MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

ピロリ菌治療はじめました

2016年07月28日 | いろいろ
 人間ドックの検査で「ピロリ菌陽性」「萎縮性胃炎」と判明し、今回ピロリ菌治療のために病院へ行ってきました。

 「ピロリ菌治療(ピロリ菌除菌)」は、服薬治療。
 抗生物質が2種類と、胃薬(胃酸の分泌を抑える薬)と腸の調子を整える薬。合計4種類(7錠)を毎日朝夕2回1週間飲みます。
 飲み忘れを防ぐために、飲んだらチェックを入れられる「飲み忘れチェックシート」を作りました。

 診察の費用ですが、「同じ病院で実施した人間ドックからの紹介」ということで、紹介状なしでも「初診時保険外併用療養費」がかからずに診察してもらうことができました。人間ドックの内科診察の再診という扱いだったのか、この日の診療費は420円(保険診療・3割負担)で済みました。
 ピロリ菌除菌の薬代(保険適用・1週間分)は、1,970円でした。

 今回の一次除菌では、アルコールもコーヒーもあまり気にしなくて良いということです。
 1週間薬を飲んで、その後2ヶ月以上期間をあけてから、除菌できているかの検査(除菌判定)をすることになっています。
少し期間をあけてから検査をしたほうが、検査結果が正確になるんだそうです。
 前回の検査は血液検査でしたが、除菌後の検査は検便(便中抗原測定)ということで、検査容器をもらってきました。
 (血液検査は除菌判定には向いていないんだとか……)
 この除菌判定は、当日に検査結果が分かるということで、ヤキモキする時間が短くていいですね。

 本当に、一次除菌治療で無事除菌が完了してくれればいいのですが。
 (結果は11月には分かる予定です)

 萎縮性胃炎の経過観察もあるので、来年の人間ドックも胃カメラをしたほうがよいということでした。
 除菌すれば、胃炎も治るのかなぁ?

 あと、気になっていた「子どもへのピロリ菌の感染・治療」についても聞いてきました。
 感染している可能性はゼロとは言えないということでしたが、「幼少期に経口感染するようなこと(離乳食の口移しなど)をしていなければ可能性は低いのではないか」ということでした。
 「子どもがピロリ菌の検査をするならいつごろがいいのか?」という質問には、「そのうち胃カメラ(内視鏡検査)なしでも、血液検査などで陽性になれば保険適用でピロリ菌除菌ができるようになると思う。それまで待ってもいいのではないか?」というお話でした。 早くそうなればいいですね。
 中学生・高校生から除菌をしてくれる「ピロリ菌外来」がある病院もあるということでしたが、まだ多くはないようです。
 もちろん、胃炎の症状がでたり、症状はなくてもそれなりの年齢になったら、「お母さんも保菌者だったからね」と伝えて検査を勧めようと思います。

<追記 - 副作用について>
 私に限っていえば、全く副作用を感じませんでした。
 かえって、あんまり調子が良いので「除菌薬、ちゃんと効いているのかな?」と心配になるぐらい。
 これで、除菌できていれば万々歳ですけれど……。

<追記 2016.11.03.>
 一次除菌治療で無事除菌が完了しました!!
 採便したものを提出して1時間待って、診察。検査結果、「ピロリ菌 (-) 陰性」になっていました!
 ただ、除菌できても胃がんのリスクがゼロになるわけではないということで、来年の人間ドックも内視鏡検査(胃カメラ)をすることになっています。
 でも、ホッとしました。
 ちなみに、今回の検査と診察は、1,210円でした。(保険診療・3割負担)

<追記 2017.07.13.>
 人間ドック、行ってきました。
 2回目の胃カメラは、1回目よりも平気でした。(やっぱり経験してあると、不安が減るから楽になるのかな?)
 胃の萎縮はそう簡単に治るものじゃないそうです。それでも、ピロリ菌を除菌して悪化を防ぐことに意味があるのだとか。
 胃がんなどを早期発見できるように、来年からも毎年胃カメラをしたほうがいいということでした。
 やっぱり、萎縮が進む前にピロリ菌除去ができるのが一番良いのですね……。若い人でも可能性のある人は、萎縮などの症状が出る前に検査したほうがいいのかもしれません。

<関連記事>
ピロリ菌のいそうな胃?! - MOONIE'S TEA ROOM
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チーズの粕漬け

2016年07月24日 | 料理&美味しいもの
 奈良漬けや守口漬などの「かす漬け」の酒粕、瓜や大根のお漬け物を食べた後に残った酒粕(粕床)でチーズを粕漬けにしちゃいます。

 1週間ほど漬けたところ。
 こうやって、全体を酒粕で覆います。

 美味しい粕床を再利用するので、とっても楽チン。
 さらに、6Pチーズやベビーチーズの粕漬けは、クリームチーズの粕漬けよりも簡単。
 漬けてから2〜3週間ほどで水分が抜けて、香りの良いハードタイプのチーズが出来上がります。
 浮いてきた水分は、スプーンですくって捨てて下さい。

 思った以上に硬くなるので、びっくり。小さく切っても、しっかりと食べ応えがあります。
 独特の風味があって、ワインや日本酒のおつまみにピッタリですよ。


<参考>
酒かすパワー大全開! - NHK ガッテン!
 (2015年11月25日放送)
 自宅で簡単に作れるおいしいかす漬けの作り方。かす床の作り方もあります。
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ピロリ菌のいそうな胃?!

2016年07月21日 | いろいろ
 「40歳になったら行く!」と言い続けていた「人間ドック」に行ってまいりました。
人生初「人間ドック」、そして初「胃カメラ」 です。

 数ヶ月前に予約を取ると、予約日の2週間前くらいに資料などが送られてきて、2日前から採便などがあり、いよいよ当日、朝8時半集合です。
 久しぶりに通勤通学時間に電車に乗りました。

 受付をして、まずは採尿。そして着替えて、集合したところで、説明を聞きました。
 その後、内科の先生の診察、身体測定、採血。
 腹部超音波や、肺機能の検査、心電図に、肺レントゲン、眼科の検査。

 ほかの検査は何の心配もしていなかったのですが、一つドキドキしていたのが「内視鏡検査」。いわゆる胃カメラです。

 まず、胃の中をきれいにすると言う液体を紙コップで1杯。
 次に、検査室に入ると、今度はノドの局所麻酔です。
 口の中にしばらくためておくように言われた麻酔の液がノドにしみて、少しヒリヒリしました。(もともと咽頭炎だったのかもしれません)
 いよいよカメラ。
 カメラがノドの入り口ぐらいまでは、少し痛みがあって、涙も出てしまったのですが、胃のほうまで行く頃には少し痛みも減って、画面を見る余裕が出ました。
 とはいえ、最後にまたカメラ部分がノドの入り口を通るときには少し痛みが。
 「痛ーい!」と叫ぶほどではない痛みですが、ノドの異物感って「生命の危機」に直結するからでしょうか、どう頑張っても居心地の良いものではないことが分かりました。
 看護婦さんがずっと「上手ですよ、大丈夫ですよ」と背中をさすって下さっていたのが、とてもありがたかったです。

 先生曰く「うーん、ピロリ菌のいそうな胃だね」とのこと。
 見て分かるものなんでしょうか?
 「6ヶ月以内に、ピロリ菌の除菌をすれば保険適用だからね。6ヶ月以内ですよ。ちゃんと除菌してね」と、血液検査の結果もでていないのに、アドバイスをいただいてしまいました。

 そして。後日送られてきた検診結果には「ピロリ菌陽性」「萎縮性胃炎」「要治療・要再検査」の文字。(胃カメラの先生すごい!)
 胃の検査をレントゲンでなく胃カメラにして、さらにピロリ菌の検査(血液検査)をオプションで追加しておいて正解でした。
 さっそく、次回の診察の予約をしました。

 父も母も保菌者でしたし、小さい頃に小川の水や山の湧き水を飲んだりしてましたから、覚悟はしていましたが、「やっぱり保菌者かぁ」と軽くショック。今まで全く胃炎の自覚がなくて、「胃腸には自信あり!」「滅多にお腹痛くなりません」と思っていただけに、「ピロリ菌」にも「胃炎」にもビックリ。
 とはいえ、治療はお薬を飲むだけときいているので、無事除菌できるように、しっかり忘れずに飲もうと思います。

<関連サイト>
「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」に対する除菌治療に関するQ&A一覧:日本消化器病学会H.pylori診断治療委員会
 ピロリ菌の除菌の保険適用の条件などについて詳しい日本消化器病学会のページです。
 胃炎でのピロリ菌除菌の保険適用は、まず「内視鏡(胃カメラ)」>「ピロリ菌感染診断」>「治療」の流れのようですね。

<関連記事>
ピロリ菌治療はじめました - MOONIE'S TEA ROOM
 除菌治療と、除菌検査について書いています。
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『色弱の子を持つ全ての人へ』『CUD カラーユニバーサルデザイン』

2016年07月17日 | BOOKS
 知ることがバリアフリーの第一歩。世界中の人が正しい知識を持てば、多くの人が楽になると思える2冊です。

『増補改訂版 色弱の子を持つすべての人へ 20人にひとりの遺伝子』
栗田 正樹 著
北海道新聞社

『CUD カラーユニバーサルデザイン』
NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)著
ハート出版


 色弱の人は、日本人男性の20人に1人。女性の500人に1人。
 たとえば、40人学級のクラス、20人の男の子がいたら、色弱の人が1人はいるかもしれないということ。
 「そんなにたくさん?」と思いませんか?
 今は教職過程でも、このことを学ぶのでしょうか?私は今回この本を手に取るまで「色弱」について本当に少ししか知識がありませんでした。

 息子のお友達に色弱の子がいるという話を聞いたのが先月だったのですが、つい最近、図書館で『色弱の子を持つ全ての人へ』を見つけました。読んでみて、自分の知らないことが多いことに気付かされました。
 夫も息子も読んで、「わが家にも1冊あってもいいね」という話になりました。

 いわゆる「普通」の色覚を持つ私たちは、自分たちの見えている色が相手に伝わらないことを「可哀想」「残念」と思ってしまいがちです。どれだけ、彼らの色覚が独自・独特で、豊かな明暗とコントラストを持つ世界であるか、実際には分かっていないからなのだと思います。
 「違う」でも「すごい」「面白い」。そう認めあって、工夫して、不便をなくしていけたらいいですね。

 『色弱の子を持つ全ての人へ』の良いところは、字も大きくて、写真やイラストも豊富なところ。
 「どんな場面で困る?」や「こう見える」だけでなく、「こうすれば見やすい」という情報があるのが嬉しいです。
 とくに、良かったのが「小学1年生のクラスで」という節。
 養護の先生が子どもたちに伝えた内容が、本当に素晴らしかった。これはこのまま、娘に伝えるときに引用できました。
 学校でも家庭でも、色弱のお友達がいる子どもに、こうやって伝えられたらいいですね。
 
 『CUD カラーユニバーサルデザイン』は、「こう見える」の実例が豊富な1冊です。
 そして、「改良の仕方」「色弱者にも分かりやすい色」のページは、実際にこれから非常に役に立つと思います。
 巻末の「『CUDチェックリスト」には、公共機関の人だけでなく、広報の人、教育関係の人に分かりやすい「色使いのチェックポイント」が記載されています。(「印刷物・展示」「施設整備」「教育現場」など)
 下記リンクにも、いろいろな情報があります。

 自分は知らなくても困らないかもしれない。でも、困っている人がいるなら、その不便さを減らしたい。
 そう思える自分でいたいですし、そう思える子どもたちでいてほしいなぁと思います。

<関連サイト>
CUOD NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構
NPO法人 北海道カラーユニバーサルデザイン機構

<関連記事>
『色弱の子どもがわかる本 家庭・保育園・学校でできるサポート術』 - MOONIE'S TEA ROOM
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『40代からの「私」の生き方』

2016年07月14日 | BOOKS
『40代からの「私」の生き方』
聞き手・文:伊藤 愛子
ポプラ社

 悩み多き40代からの女性への応援歌のような1冊です。

 著名な23人の女性たちが、自分の半生、とくに40代からの生き方を語ってくれます。
 表紙は地味ですが、23人の方のインタビューの扉写真が、とっても素敵。
 ご本人をイメージした花束でしょうか。23人それぞれが違う花束を持って、違う背景で、それぞれの美しい笑顔を見せて下さっているんです。文を読まなくても、この23枚の写真は見る価値ありだと思います。

 職業もさまざま。
 もちろん、ただの「主婦」という方はおられないですけれど、子どもがいる人いない人、結婚してる人、結婚したけど今はシングルな人、結婚しなかった人、本当にそれぞれ。
 更年期のつらさや、家族のこと、仕事のこと。苦労や悩みのなかった人なんて、一人もいらっしゃいません。

 鳳蘭さんのインタビューの中で、先輩の女優さんから聞いたと言う言葉が、
「結婚しても悩むし、しなくても悩む。子どもを産んでも悩むし、産まなくても悩む」
 まぁ、なんとも「言い得て妙」というか。

 多くの方が触れてらっしゃるのが、「40代からの美しさ」。
 加齢に抗うアンチエイジングとは違って、内面の美しさを大切にしてらっしゃる方がほとんど。
 そして、「年を取ることの楽しさ」も多くの方が語ってらっしゃいます。

 責任を持つ、自立する、感謝する、比べない、人のせいにしない。
 40歳なんて、人生80年の後半がスタートしたばかり。私もこれからの人生を前向きに、かっこよく生きたいと思います。
 
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『同性婚 私たち弁護士夫夫です』

2016年07月07日 | BOOKS
『同性婚 私たち弁護士夫夫です』(ドウセイコン ワタシタチベンゴシフウフデス)
南 和行:著
祥伝社


 「弁護士夫夫(ふうふ)」
 男性の弁護士さんであるお二人が結婚式を挙げて、同性パートナーとして法律事務所を立ち上げるまでの紆余曲折の体験談と、同性カップルが直面するさまざまな法律問題、法律と結婚・家族について、そして、同性婚と人権について書かれた1冊です。

 「一億総活躍社会」と言うと、女性の社会進出ばかりが話題になりますが、ほかにも社会的な障壁・差別があって、社会で活躍することだけでなく、普通の生活をするのが難しい人もたくさんいることを、あらためて考えさせられます。

 テレビやネットで「LGBT」という言葉が聞かれるようにはなりましたが、まだまだ多くの人に理解されていないのが実情です。
 生きづらさを感じながら、マイノリティーであることを隠して生きている人が多いのだろうと、同じようなテーマの本を読むたびに感じます。カミングアウト(アウティング)することをためらうような、そんな世の中であるのは間違いないと思うからです。
 本当の自分を隠して、違う自分を演じるストレスは、当事者でないと分からないのかもしれないですが、そんな無理を社会が彼らに強いていることを申し訳なく思います。

 人は自分の「理解できないこと」「知らないこと」に恐怖を覚えて嫌悪・攻撃するのだと、人類はずいぶん前から分かっているはずなのに、差別や迫害は未だになくなる気配を見せません。
 宗教でも、恋愛観でも、「自分こそが正しい」「自分こそが価値がある」と、自分の優越感を求める欲望がなくならないからでしょうか。

 もっと子どもの頃から、ちゃんと「いろいろな人がいる」「いろんな家族の形があって、いろいろな幸せの形がある」「その幸せに優劣はないんだよ」と教えてあげていたら、そしていろいろな価値観を持つ人たちと付き合っていたら、多くの人を理解して、多くの人が生きやすい社会に少しずつ変われるでしょうか。
 私は漫画やライトノベルにも期待したいと思っています。
 子どもの心に、すっと入り込めるコミックスやラノベには、LGBTのキャラクターもたくさん登場するからです。理屈抜きで、教訓抜きで、嫌悪感抜きで、「こんな人もいるんだな」と、ただただ楽しめたら、学校や家庭での教育と同じくらい意味があるのじゃないかとも思うのです。偏見や差別感情のある本もありますが、だからこそ多種多様の本を読んでほしいものです。

 私も、親として子どもの無意識に「差別」を植え付けないように、良識と想像力のある大人になりたいと思います。
 そして、「どんな君でも大切だよ」「愛してるよ」と伝えてあげることが、差別を減らすんじゃないかと、私は信じています。「自分には価値がない」「愛されていない」と思う人は、自分と違う他人に寛容になれない気がするのです。「自分はこんなに不幸なのに」という負の感情には多くの差別を増大させる危険があると思います。小さい一歩だけれど、まずは自分の家族を愛して、思っていることを伝え続けていきたいと、思っています。
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