行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

自分の姿としてとらえよう

2014年05月16日 | 禅の心
処富貴之地 要知貧賤的痛癢

当少壮之時 須念衰老的辛酸


富貴の地に処しては、貧賤の痛癢を知らんことを要し、
少壮の時に当たっては、すべからく衰老の辛酸を念うべし。(菜根譚・前集187)




お金持ちになって生活に困らない時には、貧しい人が苦しんでいることを思い出してみよう。いつか自分もそんな貧しい生活を送ることになる可能性があるのだから。

若くて血気盛んな時には、老いて身体中が衰えて苦しんでいる人のことを思い出してみよう。やがて、自分も年老いる日が来るのだから。




今はよくても、調子の悪くなることがあるのが人生です。お金持ちで地位や名誉のある人も、ちょっとしたことで転落の人生を歩むことがあります。おごり高ぶっているのが一番危険なのです。謙虚に生きることが大事なのです。

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