行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

神仏はすがるものではないぞ

2017年10月31日 | 仏の心
○釈尊にすがるでもない、道元禅師にすがるでもない。澤木興道老師にすがるでもない。

○英霊にすがるでもない、先祖の霊にすがるでもない。

○宮本武蔵は「我、神仏を崇(たっと)びて、神仏に頼らず」と言うておる。

○臨済録に「仏に逢うては仏を殺し、祖に逢うては祖を殺せ」という恐ろしい表現もあるんじゃ。

○自分の人生を生きるには既成概念にとらわれていてはいけないのじゃ。

○釈尊は「自灯明、法灯明」と遺された。

○鈴木大拙居士は「依頼心を捨てよ」と言われた。

○法句経には「己れこそ 己れの寄る辺己れを措きて 誰に寄る辺ぞ よく調えし己れにこそ まこと得難き 寄る辺をぞ得ん」とある。

○カリスマにすがっておっても自分の人生を生きることにはならんぞよ。





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自分は偉くないんじゃ(澤木興道老師の言葉)

2017年10月27日 | 仏の心
○良寛さんは位もなければ金もない。何もないのにどこが偉いのか。人間というものにちょっとも引っかかっていない。そして自分が偉うても偉いことを知らん。

○「あの人は偉い」と言われたら、それはもう宗教的でなくなってしまって見世物になってしまう。人に知られたらヘタクソである。

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坐禅しても偉くないぞ

2017年10月24日 | 禅の心
○坐禅して、他の人より違うんじゃあ思うとる人はまだまだ修行が足らんぞ。

○坐禅して、偉うなったつもりでおるかも知らんが、坐禅しても偉うないぞ。

○黙っておりゃあええ。

○坐禅やって人に報告せんでもええんじゃよ。

○坐禅に限らず、写経したとか、般若心経を暗記したとか自慢せんでもええ。

○坐禅も、写経も読経も黙ってするから値打ちがあるんじゃ。

○これは、わし(烏鷺滝)への言葉じゃ。

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魔境に惑わされない

2017年10月20日 | 禅の心
○一休さんが琵琶湖で船に乗っておると、同乗していた山伏が、

「ワシは神通力をもっておるんじゃ。今から奇跡を起こして進ぜよう」

と自慢げに言うておった。

○山伏は船の舳先に不動明王を出したんじゃ。

○船の乗客はみんな驚いて拍手喝采を送ったんじゃと。

○それを見ておった一休さん、不動明王の前に歩み寄ると、

こともあろうか一物を引き出して、不動明王に小便をかけてしもうた。

○不動明王は消えてしもうた。

○一休さんいわく、これはそなたの迷いのなせるわざ、魔物は消しておかにゃあ。

○一休さんの弟子となった蜷川新右衛門の臨終の折に、お迎えの仏様が現れたんじゃと。

○新右衛門は最後の力を振り絞ってお迎えの仏様に弓矢を放ったんじゃ。

○仏様はすっと消えて新右衛門は息を引き取ったんじゃ。

○一休さんの弟子らしい最後じゃった。

○江戸時代の禅僧、鈴木正三にも同じような話があるが、奇跡は人間の迷いが作り出すものなのじゃ。

○魔境に惑わされてはならぬ。



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強いものに弱く弱いものに強い人々

2017年10月17日 | 仏の心
○むかしは、反骨精神いやあ、強い者に対するものじゃった。

○弱気を助けるのが反骨精神じゃった。

○本当に権力を握っておる者に対しする反骨精神じゃった。

○今は反抗する相手が、安全な者、恐くない相手になっておる。

○文句を言うと不利益になるところには何も言わん。

○みんな卑怯になってしもうたんじゃ。

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