行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

仏の中の地獄

2020年06月02日 | 最澄・天台宗・比叡山
若い頃、ヤンチャだった先生がヤンチャな生徒の気持ちがわかり、救うことができるように、仏にも地獄を持っているから地獄に落ちた(る)人を救うことができるというのが天台の《性具説》です。

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伝教大師の言葉

2016年05月06日 | 最澄・天台宗・比叡山

国の宝とは何物(なにもの)ぞ、宝とは道心(どうしん)なり。道心ある人を名づけて国宝と為(な)す。故(ゆえ)に古人(こじん)言わく、径寸十枚(けいすんじゅうまい)、是(こ)れ国宝にあらず、一隅(いちぐう)を照(てら)す、此(こ)れ則(すなわ)ち国宝なりと。古哲(こてつ)また云(い)わく、能(よ)く言いて行うこと能(あた)わざるは国の師なり、能く行いて言うこと能わざるは国の用(ゆう)なり、能く行い能く言うは国の宝なり。三品(さんぼん)の内(うち)、唯(ただ)言うこと能わず、行うこと能わざるを国の賊(ぞく)と為す。乃(すなわ)ち道心あるの仏子(ぶっし)、西には菩薩(ぼさつ)と称し、東には君子(くんし)と号す。悪事(あくじ)を己(おのれ)に向(むか)え、好事(こうじ)を他に与え、己(おのれ)を忘れて他を利(り)するは、慈悲(じひ)の極(きわ)みなり。

『山家学生式』

国の宝とは何なのでしょうか。国の宝とは正しい道を求める心です。この道心ある人を名づけて国の宝と言のです。ゆえに先の世の哲人は(中国春秋時代に管仲の尊王攘夷を旗印に覇者となった斉の桓公の子の威王「一たび鳴かば人を驚かさん」で有名な人)が言うには、「3cmの宝石10個、これは国の宝ではありません。世の1隅を照らす人こそすなわち国の宝なのだ」と。古代の哲人がまた言うには、「良く発言する事は出来るが行動しないのは国の師で。良く行動して発言しないのは国に有用な人だ。良く行動し良く発言する事は国の宝だ、三種のうち、ただ発言もしない行動もしないのは国の賊である」と。すなわち道心ある仏の弟子を、印度では菩薩と名づけるし、中国では君子と言います。悪い事は自己に向け、好い事を他人に与へ、自己を忘れて他人に利益を与えるのは、慈悲深い事の極みです

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今東光師の言葉

2016年04月22日 | 最澄・天台宗・比叡山
遊んで遊んで遊びつくせば、

何かに突き当たって、つかむものがある。

人生とは、何もやらない虚無よりも、たとえ失敗しても、

傷心の方がはるかに貴いものなのだとオレは思っている。

空々寂々たる人生なんて、糞食らえ、と思うべし。

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伝教大師(最澄)の言葉

2014年10月17日 | 最澄・天台宗・比叡山
道心の中に衣食(えじき)有り、衣食の中に道心無し


人生の意味を考え、自分のなすべきことを一生懸命やっていれば、天は見放さない。

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キャンドルサービスのように

2014年09月19日 | 最澄・天台宗・比叡山
一燈照隅 万燈照国

伝教大師(最澄)の言葉です。

ろうそく一本の光は暗くても、キャンドルサービスで次から次へと炎を分けていけば明るくなります。

一人一人の善い行いは小さくても、それが広がっていけば、国を明るくするほどの大きな力となります。

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