The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2014 アッサンブラージュ ブラン リザーヴ プリヴェ 胎内高原ワイン

2018-02-12 17:13:51 | ワイン
東北本線の各駅停車に乗ったのは、さて何年前のことだったろうか?
実は昨晩その東北本線の電車に乗って花巻へ向い、駅前にあるイタリアン『バダローネ』さんにお邪魔をした。
その目的はニッポンワインで少し気になっている造り手があって、そのワインが飲めるという会が開催されるというのを小耳に挟んだからだ。
けれどもこの出不精のワタクシを東北本線に乗る後押しをしたのはそれだけではなく、2人のとあるワイン関係者と会えると言うこともあった。
一人は西麻布の全方位セレクトもお茶の子さいさいの大ソムリエ氏、もう一人は『胎内高原ワイン』の陰の立役者のコンサルタント氏のことである。
そして更には『バダローネ』さんって素敵なお店ですよ、てなことも聞いていたし、加えてこの会のお助け仲介人の顔を立てるという裏技も少しはあったということも、この際付け加えておこう。
で、その夜はつごう12種+αの胎内高原ワインを頂くことになったのだ。

その中の一本が表題のワインということで、まずは本題のこの注目すべきニッポンワインの白について書かねばなるまい。



というのも、このワインはワタクシのニッポンワインのレベルを遥かに超える筋金入りの見事なワインだったからだ。

『胎内高原ワイン』のコンサルタント平山繁之氏曰く、セパージュはシャルドネ63%、ソーヴィニヨン・ブラン37%、畑は樹齢13年目の不耕起、無肥料、無化学農薬、無除草剤とのこと。

そしてそのワインは実に薫り高く、ピュアな果実があり、エレガンス漂う秀逸なワインであるだけではなく、グラスの中で七色に変わる驚くべき複雑性をも持ち合わせていたのだ。

ここまで言い切ってしまうと、大相撲協会の非難に曝さされる貴乃花親方のようになりかねないけれど、あえて言ってしまえば、フィリップ・ボールナールのアルボワ・ピュピラン・ブランのようでもある。
純粋無垢、上善水の如し、白いお花畑に寝転がったかのような爽快感もある。

もしその晩の夕餉に白身魚のムニエルなぞ登場したら、四の五の言わずにこのワインを開けるだろう。
見事に華麗でガストロノミックなワインと言える。

もし世の中にまだあったらの話ではあるが・・・
いずれ見事なニッポン白ではあった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿