます。

情報を共有するには、どこにあるかがわかればよい。つまり、情報を手に入れ、情報を活用するのには、検索が必要です。情報化社会において決定的に役割をはたすのは、「検索」なのです。

グーグルは、この「検索」をビジネスにしている。情報化社会の究極のビジネスといえます。その仕組みはさておき、クリック情報をデータベース化することによって、巨大なビジネスチャンスがうまれています。だれがどんな情報をもとめているかを知り、ビジネスチャンスにしている。

では、知識社会の究極のビジネスは、なにか。情報に対する検索は、知識に対するなにでしょうか。

情報は、検索できれば活用できる。共有できる。知識は、身につけないと活用できない。知識の活用には、学習と教育が必要です。情報より知識のほうがより大きな影響力をもつとすれば、ここに、グーグルをこえるビジネスチャンスがありそうです。

起業家たちは、グーグルをこえるビジネスを模索している。