Do you remember rock'n' roll radio?

Macとか音楽とかサッカーとか気にくわないニュースとか、独りよがりの邪推と妄想

原発のがれき撤去で20km離れた水田が汚染されたとか

2014-07-16 00:23:00 | 社会・経済
福島第一原発から20km離れた南相馬市の水田で放射能汚染された稲が見つかり、
どうやら原発事故のがれき撤去作業で放射性物質が拡散した影響とのことですね。

まあね。
そりゃ、そうしたこともあるのでしょう。

原発事故による放射能汚染は、人間には食い止められないのです。
それがまたこの事例で露になりました。


東電は、その稲の汚染と福島第一原発のがれき撤去との
因果関係は分からない、なんて、とぼけたことを言っておりまして、
残念ながらそれを特定できない以上、東電の言い分もわかるのでして。

放射能ってのは目に見えないですし、トレースも困難ですから、
こういう言い逃れの余地を作ってしまうのですよね。
そういった意味でも罪深いものです。

しかし、因果関係がはっきりしないとは言え、
その可能性が強く疑われるという想像は働かすことができる筈です。

その想像力が倫理的な判断を行うには大事なのですが、
カネに目がくらむと、そうした力はなくなってしまうのでしょうか。


まあとにかくですね、福島第一原発事故が起きて3年が経過しましたが、
周辺地域の汚染はいまだ続いているというのが明らかだと思うのですけど。

それでいながら、食べて応援!なんていったキャンペーンとか、
どうかと思うのですよね。

実際に水田が汚染されているのです。
他の農地等も汚染されていると考えられるのは当然でしょう。
汚染範囲が20kmでとどまっているのかどうかも怪しいです。

農林省は東電に対策を求めたってことですから、
これは福島第一原発に起因するものだとの見解を政府が持っているワケで、
生産活動ができないことで賠償請求の根拠にならないのでしょうかね。

この状況で作物を生産することに優先するのではないかと思いますが。


頑張って農作物を育てるとの気概も尊いですが、食べて応援!も結構ですが、
やっぱり、それではいけないのですよ。

東電と国の原発事故の責任をもっと追求すべきなのに、
そこから逸れてしまうからです。

福島は大丈夫だと言って、食べて応援だと言って、汚染の実態に目をつむる、
それを指摘しようものなら「美味しんぼ」のように叩かれてしまう、
これでは本来責任を追求されるべき東電と国が甘やかされるだけです。

汚染が疑われる地域での生産活動は行わない、買わない食べない、住民も帰還しない、
そうした態度をとることで原発事故の責任から逃れさせはしないと、
東電と国に意思表示をすることが必要なのではないでしょうか。

逆に彼らは今回のように平気で隠蔽を行いますからね。
農林省はがれき撤去により放射能汚染が20kmに及ぶことを知っていながら
それを住民には隠し、「聞かれなかったから言わなかった」
「後で言おうと思ってた」って、子どものいい訳ですか。


これが原発行政の成れの果てなのですよ。
やっぱり原発なんてあってはいけないのです。

誰かを騙し犠牲にしなければやっていけないシステムだからです。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする