烏鷺滝禅話集（36）

信心は難しいことではないよ。心を信じるんじゃけぇの

群れると自分が無うなる。じゃけえ、何ににも所属せんのんじゃ。

自信がないから、威張りたくなるんじゃね


自分の本当の命の尊さに気が付けば、自分はスゴいと自惚れるのが恥ずかしゅうなるんじゃ。

烏は黒く鷺は白い。人の心は黒いものと白いものが滝の前で舞っておるようなものなのじゃ。鬼もおれば福の神もおり、凡夫もおれば仏もおる。

烏鷺滝禅話集（35）

〇いくら高学歴でも、人間として大事なものを身につけていない人はいけません。

〇仏様は、どんなに悪いヤツでも愛して下さるが、ワシら凡人は弱いものイジメするヤツや人を苦しめて喜んでいるヤツを許してはならんのんじゃ。

〇狭いところにとらわれるのではなく、キリスト教も学ぶと視野が広がるよ

〇聖書を読むと仏教思想がより深まる

〇信仰は特別なものではないよ。山や木、岩に何か感じたらそれでいいんじゃ

澤木興道老師の言葉

〇少欲の人は、どっしりとして腰がすわってくる。腹がすわれば度胸がすわる。勇気が出てくる。欲の深い者に本当の勇気があろうはずもない。

〇剣術でも柔術でも腹を立てたら負けている。技で仮に得たにしても、人格で負けている。人格で負けたら問題にはならない。人格がゼロで技や力で勝つのが嬉しいのなら、獅子や狼になるのがよかろう。

烏鷺滝禅話集（34）

〇イジメをしているときや、イジワルしているときの自分の顔を想像してみんさい。他からみれば、醜いもんじゃよ。

〇悪魔や鬼は、自分が悪魔や鬼でないことに気が付いていないから悪魔や鬼なのじゃ。

〇自分がどういう人間か、ハッと気が付く瞬間。それが大事なんじゃね。

〇考えることを止めて、しばしの時間、鳥の声、森の緑に集中してみると、「私」なんてないことに気がつくんじゃよ。

〇「自分を肯定する」「自分を大切にする」ことと、「自分はエラい」と威張ることは全く違うよ。

烏鷺滝禅話集（33）

〇ワシは若い頃は葬式仏教を批判しておったが、葬式は生きている人を救っておるんじゃあ思うた時に、それも大事じゃあ思うようになったんよ。

〇ある、長生きしている老人の名言。「長生きしようと思わんのんが長生きの秘訣じゃ」長生きしようと神経質になったりストレスためるのはようないわな。

〇「弱い犬ほどよう吠える」とは言うが、時として噛みつくんじゃ。怯えている人ほど何をするかわからんぞ。

〇他人の困った顔や、怖がるを見て喜んでいる人は、自分の心の歪みに苦しむことになるじゃろうよ。

〇人の死に、良い死も悪い死もないんじゃ。人の死はみな同じなんじゃよ。