趣味の電脳

WEBサイトの作り方、PCの周辺機器、タブレットの活用等について

ホームページビルダーの「サイトの転送」機能の限界

2013-05-29 18:03:16 | webコンテンツ

 最近、近隣の教育センターのホームページの更新を手伝っているのですが、どうも、これがうまくいかないことがあって、よく職員からどうすればいいのか質問があります。その答えは、相対パスを使わずに絶対パスで記述することと、専門のFTPソフトを使ってください・・・という2点です。つまり、具体に転送時のトラブル例を申し上げますと、IBMのWEB作成ソフトウェアーのホームページビルダー16で「サイトの転送」という機能を使ってサーバーにローカルで作ったWEBコンテンツを転送していますが、そのときに失敗が時々というか、特定の作業をしている時に転送エラーが起こるということです。特定の作業というのは、動画ファイル(wmv)と音楽ファイル(MP3)を貼り付けたページをトップページにリンクさせたものをサイトごと転送するような作業です。

 図解すると以下のようなものです。

たかだか、4つのファイルを転送するだけですから、FFFTPで個別に転送してもなんらかまわないのですが、これをいつもの習慣で、「サイトの転送」を行うと、一見転送するように見えても転送速度がわずか0.5秒程度で棒グラフが消えてしまいますから、「ハハァ転送失敗かな?」と勘ぐると、やはりペナルティーなのです。原因は今のところよくわかりません。が、トップページの記事の文字部分を少し書き換えた程度では転送失敗はしないのですが、動画や音声ファイルでどう圧縮しても数メガバイトの容量をリンクさせて一緒にアップロードする場合に、転送失敗のケースがままあるので、どうやら、同期をとろうとしても重たいので取りこぼしている状況なのかも知れません?

 だって、総量60MBのWEBページですから、一応転送するときには、全部のファイルの同期を取ってから差分ファイルを転送するはずです。でも、動画や音声ファイルなんてものは、容量が馬鹿でかいですから、相対パスのまま転送しても、サーバー側で絶対パスに読み替えてくれないのではないでしょうか?ということは、つまり、一応、トップページを書き換えて、サブページをリンクさせて動画も一緒に転送したつもりが、転送途中で時間がかかりすぎたために処理が足踏みして停滞し、相対パスを絶対パスに書き換えないものだから、そこで更新したはずのトップページ転送もやめて、何も変化が無いじゃないかと勝手にホームページビルダーが誤判断して、結局、トップページを更新・転送しないのではないのでしょうか?

 特に、これは、以前のこのブログでも触れたことですが、ケーブルネットの特性からいうと上りが15メガビットで下りが1.9メガビットでその差が実に7倍以上ありますから、ローカルフォルダとWEBサーバーの間で同期を取るホームページビルダーの「サイトの転送」機能のようなシステムでは、動画や音声ファイルのような巨大な容量の送受信の時間差がひどくアンバランスになるのです。でも、専用の転送ソフトであるFFFTPやFilezillaなどは、転送に失敗したとしても、後から再送信をしてきちんとその責任を果たすように設計されていますが、ホームページビルダーのFTP機能というのは、所詮はおまけの付録の機能ですから、エラー訂正・再送信機能が無いのです。ですから、転送に失敗すれば、それで、もう終わりなのです、以降何度トライしても、処理済みとして受け付けてもらえないのです。

 ですから、 ホームページビルダーは、WEBコンテンツの制作ソフトとしては初心者にとって非常に親切設計な至れり尽くせりの優秀なソフトですが、こと転送機能に限って言えば、Ver.6ぐらいから私はかれこれ10年以上愛用しているのですが、経験上、ケーブルネットやADSLのような非対称通信で、特に回線が混雑しているような場合は、非常に使いづらいソフトウェアなのです。標題のように、制作したWEBコンテンツのうち、文書や写真だけのWEBサイトであるならば、何の問題もなく「サイトの転送」や「ページの転送」が使えますが、巨大なPDFファイルや動画、音声ファイルをリンクさせたWEBページの場合は、この2つの機能は使えたり使えなかったりして、とても不安定なのです。

 もちろん、イオ光やNTTの光回線の場合は、上り・下りで2本の線を使っていて、且つ専用回線で、いずれも高速ですから対象通信です。したがって、このホームページビルダーのこの「サイトの転送」機能を巨大な動画や音声ファイルの転送に使っても、ほとんどがありません。 

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