Do you remember rock'n' roll radio?

Macとか音楽とかサッカーとか気にくわないニュースとか、独りよがりの邪推と妄想

あんなトランプ氏でも支持する人間はいるもので

2015-12-10 23:40:33 | ニュース
 英国でトランプ氏に猛反発、入国禁止求める署名に約36万人

 英スコットランド自治政府は9日、2016年米大統領選挙の共和党指名候補争いで
 首位を走る不動産王ドナルド・トランプ氏(69)を「ビジネス大使」から解任すると発表した。
 英国では、トランプ氏がイスラム教徒の米国入国を「完全に」禁止すべきだと提案したことに
 反発が広がっており、スコットランドの大学は同氏の名誉学位をはく奪。
 同氏の英国入国禁止措置を求める署名は、35万8000人を超えた。

 トランプ氏は先祖がスコットランド出身で、同地に複数のゴルフ場を所有している。
 スコットランドのビジネス大使には2006年に任命されていた。
 しかし、スコットランド自治政府の報道官は「最近の発言から、
 トランプ氏はもはやスコットランドのビジネス大使に適任ではないと判断した」と述べた。

 一方、スコットランド・アバディーンにあるロバート・ゴードン大学は、
 2010年に同氏に授与した企業経営学の名誉学位をはく奪すると発表した。
 トランプ氏の発言が「大学の精神や価値と全く一致しない」ためだと説明している。

 英国では、署名数が10万人に達した請願は全て議会での審議を検討する対象になるため、
 トランプ氏の英国入国禁止要求も英議会で審議される見通しだ。

 請願文は、「英国はヘイトスピーチ(憎悪表現)を理由に多くの人物の入国を禁止してきた。
 英国への入国を希望する誰に対しても、同じ原則が適用されるべきだ」と訴えている。
 署名を呼び掛けたスコットランド在住のスザンヌ・ケリーさんは、
 長年トランプ氏を批判してきた人物で、ロバート・ゴードン大学にも
 名誉学位をはく奪するよう働き掛けていた。


凄いですねえ。

ムスリムのアメリカへの入国を拒否せよと発言したトランプは、もちろん、
国内のみならず世界中から批判を受けていますが、逆にそんなヤツは入国させるなと、
なかなか皮肉の効いた提案をするあたりは、イギリスらしいと言いますか。

それに、自治政府が大使を解任するとか、大学が名誉学位を剥奪するとか、
あの発言がどれだけ重要なものであるか認識し判断する力と、
そして意思決定をし、早速に行動に移すスピードが素晴らしいですよ。

例えば競技場建設費用が異常に高騰したとわかっても、
マークがパクリデザインであってもなかなか軌道修正できない委員会があるとか、
不正な論文を書いた研究者の博士号をなかなか取り消せない大学があるとか、
そんなどっかの国とは違いますねえ。


トランプ氏の発言についてはなんと、イスラエル首相までもが批判したらしいですよ。


 トランプ氏発言、イスラエル首相が批判 英仏も反対表明

 来年11月の米大統領選に向けた共和党の候補者指名争いの支持率トップを走る
 ドナルド・トランプ氏が、イスラム教徒の米国入国を全面禁止すべきだとした提言について、
 米国に近い国の首脳からも批判が出ている。
 事実上の同盟国イスラエルのネタニヤフ首相は9日、
 提言は「受け入れられない」との異例の声明を発表。英仏両国首相も反対を表明した。

 ネタニヤフ氏は9日の声明で、
 「イスラム教に関するトランプ氏の最近の発言は受け入れられない。
 イスラエルは全ての宗教を尊重する」と強調した。

 トランプ氏は今月末にイスラエルを訪問し、首相と会談して関係強化をアピールする予定だ。
 声明は、トランプ氏との会談は「2週間前に決まっていた」としてキャンセルしない方針だが、
 「これは候補者やその見解を支持するものではない」とも付け加えた。


これは意外ですね。
イスラム世界と敵対するイスラエルのネタニヤフが、

 「イスラエルは全ての宗教を尊重する」

とはね、なんか眉唾な感もあるのですが、ホンネはどうなんでしょう。

だって今のイスラエルがあんなカンジでありますし、ネタニヤフもかなり好戦的ですし。
旧約聖書を見ても、イスラエルってのはユダヤ人だけが神の民であるとの意識を持ち、
自分たち以外の民族や宗教を排斥し、共存を拒んできたような印象があるのですけど。


そういえば日本ではトランプのムスリム入国拒否発言について、
政府なり政治家なりはナニかコメントしたというのは聞かないのですが。
ブログやSNSくらいではナニか発信している人はいますかねえ。
どうなんでしょうか。

いや、日本ごときがアメリカさんの政治家の発言にあれこれ言うワケにはいきませんか。
そうですか。

ま、イスラム国による日本人殺害事件がありました?けど、
日本国内じゃイスラム教の存在ってあまり身近には感じませんのでね、
ピンと来ないだけなのかもしれませんが。


トランプもどうなんでしょう、支持者のウケを狙って発言してるんでしょうか。
そんな計算してるようには見えませんけど、ま、支持者にはウケてそうです。
共和党支持者の3分の2が発言に賛成してるとも言われますからね。

なかなか異文化間の不信と分断は解決が難しいものです。

というか、内の不満はよく、外の対象に向けられるものですので、
異文化圏への差別意識や憎悪がそうした不満のエネルギーから生まれるとしたら、

なぜ差別がよくないかということを論理的に考える余裕の無い人たちの不満を
根本的に解消しない限りは、こうした問題はなくならないってことになってしまいますが、
そうすると、永遠に解決しそうにない気もしてまいります。


もう人間には無理なハナシなんでしょうか。
いや、完全には無理かもしれませんが、少なくとも、
解決に向けた意志を持つ事くらいは正解であると思うのですが。

そうでもないのでしょうか。
 
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ごめんよジョン。世界は平和に向かっていないんだ。

2015-12-08 23:23:34 | 国際・政治
北京の大気汚染がニュースになってますね。
なんでも汚染度が最高警戒レベルの「赤」が初めて出されたとかで。

確かにニュース映像で見る限りでは、その汚染度は酷い印象がありますが、
自分は中国に行ったことがないので現地の感覚についてはなんとも言えません。
でも、相当に酷い事に変わりはなさそうです。


こういう中国にネガティブにニュースがあると日本人は大喜びして、
メディアもそれに乗っかってせっせと報道して、
中国に比べて日本は素晴らしい的な優越感に浸りたがるようであります。

まあ、不幸な自分たちが不幸な他人を見て嗤いたくなる、ってことでしょうなあ。

過去に公害を起こした日本が言えたものかという、
福島第一原発事故のときSPEEDIのデータを隠した日本が言えるのかという、
そんなカンジもありますけど、だから余計に他の国を嗤って束の間の優越を愉しむ、
ってな気分になるのもわからないではありませんけども。


ところで北京の大気汚染報道は日本にとって都合がいい部分もあるのでしょう。

まずはそれが中国で、国内の不満を中国を嗤うことに注意を向けられるということ。
そして化石燃料はやっぱりダメで、エネルギーはやっぱりクリーンな原発じゃね?
との意見に誘導できるだろうこと。

さらに、大気汚染と言えば中国のPM2.5であって、福島第一原発事故の
放射能汚染などなんともないのだという虚勢と事実の隠蔽。
そんなところでしょうかね。


さて、12月8日といえばジョン・レノンの命日ですが、
今年でもう35年目になるのですねえ。


War is over! If you want it

All we are saying is give piece a chance

Nothing to kill or die for and no religion too
Imagine all the people living life in piece


ジョンは平和を求め戦争に反対する楽曲をたくさん発表してきましたが、
残念ながら彼がこの世を去って35年経っても、世界は一向に平和に向かっていません。

もし今ジョンが生きていたら、どんな曲を書くのでしょうか。


そんな物騒な世の中で、カリフォルニア州で起きた銃乱射事件に関連して
オバマ大統領があの事件はテロであると断定したようですね。

テロとただの銃乱射事件がどう違うのかよくわかりませんが、
とにかくテロなんだそうです。

なんでテロかっていうと、容疑者がたくさん銃を持っていたとか(合法らしいですが)
イスラム国を支持していたからだと言うのですが。

支持するのもダメなんですか。
それって思想の自由の制限、弾圧になりませんか。
それが民主国家だというのでしょうか。


容疑者とイスラム国との組織的な接触はわかっていないそうなんですけど、
それでテロって言われて、テロ組織、つまりイスラム国を壊滅させると宣言されては、
イスラム国もいいとばっちりじゃないですか。

だって容疑者との関与が不明なのに犯人扱いされて攻撃されるとかねえ。
ちょっと判断としては性急すぎる気がしますが、これもシナリオ通りなのでしょうか。
イスラム国あってこその武力行使ってことでね。


でもオバマはいいことも言っています。

 「アメリカとイスラムの戦いにしてはいけない」

と。
差別は許されるべきではない、と。

確かにメディアに煽られて十把一絡げにイスラムを敵視する人々もいますから。
そういう態度は改めるべきところです。

ところが一方、イスラム差別の意思を明らかにする人もおられましてね。


 イスラム教徒の一時入国禁止を=難民、旅行者含め-米共和トランプ氏

 2016年米大統領選の共和党指名争いの首位を走る
 不動産王ドナルド・トランプ氏(69)は7日、テロ対策について声明を発表し、
 イスラム教徒の入国を当面、全面的に禁止するよう米政府に要求した。
 この中には移民や難民だけでなく、旅行者なども含まれる。
 カリフォルニア州の銃乱射事件などを受けて対米テロへの不安が広がる中、
 トランプ氏はモスク(イスラム礼拝所)閉鎖など強硬策を訴え、
 保守派の間で支持を伸ばしている。
 7日の発言も支持拡大が狙いとみられるが、行き過ぎだと批判が強まる可能性もある。
 トランプ氏は声明で「ジハード(聖戦)しか信じず、人命尊重の感覚のない人々の
 恐ろしい攻撃の犠牲になるわけにはいかない」と強調。
 トランプ氏の陣営は入国禁止期間に関し
 「米国の指導者が何が起きているか理解できるようになるまで」と説明した。


ゲスですな。

宗教差別をするような人はきっと、人種差別も性差別もするのです。
この時点で彼の正義については疑問が残ります。

こういう無駄に勇ましい主張をする人に対しては、
一定の支持がくっついてくるのですからやっかいです。


で、ナニ?
イスラム教徒は入国禁止?

あのねえ、それどころか、シリアで空爆を行っているアメリカこそ、
シリアの難民受け入れに最大の責任を負うべきところでしょうよ。

まぁなんて恥ずべき身勝手な輩でしょうね。
そしてそれを支持する人々よ。


だいたい、

 「人命尊重の感覚のない人々の恐ろしい攻撃の犠牲になるわけにはいかない」

とか言ってますけど、人命尊重が無いのは、民間人の犠牲も構わずに
中東での武力行使を続ける西側諸国の政治家達でしょうよ。

そんな人命尊重の感覚のない人々、西側の政治家や軍人の恐ろしい攻撃に、
シリアやパレスチナはじめ中東の民間人が犠牲になってるってんですよ。


別にアメリカに限ったことではなく、パリ同時テロのあったフランスでも、
州議会選挙で極右と言われる政党・国民戦線が躍進を見せたとか。

国民戦線は移民排斥などを訴えているのですが、
やっぱりフランスの空爆によって生まれるシリア難民の受け入れに
責任を持つつもりはなさそうです。


極右政党となるとファシズムがすぐに連想されて世界の国々が敏感になるものですが、
なぁに、日本なんかとっくにアベちゃんが率いる極右政権になってますからね。

そんな政権を大マスコミは全力応援してますし、
移民どころか在日系住民を追い出そうという言論も幅を利かせてますよ。


ジョン・レノンの願いとは裏腹に、いまだに、いや、これまで以上に、
世界は反目しあっているのかもしれません。

陰謀論と言われるでしょうが、もしかしたらそこに、
大規模な戦争を起こそうという何者かの意思が働いているのかもしれませんね。
 
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膳場キャスター降板?でまた露になる報道への圧力

2015-12-07 23:35:16 | ニュース
ワールドカップで躍進した日本ラグビーの人気は未だ衰えずってカンジでして、
7日は日本代表の五郎丸選手が母校の早稲田大学で講演を行ったとのこと、
多くのメディアも取材に訪れるという相変わらずのフィーバーぶりです。

報道では五郎丸選手へ女子学生からの質問が紹介されてましたね。

 「お子さんとあのポーズはしますかっ?」


ってなことで、日本を湧かせた業績をあげた人物に対して、
早稲田の学生でもこんなしょーもない質問しか思い浮かばないんですかね。
(メディアによる仕込みの可能性はありますけど)

こういうのはやっぱりテレビの影響が大きいんだと思います。

スポーツでもノーベル賞でも凶悪犯罪でも、
みんな芸能記者かというような取材ぶりですからね。
そういうのに見てる方も馴らされちゃうんでしょうね。

もちろん、他には真摯な質問もあったのでしょうけど、
メディアはそれより芸能ネタ的なところばかりを取り上げるのです。

ま、別にいいですけどね、これくらいなら。


別にいい、と言っていられないのが報道への圧力です。

先日、現在産休中の膳場貴子キャスターが、出演していたTBSのニュース23降板を
局側に申し入れた、というニュースがありました。


 TBS膳場アナ、「NEWS23」来年3月末降板へ「育児に専念したい」

 TBS系報道番組「NEWS23」(月~木曜・後10時54分、金曜・後11時半)の
 メインキャスターで、今月上旬に出産を控えて休養中の膳場貴子アナウンサー(40)が
 来年3月末で降板する意向を局側に伝えていることが2日、分かった。

 TBS関係者は「膳場アナから『番組に区切りを付けて、育児に専念したい』と申し入れがありました。
 後任を含めて、これから検討しますが、了承することになると思います」と話している。
 出産を目前に控えているが、1月中旬までに行われるスポンサーへの説明を経て
 下旬には4月改編の方向性が決まるため、この時期に自ら申し出たとみられる。

 NHK出身の膳場アナは2006年9月から「―23」のサブキャスターに就任し、
 09年3月にはメインに昇格。TBS専属のフリーアナウンサーとして
 「夜の顔」を務めてきたが、10年でピリオドを打つ。
 プライベートでは、今年7月に広告代理店勤務の男性と自身3度目の結婚と妊娠を発表した。

 11月20日の番組では、目立ち始めたおなかを触り
 「私事ですが、番組を休ませていただくことになりました。
 新たな経験を通じて、視野を広げていけたらと思っています」と産休入りを報告した。


とのことなんですけど。

でもそのニュースを知ったとき自分は、ちょっと変だなと思ったのですよ。
なぜなら上の記事でも触れている休養に入る直前の放送で膳場キャスターが、
お休みしますけど、また戻ってきますと、キッパリ言ってましたんでね。

だからおかしいなと思ったんですけど、実際に出産されると、
そうした心境に変化が出る事もあるのだろうと、受け止めてはいました。


が、その直後、膳場氏本人がその報道を全否定するということになりまして。
そんな申し入れなどしていない、仕事には戻るつもりだと。

ほーらね、っと。

なんか最初に、膳場キャスターの復帰を妨害するネタを故意に流したんじゃないか、
みたいな疑いは最初から持っていたんですが、やはりガセのようです。

というか、意図を持ったガセなのでしょう。
膳場氏降板の情報を流して既成事実化しようとしたんです。
ニュース23潰しですよ。


記事では、膳場氏に降板する意向があるとのネタを持っていたのは、
「TBS関係者」ってなことになってまして、その存在自体いかにも怪しいワケですが。

ひょっとしてその人物が実在していて、例えばTBSの上層部だったとしたら、
ニュース23を内部からも潰そうとしている、ということになるんですかね?
だとすると、スポーツ報知の報道もウソではない、ということになりますが。


ニュース23といえばまた先日は、アンカーマンの岸井氏による番組内での、
安保関連法案は廃案すべきとの発言に反発する意見広告が新聞に掲載されたばかりです。




 違法な報道?、全面広告にびっくり


これを受けてTBSはニュース23から岸井氏を3月で降板させるのではないか、
なんてハナシも伝わってきますので、これはやはりアベちゃん政権に批判的な
メディアや番組、人物への攻撃なワケですよ。たぶん。

政権が目の敵にしている番組といえばTBSのニュース23と、
テレビ朝日の報道ステーションというのはよく言われるところですし。

こうして政権に批判的な声は着々と圧殺されていってるような気がしますよ。
パリの出版社襲撃事件時は言論の自由を守れ!なんて日本人も言ってた筈ですが。


ちなみに「放送法遵守を求める視聴者の会」なる団体による
岸井氏を糾弾する意見広告を掲載したのはナベツネ新聞と
臭い!汚い!カッコ悪い!でお馴染み3K新聞で、
膳場氏降板の報道をしたのはナベツネ系のスポーツ報知というね。


ま、この件についてはリテラを読んでいただくのがわかりやすいですかね。
推測もありますが、ほぼ自分の見方と一緒で十分に考えられる事と思います。


 産休2週間で第一子出産! 膳場アナがギリギリまで『NEWS23』に出続けたのはTBSのマタハラ降板圧力への抵抗だった


リテラの記事ではマタハラについて言及されているのですけど、
コレ、女性活躍!を標榜する政府としては見過ごせない事案じゃないです?

降板どころか、むしろ膳場氏の復帰を応援しませんとねえ。
 
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テロから守るためにイスラム国空爆を決めたイギリスがテロに遭う

2015-12-06 20:02:23 | 国際・政治
しばらくエントリーをさぼっている間にあっという間に12月、
それも一週間が経とうとしております。

そうして2015年も終わろうとしておりますが、
1月にはパリでシャルリ・エブド襲撃事件が起こり、そして先日またパリで同時テロが起き、
フランスはシリアでのイスラム国空爆を強化し、イギリスやロシアも空爆に参加するなど、
なんか世界の血なまぐささが増したまんま年を越すことになりそうです。
世界は一向に平和に向かってなどいないことが露になった年と言えましょうか。


パリ同時テロを受けてイスラム国空爆への参加を決めたイギリスですが、
ロンドンの地下鉄で切り裂きジャック?出現とのことですね。

刃物を振り回し、3人が重軽傷を負ったとのことで、
おちおち公共交通機関にも乗っていられません。

なんでも犯人は、「シリアのためだ」と叫んでいたとのことで、
ただの通り魔事件というよりはテロとして捜査がされているようです。

まあ、ナニを根拠にテロとしているのかはよくわかりませんが、
これがシリア情勢やイスラム国空爆に反発してのテロだとするとですよ。

確かイギリスのキャメロン首相は、イスラム国空爆にあたって、
テロを防ぐためにイスラム国を壊滅するのだ、空爆するのだと、
議会で演説していた筈ですが、テロを防ぐどころか誘発しちゃいましたよ。

完全に逆効果です。

こういう事件を招いてしまったことを、キャメロンはどう説明するんでしょうかね。
説明できるんでしょうかね。


ま、キャメロン他、シリアでの空爆参加を決めたイギリスの政治家達も、
イスラム国に攻撃を仕掛ければこうしたテロの対象になることはわかっていた筈です。

じゃあなんで空爆参加なんか決めたかというと、多少のテロなどで国内で傷を負っても、
空爆に参加する意義・意味があるとしたからでしょうけど、それがなんなのか、
自分のような小市民にはわかりかねます。

ただの軍事利権ってことではなさそうですし、資源か地政学的な駆け引きなんでしょうか。

確かにこのままアメリカやフランスが攻撃によってシリアをのっとってしまって、
イギリスがそのおこぼれにあずかれない事態というのは大失態になるでしょうからね。

いずれ壊滅するかもしれないシリアでのプレゼンスを確保するために、
今のうちからアメリカやフランスに混じっておくのは必要なのかもしれません。


アメリカはアメリカで先日、カリフォルニア州の福祉施設で銃の乱射事件が発生し、
十数人が犠牲になるという事件が起きましたね。

アメリカで銃乱射なんていうと、またか、ってな感覚さえ持ってしまいますけどね。

昔は、例えばブームタウン・ラッツの「哀愁のマンデイ (I don't like Mondays)」という曲が、
アメリカで実際に起きた少女による銃乱射事件をもとに書かれているとうことを知っただけで、
結構なショックがあったものですがね。

やっぱり銃社会なんてものは市民を守るどころか脅威にしかなってない気がしますね。
市民の安心安全のための銃ではなく、かえって不安と不信を増大させて、
そのスパイラルに陥っているようなね。おかげで銃産業は儲かるのでしょうけど。


ところがこの銃乱射事件、これも「テロ」なんですってよ。
なんでも、犯人がイスラム過激思想に「感化された」可能性があるってことで?
え、それがテロ?

今のところ、犯人がイスラム過激組織と接触していた事実は見当たらないらしいですけど、
それがテロ?


まあテロと通り魔と戦争の区別がもはやよくわからないこの時代ですが、
なんかこの事件がテロかテロでないのか、といったことにやたら報道などが
こだわっていたのがそもそもよくわからなかったのですよね。

テロだったらどうなのかと、テロじゃなかったらどうなのかと。

それによって事件の因果関係の捜査が違いはするのでしょうけど、
でも、日本のメディアまでもがそんなにこだわんなきゃいけないくらい、
「テロ」の定義ってあったのかなあと。

と考えるとどうなんでしょう、テロの要件としては、
政治的思想的意図があったり、無差別であったり、
あとなんなんでしょう、よくわからないのですが。

ま、銃社会のせいだとの批判を封じ込めておくために、
とりあえずテロってことにしておいたんじゃないでしょうかねえ。


いずれにしても、無関係の一般市民を巻き添えにするのは卑劣極まりなく、
残酷で卑怯で許せないものではありますが、でもそれって、
西側諸国がシリアやパレスチナでやっていることでもありますね。

アメリカ軍の誤爆のニュースなんてしょっちゅう流れてくるのですが、
「誤爆しちゃったテヘ」で済んでいるかのようですが、そういうものなのでしょうか。


日本のメディアもフランスやイギリスやアメリカの市民がテロなどの
無差別攻撃に遭うと大事件として扱ってくれるのですが、
中東で一般市民が犠牲になっていることについては無関心で、
その犯罪性の追求などしてくれませんが、この違いはなんなのでしょう。

西側への攻撃はテロで、西側による攻撃は正当な行為なのでしょうか。

そもそも正当な戦争などないのですし。
あるとしたら戦勝側が後でその戦争を「正当だった」と言えるくらいで。


いや、だからこそ、イスラム国が存在しているのかもしれません。
イスラム国を壊滅するという「正義」があれば、軍事力行使は正当なものになるのです。

イスラム国が世界各地で警戒の目をかいくぐりながらテロを起こせているというのは、
それだけの力や組織が本当にあるのかというのは、どうにも不思議でならないのですが。

そこにイスラム国という悪が必要な理由とカラクリがあるからこそではないかと、
邪推してしまうのですがねえ。
 
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