烏鷺滝禅話集（60）

○時間というものは残酷なんじゃ。老いさせ、死へと向かわせるんじゃから。

○人の命に優劣などない。命は尊い。

○煩悩具足の凡夫のワシは、厚かましいことばかりしとると思うんじゃ。

○「アホと戦うな」的な本が話題のようじゃが、学校の先生と宗教者はどんな人も相手にせにゃあいけんのんよね。

○噂ばかり信じて自分の目で確かめずに広めるのはいけんよ。

烏鷺滝禅話集（59）

○権力者はウソをつかない、権威あるものは常に正しいと思ってしまう哀しさよ。

○「世間虚仮、唯仏是真」今の世の中を言い当てている言葉じゃね。

○人はね、自分の都合のいいようにウソを信じてしまうものなんじゃよ。

○悪人でも平等に救って下さるのは仏様であって、社会は悪人を制裁するよ。悪いことはなるべくしないようにしないとの。

○観音様は、「私もあなたと同じく苦しんでいるよ」とささやいて下さるんじゃよ。

烏鷺滝禅話集（58）

○弱いから、強い者に憧れ、強い者にひれ伏す。

○どんな極悪人でも、生まれたばかりの時の心は純真そのものなんじゃね。

○考えることをやめると、新鮮な世界が開けるんじゃ。

○群れると自分がなくなるよ。

○頭のいい人より優しい人を目指そうや。

烏鷺滝禅話集（57）

○「みんなが幸せになるなんてできないよ」とはよく言われるが、できるできんでのうて、それに向かって努力していくことが菩提心ちゅうもんで、大乗の一番の要じゃよ。

○慈しみの言葉、愛情のある言葉は大きな力があるんじゃ。

○禅は、糞かきヘラのようなものだと言うた禅僧がおったそうじゃが、禅なんぞウンコでええんじゃ。味噌とクソを一緒にするなと言われそうじゃが、味噌は味噌で有り難く、クソはクソで有り難い。そう思えるのんが禅なんじゃよ。

○間違った知識や情報が差別をうんでしまうんじゃ。その情報はホントか、と常に確認することが大事じゃね。

○間違った情報を見分けるのは難しいが、怪しいものは拡散しないことだ。

烏鷺滝禅話集（56）

○若いのに、しきたりや習俗にうるさい人はおるが、しきたりや習俗は場所によって変わるものじゃ。自分とこだけが正しいと思わんこ、相手の習俗も尊重せんとの。

○利他は大事じゃが、なかなかできないものよのう。

○ワシは「変わり者」じゃあ言われるんじゃが、「変わっとらん者」とはどがあな人かいのう？
人と違った者を排除すような世間なんぞはロクなもんじゃないのう。

○「みんなで一緒に救われよう」
そう思うことが大事じゃね。

○みんなが幸せになることを願うから、戦争には反対するんじゃよ。