CH:340871 大人浴衣を子ども用浴衣にリメイクしました! (作り方・画像)

00.完成(前).JPG
【所要時間】お裁縫が好きな方なら、1日あれば作れると思います。 裁断準備と裁断で1時間。アイロンとミシンで1時間。その後の手縫い(えり幅調整・腰上げ・肩上げ)で2時間ぐらいでしょうか。  本を読んで計画を立てるのに数日かかりましたが……、布から作ることを考えたら非常に簡単です。(なんといっても、すでに襟や袖が付いていますから!)  午前中にミシンまでできれば、夕方には着せられます。
01.材料.JPG
【材料】大人用浴衣と腰ひもです。(ゆかたは「中国製・ミシン縫い・綿100%」の安価なものです)  実際には腰ひもは細いほう1本しか使いませんでした。
02.Before.JPG
裁断前の大人用浴衣(身丈163㎝)です。
03.裁断準備1(サイズ測定).JPG
背が伸びても着られるように、大人サイズの二部式を作れるサイズで切る場所を決めました。(大人が着てみてウエスト位置を決めます)
04.裁断準備(えり).JPG
上下を切り離す前に、切る線よりも下のえりの縫い目をリッパーでほどいていきます。(安全ピンの部分が裁断する線です)
05.裁断1.JPG
リッパーで外したえりの部分を避けて、まっすぐに裁断します。 チャコペンシルなどで裁断する線を引いてから切ったほうが安心です。 (この生地はうすく横線が入っている生地だったので、その線に合わせて切りました)
06.裁断2.JPG
一番ドキドキする手順。上下を横にまっすぐ切り離していきます。 下はきれいな四角になります。
07.裁断後1(下).JPG
裁断すると、下は長方形になります。
08.裁断後2(上).JPG
裁断したばかりの上。切り残した えり先の部分が飛び出ています。 (少しピントがぼけていてスミマセン)
09.裁断後3(えり処理).JPG
切りのこしていた えりの部分を縫い代を残して切り離します。 元のえりが付いていたときのように、ちょっと斜めに切り落とします。
10.アイロン.JPG
裁断した部分を三つ折りにしてアイロンをします。(上下とも)
11.アイロン2.JPG
上着の えりの部分にアイロンをかけたところです。
12.ミシン(下).JPG
アイロンをかけたところにミシンをかけます。(もちろん、手縫いでまつってもOKです)
13.ミシン(上).JPG
えりの部分もミシンで縫ってしまいます。リッパーでほどいた部分は、それ以上ほどけないように返し縫いもしておきます。
14.ミシン後(下).JPG
下は、大きな大きな風呂敷のような四角い布になります。
15.ミシン後(上・えり).JPG
ちょっと縫い目が見えづらいですが、えりの部分です。
16.えり幅調整.JPG
えり幅を細く調整します。6センチのえり幅を、4.5センチにします。
17.えり幅調整2(拡大).JPG
木綿糸1本どりで表に出ないように縫っていきます。(けっこう縫い目は大きくても大丈夫)
18.腰上げ(おはしょり).JPG
子どもに着せて、腰上げ(おはしょり)の折り返しの長さを決めます。
19.腰上げ(おはしょり)2.JPG
折り返した えり先は、はみ出している部分を斜めに折り込んで縫います。 斜めの部分は全部縫わないで、2か所だけ留めてあります。
20.下(紐縫い付け).JPG
下は巻きスカートにします。子どもに着せてサイズを合わせ、折り返した内側に腰ひもを挟み、一緒に縫い込んでいきます。
21.下(紐縫い付け)2.JPG
来年には背も伸びて、サイズを直さなくちゃいけませんから、縫い目は大きな波縫いです。
22.下(紐縫い付け)3.JPG
折り返した部分がひらひらしないように端の部分を縫います。ここは表に縫い目が出ないように縫います。 腰に巻いてみて、あまりに幅が広いときには背中心や脇線で補正してください。(翌年以降に幅を伸ばす予定のない方はお好みの幅に裁断してから、紐をつけるといいですね)
23.肩上げ(二目落とし).JPG
子どもの手の長さ(裄の長さ)に合わせて「肩上げ」をします。木綿糸で二目落としで縫っています。(もちろん縫い目が大きいほうが袖に近い側です)  前身頃も後ろ身頃も袖付けの下の高さ(身八つ口の上)まで縫い終わったら、「あげ山」を袖側に倒します。 (<二目落とし>表面は、細かい縫い目のほうがさりげなく見えるという縫い方です) ※肩上げについての補足説明は画像31~34をご覧ください。
24.コーリンベルト1.JPG
上着のほうも紐を縫い付けてもいいのですが、今回は「コーリンベルト」を使います。着物の着付けに使うゴムベルトで、右の身八つ口の高さに取り付け、中を通り、左の身八つ口から背中に出て、前に戻り、左えりを挟みます。(写真は、左えりを挟んだところ) ※紐を使うときも、身八つ口の高さに取り付けます。
25.コーリンベルト2.JPG
下がコーリンベルト、上が腰ひもです。 コーリンベルトは、ゴムなので体の線にぴったりするのと、結び目がないので紐よりも帯の下でごろごろしないでスッキリするのが利点です。
26.完成(前).JPG
リバーシブルの大人帯の幅が広かったので、折り返して締めています。 えり幅も、袖もちょうどよかった様子。 娘も気に入ってくれて、写真撮影の後1時間も浴衣で過ごしていました。
27.完成(後ろ).JPG
大人用の帯のリボンが少し大きい&巻きスカート部分の幅が広いですが、なかなかの見栄えです。
28.After.JPG
えり調整・肩上げ・腰上げの済んだ、上着です。 次の29の写真と比較してみてください。
29.裁断後4(大人二部式).JPG
裁断後、肩上げ・えり幅調整をする前の状態です。 身長160センチの私なら、これの「おはしょり」部分を少し折り上げてまつり縫いして、下に紐をつけて巻きスカートにするだけで、簡単二部式浴衣が作れます。
30.参考にした本.JPG
『子供のゆかたとじんべい size 90~140cm』には、140センチの子ども用の浴衣の裁断サイズ・くわしい縫製の寸法(でき上がり寸法)が載っていて、とても参考になりました。 『楽しいおゆうぎ会の服&こもの』には、簡単な「二部式着物」が紹介されています。
31.肩上げ補足説明1(左前身頃).JPG
肩上げした左前身頃です。 「袖付け止まり」と同じ高さまで縫います。
32.肩上げ補足説明2.JPG
縫い終わったら、「肩上げ山」を袖側に倒します。
33.肩上げ補足説明3.JPG
折り紙で作った「肩上げ」の図です。肩上げ山の部分をつまみ上げるようにして山折りにし、2本の点線を合わせて前身頃から後ろ身頃まで続けて縫います。
34.肩上げ補足説明4.JPG
点線部を縫い止まりまで縫ったら、肩上げ山を袖側に倒します。