The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2014 甲斐ブラン 洗馬 K-4 ヴォータノ・ワイン 塩尻市 長野県

2016-05-11 05:41:27 | ワイン
実はゴールデンウィークの谷間の30日に桔梗が原に行ってきた。
東京の娘視察のついでのアポなし突撃訪問だったので、もちろん幾つかののワイナリーは醸造人とは会うことが叶わなく、当然のことだが、一人で切り盛りしているヴォータノさんもその通りだったのだ。
で、とりあえずワイナリーの入り口の坂の前までは行ってみたのだが、人影は無く、そこが最後だったので、そのまま駅に向かったというわけだ。



洗馬は関西方面へ抜ける街道沿いの奥になるけれど、桔梗が原とはまた一つ違う土壌で、総体的に強いミネラルと濃厚な味わいのワインになる。
そして甲斐ブランは甲州とピノ・ブランの交配種とのことなので、その味わいは想像するに余りあるというわけだ。
すなわち、濃密な白ワインに違いない・・・
で、そんなこともあって、表題のワインを堪らず開けたというわけだ。





期待通りのこの色合い、ノンフィルトレだけに、僅かに濁るも、その色合いは鼈甲メガネのフレームのようだ。
そしてその香りだけれど、注がれてイキナリの先制攻撃♪
がツンとスパイシーにマッセで迫り、ネーブルオレンジに黄桃のニュアンスでネットリのコンクジュースの如し。
一口飲んでみれば、濃密極まりなく、甲州よりはピノブランのDNAを引き継いでいる。
マッタリと甘く、下にエキスが絡みつき、その余韻は絶えることの無い様に思われる。
言い過ぎを覚悟して書いてしまうけど、誰かのモンラッシェを連想してしまうのだ。

こんなワインが日本の桔梗が原にあったのか?(驚)というのが、正直な感想だ!
メルロを探して、旅に出て、家に帰って、食事に合わせて、このワインを開けたけど、新たな発見だった。

もちろん、このワインも一人一本の割り当てだけれど、また来年の便りを楽しみにすることしかない。
やはりニッポンワインのオートクチュールからは目を離せない!ということだ!

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