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チャップリンに風刺される独裁政権に倣う日本

2019-07-07 19:20:41 | 日記


 
7月7日といえば七夕ですけども、みなさん、どんな願い事を短冊に託しましたでしょうか。
自分はやっぱりアレですね、参院選も告示されましたしここは、
与党の参院選惨敗と、アベちゃん政権および自民党の崩壊、ですね。


さて、久しぶりに映画「チャップリンの独裁者」を観たのですけども、彼の作品を観てますと、
ドリフのギャグというのはほとんど彼由来というのを改めて思わされますね。

喜劇王と言われるチャップリンですが、彼の凄いところはギャグのアイディアや
ユーモアのセンスのみならず、社会への鋭い批評性が作品に盛り込まれているところですね。

「独裁者」で独裁者・ヒンケルとその政権のモデルは明らかにヒトラーとナチスなのですが、
その皮肉いっぱいに痛烈な風刺に満ちた描かれ方が、今の日本そのまんまだなと思い、
コレまた笑ってしまいつつ、笑えない現実に生きてるのだなと身につまされてしまいます。


例えばチャップリンが演じる独裁者の思想はこんなカンジです。
民主主義が嫌いで国民は国家に奉仕するのみの存在と考えます。
 
 
 「民主主義は悪臭がする」

 
 「自由はおぞましい」

 
 「言論の自由はくだらん」

 
 「国民は自己犠牲を払え」


自己犠牲。
そうですね。
庶民への増税はすれど年金とか社会保障とか、どうでもいいのですもんね。
原発や基地の負担は当たり前で、そのうち徴兵だってしかねません。

言論の自由はくだらないので、メディアを利用しウソをつかせ総統への好意形成の印象操作をします。
 
 
 「総統は心から世界平和を願っています」

 
 「記者に総統を大きく撮らせろ」


外交の成果を挙げたと見せかけることも大切な印象操作です。
 
 
 「国賓を迎えます」

 
 「両国の絆はさらに強まるでしょう」


でも実は強い相手からは小馬鹿にされています。
 
 
 「ヒンキー 君はチビでかわいいよ」


それでも外交の方針は「地球儀俯瞰」のつもりです。
 
 


メディアを利用した印象操作と同時に重要なのは、国民の愛国心を煽り、
他国への蔑視と差別と攻撃を正当化する排外的な風潮を蔓延させることです。
その敵と見立てた他国への攻撃姿勢を見せることが政権の支持につながります。
 
 
 「国民の不満をユダヤ人に向けさせるのです」

 
 「(ユダヤ人)」

コレは、「ユダヤ人」を韓国や北朝鮮、中国など日本の近隣国や、
「在日」「サヨク」といった言葉に置き換えると今の日本にもあてはまりそうです。

次のコマは兵士がユダヤ人街で愛国的かつ排外的なチャントをするシーンですが、
「日本スゴイ」に小躍りする日本そのまんまじゃ、あーりませんか。
 
 
 「アーリアン 優秀なアーリア人」


そんな政府にも正義感を持ったまともな人というのはいるものですが、
独裁者の意向に従わないばかりに左遷されてしまいます。
 
 
 「罪なき者を迫害して築いた国家は崩壊する」

 
 「閣下の政策は犯罪よりなお悪い」


次のシーンは政権の幹部、おそらくナチスで言うとゲッペルスによる演説です。
今の日本なら菅センセーか世耕センセーあたりの役回りでしょうか。
 
 
 「民主主義 自由 平等は 人を愚かにする」

 
 「今後は国家に絶対的に服従せよ」


「民主主義なんて間違っていると思います!」なんて言ってる自民党の女性議員、いましたねえ。。

幹部の演説は他国民の蔑視・敵視・排外へと続きますが、
コレを聞いている総統は、ひょんなことから本物の総統と入れ替わったユダヤ人のそっくりさんです。
 
 
 「彼ら劣等民族は国家の敵だ」

 
 「敵を憎むのは我々の義務である」


身勝手な優性思想剥き出しです。
コレがまた国民を統制する装置になるのです。

いつの時代もこうした主張に賛同する右寄りの方々ってのはいるものですが、
ソレが支配的となり、ますます正当化される風潮ってのを今の日本でも感じます。


さて、幹部の次は総統のそっくさんの演説と続くのですが、ソレについては以前もポストした通りです。
 
 

 


以上、映画「チャップリンの独裁者」の一部でしたが、いかがでしょうか。
なんかアベちゃん政権はナチスというより、この映画を真似たんじゃないかと思わせませんか。

 
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