先日道を歩いていたら、バス停に修学旅行生風の女の子が6人。「バス停の名前はあってるのに、乗るバスがない」と困った様子。
「どこにいくの?」
「東福寺にいきたいんです」
「それなら南行きのバス停だと思うんだけど」
「???」
「この名前のバス停はね、東西南北行きの4つあるの」
「えっ?本当ですか?」
私も初めて京都に来た頃、四条河原町のバス停の多さに呆然として立ち尽くしてしまったことがありましたから、彼女たちの気持ちはよく分かります。結局、一緒に南行きのバス停まで歩いていくことにしました。
私が5歳まで住んでいた山の上の家には、バスは一日2回しか来ませんでした。朝早く街の駅へ行くバスと、夕方街の駅から帰ってくるバスです。青い車体の国鉄バスで、バス停とバス停の間が遠いからか、バス停でない場所でも手を振ると止まってくれました。まるで「いちにち にへん とおるバス」(中川正文/作)の世界です。
「落石注意」「急カーブ」の看板があちこちにある狭い狭いつづら折りの坂道を、バスの大きな車体が木の枝にぶつかりながら進んでいきます。乗るたびに「こんな道を通れるなんて、運転士さんってすごいなぁ!!」と思っていました。
住んでいた家から一番近いバス停の名前は「いちごだいら」でした。ちょっと可愛いでしょう?
「どこにいくの?」
「東福寺にいきたいんです」
「それなら南行きのバス停だと思うんだけど」
「???」
「この名前のバス停はね、東西南北行きの4つあるの」
「えっ?本当ですか?」
私も初めて京都に来た頃、四条河原町のバス停の多さに呆然として立ち尽くしてしまったことがありましたから、彼女たちの気持ちはよく分かります。結局、一緒に南行きのバス停まで歩いていくことにしました。
私が5歳まで住んでいた山の上の家には、バスは一日2回しか来ませんでした。朝早く街の駅へ行くバスと、夕方街の駅から帰ってくるバスです。青い車体の国鉄バスで、バス停とバス停の間が遠いからか、バス停でない場所でも手を振ると止まってくれました。まるで「いちにち にへん とおるバス」(中川正文/作)の世界です。
「落石注意」「急カーブ」の看板があちこちにある狭い狭いつづら折りの坂道を、バスの大きな車体が木の枝にぶつかりながら進んでいきます。乗るたびに「こんな道を通れるなんて、運転士さんってすごいなぁ!!」と思っていました。
住んでいた家から一番近いバス停の名前は「いちごだいら」でした。ちょっと可愛いでしょう?