烏鷺滝禅話集（50）

〇ウソは方便じゃないよ。ウソはウソじゃ。

〇常に相手を軽蔑しないことは難しいが仏法では大切なことなのじゃ。たとえ極悪人でも仏の種を宿しておるのじゃ。

○自分の不幸を他人のせいにばかりしていても、何の解決にもならないよ。

○仏法でいう「諦め」は真理を明らかにしていくことなんじゃよ。

○ウソをつくのがクセになると、感覚がマヒしてしもうて、自分を滅ぼしてしまうことになるよ。鉄が自分から出たサビで自分を滅ぼしてしまうようなものじゃ。

烏鷺滝禅話集（51）

○人権問題に携わる人に一番必要なのは愛情とか慈悲の心なんじゃよ。理屈だけじゃのうてね。

○科学技術が人間を不幸にしたことも考えておく必要がある。

○賢者とは自分の愚かさを知る人なんじゃ。

○自分でもよくわからないことは、他人に伝えないことが大事じゃね。

○癌に気をつけていた人が血管が切れて亡くなる。無情じゃが、人間の生死もまた縁なのじゃ。おまかせするしかないんじゃね。

烏鷺滝禅話集（49）

〇中道にこだわるあまり、知らぬまに悪事に加担してしまっていることはあるものじゃよ。

〇傲慢な心では仏道は歩めんよ。

〇キリスト教では「神の思し召し」仏教なら「仏の願い」によって、ワシらあこの世に生を受けたのじゃよ。たった一度の人生を大切にせんとの。

〇偉い人だけ、お金になる人だけに感謝するのは、ただ自我が強いだけ。

〇仏法は知っていることが行えないと意味がないんじゃよ。

烏鷺滝禅話集（48）

〇お寺や坊さんに期待し過ぎて幻滅するのんは、自分がお寺や坊さんに魂を奪われてしまうからじゃよ。

〇仏法は慈悲がわかること。

〇優しい心はよい世の中をつくるんじゃよ。

〇中道とか中立という概念に凝り固まるのもまた偏った考え方なんじゃよ。何事も極端はよくないよ。

〇善行と悪行の中道をいくなんて、おかしいじゃろ。より良いものを求めていかにゃあ。

烏鷺滝禅話集（47）

〇バカにされたっていいじゃないか。人間だもの。

〇地位も名誉もカネも手に入れてあとは人格者として尊敬されたい？そうはいかないよ。

〇「死後の世界があるかないか、ワシは何も答えんよ」お釈迦様の立場なんじゃね。わからんものは答えようがないんじゃ。

〇人間はの、他人から聞いたことで怒ったり喜んだりしとることが多いんじゃ。自分の目で確かめてみたら「？」ちゅうことも多かろうよ。

〇「おまかせする」ということは、権力者に支配されることをよしとしたり、他人に自分の人生を委ねることとは違うわな。