eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

eラーニングのビジネスモデル

2006-05-26 21:44:51 | Netlearning,Inc.
eラーニングのビジネスモデルについては、重要なポイントがたくさんありますが、ここでは、単純に一般的な汎用コースの販売か、カスタムコースの受注かについてみてみたい。

一般的な汎用コースを販売するビジネスの場合、初期投資が大きいこと、売れない場合のリスクがあること、しかし、大量に販売できれば利益が莫大であることなどの特徴があります。また、どれだけ品揃えしているかが、営業コストにも影響します。
したがって、本格的に展開するには、初期投資の資本力や、適切なコースを企画し設計・制作するノウハウも必要です。さらに、しっかりした学習プロセス指導ノウハウや営業力は必須でしょう。

受注タイプの場合、確実に利益をだすことができますが、利益の幅は小さい。また、売り上げ規模に限界もあります。受注タイプで30億円の売り上げを実現しようとすれば、たいへんな数の開発チームをもつことになり、あまり現実的ではありません。売り上げは、作業対価の側面があり付加価値が必然的に低くなります。

競争構造も、この二つのタイプでまったくちがいます。

現在の市場の競争状況では、汎用コースの販売での競合はきわめてすくない。もちろん、個人情報保護や内定者研修、英語などの部分的な競合はありますが部分的です。これは、大規模に汎用コースを販売するわたしたちネットラーニングにとっては、きわめてやりにくい状況でもあります。もっと活発な競合、はげしい競争がほしい。
わたしたちは、この汎用コースの販売にいっそう力をそそぎ(やむをえず)独走したいと思う。

受注タイプのビジネスは、もう無数の会社が参入しており、乱戦的な競争状況です。ネットラーニングとしては、ワンストップで総合的なソリューションを提供しながら、受注をしていきたいと思います。