The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2005 エミリア・ロッソ マッキオーナ ラ・ストッパ

2019-02-22 22:01:06 | ワイン
この造り手の2代目当主エレナ・バンタレオーニ女史がガンベロ・ロッソの最優秀栽培家に選出されたからそういうのではないが、このワインを飲んでやはりワインは葡萄の良し悪しが全てだ、ということに尽きる。

マッキオーナはラ・ストッパのフラッグシップでバルベーラとボナルダの混醸で造られているとのこと。
味わいは凝縮した果実に程よい酸味があり、それが口の中で見事に広がり、ニュアンスに富んだ底味のエキスはスムーズな喉越しとともに消えてゆく。





これが出来た葡萄に何も足さず何も引かず、いわゆる自然なスタイルで醸造されたもの。
否定的な香りなどは全く感ぜられず、実に優しく沁みる風情がそんな造りであることを証明する。

食中酒でありながらも、ちびりとコレだけ飲んでもイケルというのだから凄いのだ。
最近のイタリアのナチュールの範疇で、これほどスッと飲めたのも特筆すべきだと思う。

意外にスキかも・・・
いやむしろ、すきすぎて困るほどなのだ。

事件を呼ぶナチュール、抑えて置くべきだと思う。W