英国でトランプ氏に猛反発、入国禁止求める署名に約36万人
英スコットランド自治政府は9日、2016年米大統領選挙の共和党指名候補争いで
首位を走る不動産王ドナルド・トランプ氏(69)を「ビジネス大使」から解任すると発表した。
英国では、トランプ氏がイスラム教徒の米国入国を「完全に」禁止すべきだと提案したことに
反発が広がっており、スコットランドの大学は同氏の名誉学位をはく奪。
同氏の英国入国禁止措置を求める署名は、35万8000人を超えた。
トランプ氏は先祖がスコットランド出身で、同地に複数のゴルフ場を所有している。
スコットランドのビジネス大使には2006年に任命されていた。
しかし、スコットランド自治政府の報道官は「最近の発言から、
トランプ氏はもはやスコットランドのビジネス大使に適任ではないと判断した」と述べた。
一方、スコットランド・アバディーンにあるロバート・ゴードン大学は、
2010年に同氏に授与した企業経営学の名誉学位をはく奪すると発表した。
トランプ氏の発言が「大学の精神や価値と全く一致しない」ためだと説明している。
英国では、署名数が10万人に達した請願は全て議会での審議を検討する対象になるため、
トランプ氏の英国入国禁止要求も英議会で審議される見通しだ。
請願文は、「英国はヘイトスピーチ(憎悪表現)を理由に多くの人物の入国を禁止してきた。
英国への入国を希望する誰に対しても、同じ原則が適用されるべきだ」と訴えている。
署名を呼び掛けたスコットランド在住のスザンヌ・ケリーさんは、
長年トランプ氏を批判してきた人物で、ロバート・ゴードン大学にも
名誉学位をはく奪するよう働き掛けていた。
凄いですねえ。
ムスリムのアメリカへの入国を拒否せよと発言したトランプは、もちろん、
国内のみならず世界中から批判を受けていますが、逆にそんなヤツは入国させるなと、
なかなか皮肉の効いた提案をするあたりは、イギリスらしいと言いますか。
それに、自治政府が大使を解任するとか、大学が名誉学位を剥奪するとか、
あの発言がどれだけ重要なものであるか認識し判断する力と、
そして意思決定をし、早速に行動に移すスピードが素晴らしいですよ。
例えば競技場建設費用が異常に高騰したとわかっても、
マークがパクリデザインであってもなかなか軌道修正できない委員会があるとか、
不正な論文を書いた研究者の博士号をなかなか取り消せない大学があるとか、
そんなどっかの国とは違いますねえ。
トランプ氏の発言についてはなんと、イスラエル首相までもが批判したらしいですよ。
トランプ氏発言、イスラエル首相が批判 英仏も反対表明
来年11月の米大統領選に向けた共和党の候補者指名争いの支持率トップを走る
ドナルド・トランプ氏が、イスラム教徒の米国入国を全面禁止すべきだとした提言について、
米国に近い国の首脳からも批判が出ている。
事実上の同盟国イスラエルのネタニヤフ首相は9日、
提言は「受け入れられない」との異例の声明を発表。英仏両国首相も反対を表明した。
ネタニヤフ氏は9日の声明で、
「イスラム教に関するトランプ氏の最近の発言は受け入れられない。
イスラエルは全ての宗教を尊重する」と強調した。
トランプ氏は今月末にイスラエルを訪問し、首相と会談して関係強化をアピールする予定だ。
声明は、トランプ氏との会談は「2週間前に決まっていた」としてキャンセルしない方針だが、
「これは候補者やその見解を支持するものではない」とも付け加えた。
これは意外ですね。
イスラム世界と敵対するイスラエルのネタニヤフが、
「イスラエルは全ての宗教を尊重する」
とはね、なんか眉唾な感もあるのですが、ホンネはどうなんでしょう。
だって今のイスラエルがあんなカンジでありますし、ネタニヤフもかなり好戦的ですし。
旧約聖書を見ても、イスラエルってのはユダヤ人だけが神の民であるとの意識を持ち、
自分たち以外の民族や宗教を排斥し、共存を拒んできたような印象があるのですけど。
そういえば日本ではトランプのムスリム入国拒否発言について、
政府なり政治家なりはナニかコメントしたというのは聞かないのですが。
ブログやSNSくらいではナニか発信している人はいますかねえ。
どうなんでしょうか。
いや、日本ごときがアメリカさんの政治家の発言にあれこれ言うワケにはいきませんか。
そうですか。
ま、イスラム国による日本人殺害事件がありました?けど、
日本国内じゃイスラム教の存在ってあまり身近には感じませんのでね、
ピンと来ないだけなのかもしれませんが。
トランプもどうなんでしょう、支持者のウケを狙って発言してるんでしょうか。
そんな計算してるようには見えませんけど、ま、支持者にはウケてそうです。
共和党支持者の3分の2が発言に賛成してるとも言われますからね。
なかなか異文化間の不信と分断は解決が難しいものです。
というか、内の不満はよく、外の対象に向けられるものですので、
異文化圏への差別意識や憎悪がそうした不満のエネルギーから生まれるとしたら、
なぜ差別がよくないかということを論理的に考える余裕の無い人たちの不満を
根本的に解消しない限りは、こうした問題はなくならないってことになってしまいますが、
そうすると、永遠に解決しそうにない気もしてまいります。
もう人間には無理なハナシなんでしょうか。
いや、完全には無理かもしれませんが、少なくとも、
解決に向けた意志を持つ事くらいは正解であると思うのですが。
そうでもないのでしょうか。
英スコットランド自治政府は9日、2016年米大統領選挙の共和党指名候補争いで
首位を走る不動産王ドナルド・トランプ氏(69)を「ビジネス大使」から解任すると発表した。
英国では、トランプ氏がイスラム教徒の米国入国を「完全に」禁止すべきだと提案したことに
反発が広がっており、スコットランドの大学は同氏の名誉学位をはく奪。
同氏の英国入国禁止措置を求める署名は、35万8000人を超えた。
トランプ氏は先祖がスコットランド出身で、同地に複数のゴルフ場を所有している。
スコットランドのビジネス大使には2006年に任命されていた。
しかし、スコットランド自治政府の報道官は「最近の発言から、
トランプ氏はもはやスコットランドのビジネス大使に適任ではないと判断した」と述べた。
一方、スコットランド・アバディーンにあるロバート・ゴードン大学は、
2010年に同氏に授与した企業経営学の名誉学位をはく奪すると発表した。
トランプ氏の発言が「大学の精神や価値と全く一致しない」ためだと説明している。
英国では、署名数が10万人に達した請願は全て議会での審議を検討する対象になるため、
トランプ氏の英国入国禁止要求も英議会で審議される見通しだ。
請願文は、「英国はヘイトスピーチ(憎悪表現)を理由に多くの人物の入国を禁止してきた。
英国への入国を希望する誰に対しても、同じ原則が適用されるべきだ」と訴えている。
署名を呼び掛けたスコットランド在住のスザンヌ・ケリーさんは、
長年トランプ氏を批判してきた人物で、ロバート・ゴードン大学にも
名誉学位をはく奪するよう働き掛けていた。
凄いですねえ。
ムスリムのアメリカへの入国を拒否せよと発言したトランプは、もちろん、
国内のみならず世界中から批判を受けていますが、逆にそんなヤツは入国させるなと、
なかなか皮肉の効いた提案をするあたりは、イギリスらしいと言いますか。
それに、自治政府が大使を解任するとか、大学が名誉学位を剥奪するとか、
あの発言がどれだけ重要なものであるか認識し判断する力と、
そして意思決定をし、早速に行動に移すスピードが素晴らしいですよ。
例えば競技場建設費用が異常に高騰したとわかっても、
マークがパクリデザインであってもなかなか軌道修正できない委員会があるとか、
不正な論文を書いた研究者の博士号をなかなか取り消せない大学があるとか、
そんなどっかの国とは違いますねえ。
トランプ氏の発言についてはなんと、イスラエル首相までもが批判したらしいですよ。
トランプ氏発言、イスラエル首相が批判 英仏も反対表明
来年11月の米大統領選に向けた共和党の候補者指名争いの支持率トップを走る
ドナルド・トランプ氏が、イスラム教徒の米国入国を全面禁止すべきだとした提言について、
米国に近い国の首脳からも批判が出ている。
事実上の同盟国イスラエルのネタニヤフ首相は9日、
提言は「受け入れられない」との異例の声明を発表。英仏両国首相も反対を表明した。
ネタニヤフ氏は9日の声明で、
「イスラム教に関するトランプ氏の最近の発言は受け入れられない。
イスラエルは全ての宗教を尊重する」と強調した。
トランプ氏は今月末にイスラエルを訪問し、首相と会談して関係強化をアピールする予定だ。
声明は、トランプ氏との会談は「2週間前に決まっていた」としてキャンセルしない方針だが、
「これは候補者やその見解を支持するものではない」とも付け加えた。
これは意外ですね。
イスラム世界と敵対するイスラエルのネタニヤフが、
「イスラエルは全ての宗教を尊重する」
とはね、なんか眉唾な感もあるのですが、ホンネはどうなんでしょう。
だって今のイスラエルがあんなカンジでありますし、ネタニヤフもかなり好戦的ですし。
旧約聖書を見ても、イスラエルってのはユダヤ人だけが神の民であるとの意識を持ち、
自分たち以外の民族や宗教を排斥し、共存を拒んできたような印象があるのですけど。
そういえば日本ではトランプのムスリム入国拒否発言について、
政府なり政治家なりはナニかコメントしたというのは聞かないのですが。
ブログやSNSくらいではナニか発信している人はいますかねえ。
どうなんでしょうか。
いや、日本ごときがアメリカさんの政治家の発言にあれこれ言うワケにはいきませんか。
そうですか。
ま、イスラム国による日本人殺害事件がありました?けど、
日本国内じゃイスラム教の存在ってあまり身近には感じませんのでね、
ピンと来ないだけなのかもしれませんが。
トランプもどうなんでしょう、支持者のウケを狙って発言してるんでしょうか。
そんな計算してるようには見えませんけど、ま、支持者にはウケてそうです。
共和党支持者の3分の2が発言に賛成してるとも言われますからね。
なかなか異文化間の不信と分断は解決が難しいものです。
というか、内の不満はよく、外の対象に向けられるものですので、
異文化圏への差別意識や憎悪がそうした不満のエネルギーから生まれるとしたら、
なぜ差別がよくないかということを論理的に考える余裕の無い人たちの不満を
根本的に解消しない限りは、こうした問題はなくならないってことになってしまいますが、
そうすると、永遠に解決しそうにない気もしてまいります。
もう人間には無理なハナシなんでしょうか。
いや、完全には無理かもしれませんが、少なくとも、
解決に向けた意志を持つ事くらいは正解であると思うのですが。
そうでもないのでしょうか。