MOONIE'S TEA ROOM

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ハベームス パパム! Habemus Papam!

2013年03月14日 | いろいろ
 「Habemus Papam!」はラテン語で、「我ら、法王を得たり!」という意味。
バチカンにあるサン・ピエトロ大聖堂のバルコニーから、新ローマ法王決定を発表するときに言う言葉だそうです。

 英語だと、「We have a Pope!」。

 ニュースを見ていても、ローマ法王(ローマ教皇※)の退位は世界中のキリスト教徒にとって本当に大きなニュースだということが感じられます。
だからこそ、ローマ法王の不在が解消されることは非常に喜ばしいことなのですね。
 私はキリスト教徒ではないのですけれど、世界の平和を祈り、世界中へ大きなメッセージを伝えてくださる方として、ご健康とご活躍をお祈り申し上げます。



 新法王を選ぶ「教皇選挙(コンクラーヴェ)」が終わって、新法王決定を表す白い煙がシスティーナ礼拝堂の煙突から上がり、隣にあるサン・ピエトロ大聖堂の鐘が鳴った後、新法王の発表で「ハベームス パパム!」。
 「Papa」「Pope」も、もともとの意味は「お父さん」。
 世界中のカトリック教徒が子どもだとしたら、なんてたくさん子どものいるパパでしょう!
 

 法王が身に着ける指輪は「Anulus piscatoris 漁夫の指輪(Fisherman's Ring)」と言って、漁夫出身の使徒 聖ペトロ(サン・ピエトロ)を初代ローマ法王(ローマ教皇)とみなしているため、その後継者として法王が身に着けるんだそうです。
 と、いっても前の法王のものは壊してしまって、新法王には新しいものを用意するのだとか。
 金色の指輪には、漁をしている聖ペトロの絵と法王の名前が刻まれています。


 そうそう、この言葉「Habemus Papam」がタイトルのイタリア映画があるようです。
Habemus Papam (film) - Wikipedia(イタリア語)
We Have a Pope(film) - Wikipedia(英語)
 邦題は、『ローマ法王の休日』(監督:ナンニ・モレッティ)。
 英語の「We Have a Pope」じゃ、日本人は分かりませんものねぇ。(『ローマの休日』をもじったのかな?)
 この映画、折も折、ちょうど法王退位のこの2月にDVDが発売になったそうです。
 DVDの発売決定は去年の10月に発表されているので、こんなにぴったりに法王が退位するなんて、製作会社側もビックリだったんじゃないでしょうか。
 ちょっと見てみたいなぁ。



※「ローマ法王=ローマ教皇」
 NHKや新聞などでは「法王」が使われていますが、カトリック教会での公式な呼び方は「教皇」なのだそう。
 私も、耳に慣れているのは「法王」のほうなのですが、漢字の意味としては「教皇」のほうがあっている気がします。


<参考>
コンクラーベ 新法王を選出 3月14日 4時7分 - NHKニュースWEB
Habemus Papam - Wikipedia(英語)
ペトロ - Wikipedia
Ring of the Fisherman - Wikipedia(英語)
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