裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

レジの女の子

2010年08月07日 22時12分49秒 | Weblog
よくいくスーパーのレジに、ひどいアトピー持ちの女の子がいる。
肌が浅黒く、手の甲がボロボロで、その手でお客様お買い上げの食品を扱うのに少々恐縮してるような、言えば、申しわけなさそうな、そんな気配がある。
手を出しては、すっと引っ込め、ズタズタの肌を見られまい、と苦慮する姿が痛々しい。
釣り銭のやり取りのときなんか、決して相手の手には触れまい、とする所作がなんというか、もの悲しさを通り越して、いとおしくすら思える。
だけど気にすることなんてないんだよ。
自信もって仕事してちょうだい。
きみのレジ打ちは速いし、正確だし、礼儀もしっかりしてるし、笑顔こそないけれど、謝意や誠意はしっかりと伝わってくるし、非の打ち所はないのだ。
オレもお肌がボロボロだった時期があるからわかるんだけど、こういった外観を気に病むのはしかたないとしても、恥じ入ってはいけないよ。
というわけで、どれだけ行列ができてても、オレは彼女のレジに並ぶのだった。

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