行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

【周りとの関係性(縁起)を重視しているのが仏教】

2024年07月30日 | 仏の心
城の石垣の石にはいろいろな形や大きさのものがありますが、一つでも抜けると石垣そのものが弱くなって崩れることがあります。
網目は一つだけでは成り立たず、周りがあってこそ網目です。
仏教では自分というものには実体がなく、周りとの関係性によって成り立っていると考えます。
自分を自分たらしめているのは関係性だけです。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【7月29日は松原泰道先生の命日】

2024年07月26日 | 親鸞・歎異抄・浄土真宗
大ベストセラーになった『般若心経入門』(祥伝社)の著者である松原泰道先生は2009年の7月29日に102歳の天寿を全うされました。今日で15 年になります。私は松原泰道先生とご長男の松原哲明先生からいろいろとお教えいただきましたが、お二人とも相次いでお亡くなりになり残念に思っていました。松原泰道先生は鳥取県琴浦町にお嬢さんが嫁いでいらっしゃることもあり、鳥取県にはよく来られていました。気さくな方で講演の合間には聴衆の方に話しかけておられました。
著書は100冊以上ありますが、1980年代には書店の仏教書コーナーには高田好胤先生、山田無文老師、澤木興道老師、内山興正老師などの著書とともに松原泰道先生の著書が並べられていました



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【遊戯】

2024年07月23日 | 禅の心
例えば、「実存主義だ」「ニーチェだ」「やれ、サルトルだ」と言っている若者が人生に矛盾を感じて頭がおかしくなったり、自ら命を断つことさえもある。そんなとき「実存主義もニーチェもサルトルもどうでもいいではないか」と思えば救われるのだ。哲学も宗教もどうでもいいのだ。大事なのは、今、ここに生きているという事実だけなのだ。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【宗教やイデオロギーの異なる人とも友達になろう】

2024年07月19日 | 親鸞・歎異抄・浄土真宗
考え方の違う人の話は刺激になると最近思うようになりました。
エコーチェンバーとは自分と考え方が同じ人ばかりの閉鎖空間では、自分の考えが絶対に正しいと確信してしまうことです。
もちろん、間違った考え方でもです。
自分の思考や感情を客観的に高い所に視点を置いて点検してみるメタ認知力を磨くためにも、自分と異なる考え方にも耳を傾けてみる必要があると思います。

ニーチェの言葉です。

若者を確実に堕落させる方法がある。違う思想を持つ者よりも同じ思想を持つ者を尊重するように指導することである。(ニーチェ)




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【自分への戒めとして】

2024年07月16日 | 仏の心
良いことをしているつもりが実はとても悪いことをしていることに気がつかないのが人間の悲しいところです。
優生思想がまさにそうです。
ハンセン病の問題もそうでした。
正義のためだと言って相手を必要以上に叩いてしまって自殺に追い込むこともあります。
民族を解放してあげようとしたが戦争を起こし、多くの命を奪うこともあります。
良いことをしているといい気になっている時が一番怖いです。
良いことをする自分や、自分の正義感に酔うのはやめた方がいいでしょう。
同じく、信仰は目立たぬようにやった方がいいでしょう。
自分はこんなに信心深いのだとアピールしないのが、信仰というものです。
陰徳には陽報ありです。
良いことは目立たないように行い、良いことをしてもらったらお陰様の気持ちを忘れないことです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする