「コーポレート・ガバナンスは人事政策と経営戦略の間を調整する媒介環」という捉え方の中で、それぞれの関連について、日米の人事部を比較しながらのべられていく。
カリフォルニア大学経営大学院のS・ジャコビー教授の本です。2005年11月3日刊。東洋経済新報社、2,800円+税
すでに、2回増刷されています。
「日本的なシステムの核となる要素のひとつは本社人事部」であり、対照的に「アメリカでは、人事管理者は経営管理階層序列の最下層かその近辺」に位置づけられている。
アメリカ的なコーポレートガバナンスを取り入れたとき、「人事部門は日本企業においてその地位を失い、アメリカ企業のそれに類似した方向にむかいつつあるというのは事実なのだろうかという問題がある。」
いま、集中的な批判をあびているのは、日本企業における雇用構造とガバナンス構造である。終身雇用・年功ベースの賃金・企業別組合を基礎とする経営慣行は、コーポレートガバナンスと結びついている。日本企業は、このような「諸慣行は、もはや維持困難になったと感じている。」
「取締役会に次いで日本企業批判の矛先となっているのは、・・企業の中枢神経たる人事部である。」
「変化はどこまで、またいかなる方向に進んでいるのか、本書が検討するのはこの点である。」
「資本主義は多様化しているのか?」がもうひとつの問いである。日米の人事部は、おなじような役割をもつようになっていくのか。それとも、日本的な人事部のありかたが明確になっていくのか。
著者は、「今日、資本主義諸国は多くの次元でお互いに様相をことにしている。」のであり、「その構造は国ごとに異なる。」ことにも注目している。
この著者 S・ジャコビーさんのセミナーを5月30日、ネットラーニング主催で開催いたします。詳細とお申し込みはこちら。
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「日本的なシステムの核となる要素のひとつは本社人事部」であり、対照的に「アメリカでは、人事管理者は経営管理階層序列の最下層かその近辺」に位置づけられている。
アメリカ的なコーポレートガバナンスを取り入れたとき、「人事部門は日本企業においてその地位を失い、アメリカ企業のそれに類似した方向にむかいつつあるというのは事実なのだろうかという問題がある。」
いま、集中的な批判をあびているのは、日本企業における雇用構造とガバナンス構造である。終身雇用・年功ベースの賃金・企業別組合を基礎とする経営慣行は、コーポレートガバナンスと結びついている。日本企業は、このような「諸慣行は、もはや維持困難になったと感じている。」
「取締役会に次いで日本企業批判の矛先となっているのは、・・企業の中枢神経たる人事部である。」
「変化はどこまで、またいかなる方向に進んでいるのか、本書が検討するのはこの点である。」
「資本主義は多様化しているのか?」がもうひとつの問いである。日米の人事部は、おなじような役割をもつようになっていくのか。それとも、日本的な人事部のありかたが明確になっていくのか。
著者は、「今日、資本主義諸国は多くの次元でお互いに様相をことにしている。」のであり、「その構造は国ごとに異なる。」ことにも注目している。
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