行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

人に生まれることは難しいのだ

2022年02月01日 | 法句経
人間に生まるること難し
  やがて死すべきものの
  いま生命あるは有難し
『ダンマパダ182』
何度も死にかけて、今こうやって生きているだけで十分ではないか。生きるか死ぬか以外はどうでもいい問題なのだ。

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楽しみ

2021年07月16日 | 法句経
世間のモノサシを捨てて、仏のモノサシでみると、勝ち負けや出世、名誉などどうでも良いものと気づくはず。
学歴を自慢しない。経歴を自慢しない。


200 われらは一物も所有していない。大いに楽しく生きて行こう。光り輝く神々のように。喜びを食む者になろう。

201 勝利からは怨みが起こる。敗れた人は苦しんで臥す。勝敗をすてて、やすらぎに帰した人は、安らかに臥す。

202 愛欲にひとしい人は存在しない。ばくちに負けるとしても、憎悪にひとしい不運は存在しない。このかりそめの身にひとしい苦しみは存在しない。やすらぎにまさる楽しみは存在しない。

203 飢えは最大の病いであり、形成された存在(わが身)は最もひどい苦しみである。このことわりをあるがままに知ったならば、ニルヴァーナという最上の楽しみがある。

204 健康は最高の利得であり、満足は最上の宝であり、信頼は最高の知己であり、ニルヴァーナは最上の楽しみである。

205孤独の味、心の安らいだ味をあじわったならば、恐れも無く、罪とがもなくなる、真理の味をあじわいながら。


206もろもろの聖者に会うのは善いことである。かれらと共に住むのはつねに楽しい。愚かなる者どもに会わないならば、心はつねに楽しいであろう。

207 愚人とともに歩く人は長い道のりにわたって憂いがある。愚人と共に住むのは、つねにつらいことである。仇とともに住むように。
心ある人と共に住むのは楽しい。親族に出会うように。

208よく気をつけていて、明らかな知慧あり、学ぶところ多く、忍耐づよく、戒めをまもる、そのような立派な聖者、善き人、英知ある人に親しめよ。月がもろもろの星の進む道にしたがっうように

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執着を少なく

2021年07月06日 | 法句経
罵らず、害わず、戒律に関しておのれを守り、食事に関して適当な量を知り、淋しいところにひとり臥し、坐し、心に関することにつとめはげむ。これがもろもろのブッダの教えである。(法句経185)少欲知足

たとえ貨幣の雨を降らすとも、欲望の満足されることはない。(快楽の味は短くて苦痛である)と知るのが賢者である。(法句経186)欲望はとどまることなく洪水の如く自分自身を飲み込んでしまう。

天上の快楽さえも心楽しまない。正しくさとった人(仏)の弟子は妄執の消滅を楽しむ。(法句経187)執着や依存を少なくすることは安らぎの人生への第一歩

人々は恐怖にかられて、山々、林、園、樹木、霊樹など多くのものにたよろうとする。(法句経188)人々は人生に不安を感じると迷信に頼ろうとする

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過去七仏の教え

2021年07月02日 | 法句経
正しいさとりを開き、おもいに耽り、瞑想に専中している心ある人々は世間から離れた静けさを楽しむ。神々でさえもかれらを羨む。(法句経181)自己中心的な生き方をせず、慈愛に溢れている人はみんなから好かれるものだ。

人間の身を受けることは難しい。死すべき人々に寿命があるのも難しい。正しい教えを聞くのも難しい。もろもろの仏の出現したまうことも難しい。(法句経182)気がつけば「ありがとう」も南無阿弥陀仏も自然に口から出てくる。

すべて悪しきことをなさず、善いことを行ない、自己の心を浄めること、これが諸々の仏の教えである。(法句経183)いわゆる過去七仏に共通する教え

忍耐、堪忍は最上の苦行である。ニルヴァーナは最高のものであると、もろもろのブッダは説きたまう。他人を害する者は出家者ではない。他人を悩ます人は道の人ではない。(法句経184)気に入らないことがあっても他人を精神的に追い込んだりしてはいけない。悪を正すのは警察や教師の仕事である。

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実践できなければ

2021年06月25日 | 法句経
下劣なしかたになじむな。怠けてふわふわと暮らすな。邪な見解をいだくな。世俗のわずらいをふやすな。(法句経167)自分の頭で自分勝手なことを考えて陰謀論やニセ科学、カルトに陥らないこと

奮い立てよ。怠けてはならぬ。善い行ないのことわりを実行せよ。ことわりに従って行う人は、この世でも、あの世でも、安楽に臥す。(法句経168)仏教の知識があっても実践できなければ何の意味もない。

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