MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

「竹の秋」から「麦の秋」へ

2005年05月05日 | 季節
 先日、新幹線の窓から外を眺めていたら、新緑の中で竹林だけが黄色く浮かび上がっていました。
 竹は春になると、タケノコに養分を送って、葉っぱが黄色くなり、新しい葉っぱと入れ替わるように落葉するそうで、これを「竹の秋」と言うそうです。一年中緑のようなイメージでしたが、確かに、タケノコの生えている周りには黄色い葉っぱがふかふかとたくさん落ちていた記憶があります。
 毎年同じサイクルで竹の葉は色を変えていたはずなのに、今年初めて竹の「黄葉」に気がつきました。

 本棚から虚子の「新歳時記」(三省堂)を出して調べてみたら、「竹の秋」も載っていました。これは春の季語で、秋の季語には「竹の春」という言葉もありました。秋になると若竹が成育し緑が美しくなるので、そう言うのだとか。

 新幹線の窓からは、田植えの真っ最中の田んぼと、緑の麦畑も見えました。
 今日は立夏。麦が黄金色になる「麦の秋」の季節に突入です。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする