The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2007 DOC ファロ パラリ サルヴァトーレ・ジェラーチ

2014-02-09 18:59:06 | ワイン
サルヴァトーレ・ジェラーチが、このアジェンダを立ち上げたのが1990年だとのことなので、
ワタクシがこのワインを飲んだのは、パラリが出回って5年後ほど経ってからだとすれば、
すでに約20年も前ということになりますか・・・

いずれ最初に飲んだシチリアが、コルボでも、プラネタでもなく、このパラリでして、
その頃シチリアって凄いんだな、と感心したのを、良く憶えています。

そして昨晩、このワインを小脇に抱えて、『アル・フォルノ』さんにお邪魔して、
こんなお料理とともに、ご相伴に預かったわけですが、







その時のこのワインに対する感心と敬意はそのままに、
さらに洗練されたこのワインは、ガンベロ・ロッソのトレ・ヴェッキエーリ連発も、
あながち見掛け倒しではなさそうです。

飲んだ瞬間の香りと、舌先に感じる果実のテクスチャーは、
極上のブルゴーニュ・ピノ・ノワールそのもので、
グラン・クリュ・クラッセの気品と調和を感じさせるもの・・・

ノーブルな樽、ヴァニリン、モカ・マタリ、そして古酒ブルの色気が漂いつつも、
そこへ完熟プラムとプルーンの濃密アロマが立ち上がる・・・

その頃になって初めて、わずかな甘みの強さと、骨組みの堅牢さを感じ、
ヒョッとしたら、イタリアもあるかもよ?となるんですね・・・

でも、誰もがシチリアのワインとは思わない!
なぜならこのワイン、恐ろしく緻密で、洗練されて、シリアスに迫ってくるわけだ・・・

品種はネレッロ・マスカレーゼが半分、ネレッロ・カプッチョとネレッロ・マンテラートが30%未満、
それに残りが地場地方品種とのこと。

丹念な手摘みの収穫と、低収量、仕込みは念入りな温度管理、
フレンチオークを使用して15日間の醗酵、18ヶ月の瓶熟で仕上げるという・・・

もちろん、その日の『牛ほほ肉の赤ワイン煮込み』との相性は最高で、
聞いて見れば、煮込みに使用した赤ワインもイタリアのピノ・ネッロだったそうなんですね♪

美味しいわけだ!

こうしてファロとの再会は、実に全てが整っていて、美味しく飲めたのも当然!
まずはもう一本、後数年は寝かして、また楽しみたいと思う。

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