Do you remember rock'n' roll radio?

Macとか音楽とかサッカーとか気にくわないニュースとか、独りよがりの邪推と妄想

ごめんよジョン。世界は平和に向かっていないんだ。

2015-12-08 23:23:34 | 国際・政治
北京の大気汚染がニュースになってますね。
なんでも汚染度が最高警戒レベルの「赤」が初めて出されたとかで。

確かにニュース映像で見る限りでは、その汚染度は酷い印象がありますが、
自分は中国に行ったことがないので現地の感覚についてはなんとも言えません。
でも、相当に酷い事に変わりはなさそうです。


こういう中国にネガティブにニュースがあると日本人は大喜びして、
メディアもそれに乗っかってせっせと報道して、
中国に比べて日本は素晴らしい的な優越感に浸りたがるようであります。

まあ、不幸な自分たちが不幸な他人を見て嗤いたくなる、ってことでしょうなあ。

過去に公害を起こした日本が言えたものかという、
福島第一原発事故のときSPEEDIのデータを隠した日本が言えるのかという、
そんなカンジもありますけど、だから余計に他の国を嗤って束の間の優越を愉しむ、
ってな気分になるのもわからないではありませんけども。


ところで北京の大気汚染報道は日本にとって都合がいい部分もあるのでしょう。

まずはそれが中国で、国内の不満を中国を嗤うことに注意を向けられるということ。
そして化石燃料はやっぱりダメで、エネルギーはやっぱりクリーンな原発じゃね?
との意見に誘導できるだろうこと。

さらに、大気汚染と言えば中国のPM2.5であって、福島第一原発事故の
放射能汚染などなんともないのだという虚勢と事実の隠蔽。
そんなところでしょうかね。


さて、12月8日といえばジョン・レノンの命日ですが、
今年でもう35年目になるのですねえ。


War is over! If you want it

All we are saying is give piece a chance

Nothing to kill or die for and no religion too
Imagine all the people living life in piece


ジョンは平和を求め戦争に反対する楽曲をたくさん発表してきましたが、
残念ながら彼がこの世を去って35年経っても、世界は一向に平和に向かっていません。

もし今ジョンが生きていたら、どんな曲を書くのでしょうか。


そんな物騒な世の中で、カリフォルニア州で起きた銃乱射事件に関連して
オバマ大統領があの事件はテロであると断定したようですね。

テロとただの銃乱射事件がどう違うのかよくわかりませんが、
とにかくテロなんだそうです。

なんでテロかっていうと、容疑者がたくさん銃を持っていたとか(合法らしいですが)
イスラム国を支持していたからだと言うのですが。

支持するのもダメなんですか。
それって思想の自由の制限、弾圧になりませんか。
それが民主国家だというのでしょうか。


容疑者とイスラム国との組織的な接触はわかっていないそうなんですけど、
それでテロって言われて、テロ組織、つまりイスラム国を壊滅させると宣言されては、
イスラム国もいいとばっちりじゃないですか。

だって容疑者との関与が不明なのに犯人扱いされて攻撃されるとかねえ。
ちょっと判断としては性急すぎる気がしますが、これもシナリオ通りなのでしょうか。
イスラム国あってこその武力行使ってことでね。


でもオバマはいいことも言っています。

 「アメリカとイスラムの戦いにしてはいけない」

と。
差別は許されるべきではない、と。

確かにメディアに煽られて十把一絡げにイスラムを敵視する人々もいますから。
そういう態度は改めるべきところです。

ところが一方、イスラム差別の意思を明らかにする人もおられましてね。


 イスラム教徒の一時入国禁止を=難民、旅行者含め-米共和トランプ氏

 2016年米大統領選の共和党指名争いの首位を走る
 不動産王ドナルド・トランプ氏(69)は7日、テロ対策について声明を発表し、
 イスラム教徒の入国を当面、全面的に禁止するよう米政府に要求した。
 この中には移民や難民だけでなく、旅行者なども含まれる。
 カリフォルニア州の銃乱射事件などを受けて対米テロへの不安が広がる中、
 トランプ氏はモスク(イスラム礼拝所)閉鎖など強硬策を訴え、
 保守派の間で支持を伸ばしている。
 7日の発言も支持拡大が狙いとみられるが、行き過ぎだと批判が強まる可能性もある。
 トランプ氏は声明で「ジハード(聖戦)しか信じず、人命尊重の感覚のない人々の
 恐ろしい攻撃の犠牲になるわけにはいかない」と強調。
 トランプ氏の陣営は入国禁止期間に関し
 「米国の指導者が何が起きているか理解できるようになるまで」と説明した。


ゲスですな。

宗教差別をするような人はきっと、人種差別も性差別もするのです。
この時点で彼の正義については疑問が残ります。

こういう無駄に勇ましい主張をする人に対しては、
一定の支持がくっついてくるのですからやっかいです。


で、ナニ?
イスラム教徒は入国禁止?

あのねえ、それどころか、シリアで空爆を行っているアメリカこそ、
シリアの難民受け入れに最大の責任を負うべきところでしょうよ。

まぁなんて恥ずべき身勝手な輩でしょうね。
そしてそれを支持する人々よ。


だいたい、

 「人命尊重の感覚のない人々の恐ろしい攻撃の犠牲になるわけにはいかない」

とか言ってますけど、人命尊重が無いのは、民間人の犠牲も構わずに
中東での武力行使を続ける西側諸国の政治家達でしょうよ。

そんな人命尊重の感覚のない人々、西側の政治家や軍人の恐ろしい攻撃に、
シリアやパレスチナはじめ中東の民間人が犠牲になってるってんですよ。


別にアメリカに限ったことではなく、パリ同時テロのあったフランスでも、
州議会選挙で極右と言われる政党・国民戦線が躍進を見せたとか。

国民戦線は移民排斥などを訴えているのですが、
やっぱりフランスの空爆によって生まれるシリア難民の受け入れに
責任を持つつもりはなさそうです。


極右政党となるとファシズムがすぐに連想されて世界の国々が敏感になるものですが、
なぁに、日本なんかとっくにアベちゃんが率いる極右政権になってますからね。

そんな政権を大マスコミは全力応援してますし、
移民どころか在日系住民を追い出そうという言論も幅を利かせてますよ。


ジョン・レノンの願いとは裏腹に、いまだに、いや、これまで以上に、
世界は反目しあっているのかもしれません。

陰謀論と言われるでしょうが、もしかしたらそこに、
大規模な戦争を起こそうという何者かの意思が働いているのかもしれませんね。
 
コメント
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