行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

ゆるす心

2018年02月27日 | 仏の心
現代人は心の容量が小さくなっています。心を寛く持って、でんと構えていることができません。すぐにカッとなって、相手を敵に回してしまいがちです。些細なことで人間関係を壊してしまいます。我慢できない。苛立つ。自分中心にものごとを考えてしまう。これらを克服する修行が必要なのですが、なかなかできません。その修行とは自分に相手を重ねてみるということです。相手の立場にたってみるということです。それがなかなかできないのですが。

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死は新たな命の始まり

2018年02月23日 | 仏の心
冬の景色は死の世界です。




しかし、この死の世界で着実に春という名の新しい命の準備が始まっています。これまで死は全ての終わりだと思っていましたが、新たな命の始まりなのです。





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異なるものを認めてこそ本当の寛容

2018年02月20日 | 仏の心
【異なるものを認めてこそ本当の寛容】安芸の国は浄土真宗の勢力の強いところでしたが、広島県、山口県は真言宗のお寺の多いところでもあります。真言宗は神道、儒教はいうに及ばず、ゾロアスター教、キリスト教(唐の時代の中国では景教というキリスト教の一派が盛んでした。)などを受け入れてきた極めて寛容な宗派です。それに比べて浄土真宗は純粋さを保ってきた宗派で、真言宗と対立的に考えられているところがあります。私は、混合と純粋というように対立的に考えるのは釈尊の教えにそぐわないと思っています。真言宗は真言宗そのままで有り難いし、浄土真宗は浄土真宗そのままで有り難いのです。
この松山大耕師(妙心寺退蔵院住職)の講演はいろいろなところでシェアされて反響を呼びました。しかし松山師の意図に反して、寛容なのが善でイスラム教のように純粋さを守っているのが悪だと考えている人もいます。純粋さを保つことはそれはそれで素晴らしいことなのです。


http://logmi.jp/34073

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いろんな意見を聞いてみよう

2018年02月16日 | 仏の心
遠い昔のことですが、私が子どもの頃に祖父が
「線香は1本だけ立てるものだ。」
と教えてくれました。しかし、そのあとでお寺の和尚さんから
「線香は1本はお釈迦様、1本はご先祖様、1本は自分にと3本立ててください。」
と教わりました。
また父方の祖母はいつも線香を2本立てていました。

1本、2本、3本どれが正しいのだろうと疑問に思ったものです。

同じ事が焼香の回数にも言えるのかもしれません。

線香を1本立てるのが正しいと思っている人にとっては3本立てる人は常識知らずだと思い、3本立てるのが正しいと思っている人には1本しか立てない人は、物事を知らないと思っているものです。

ちなみにわが曹洞宗では、通常1本立てます。坐禅を行う時には長い線香を1本立てて時計代わりにしています。
天台宗、真言宗の平安仏教では3本立てているようです。

実は、1本、2本、3本どれも正しいのです。
宗旨や地域の習慣によって違うと言っていいと思います。

友引には葬式をしないとか結婚式は絶対に大安でなければならないとこだわりを持つ人もいれば、六曜なんて迷信だと思う人もいるわけですが、どちらの考え方も尊重されるべきだと思います。

現代人は自分違う考え方を受け入れられなくなったと言います。世の中にはいろいろな考え方があって、自分とは意見が違うかもしれないが、それを尊重する。特にこれからの国際化社会においては必要な事だと思います。

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いじめ対策は個人の違いを認め合うこと

2018年02月13日 | 仏の心
【いじめ対策は個人の違いを認め合うこと】
いじめをする側の人の中には、サイコパスのようなものをもっていることもありますが、現代社会のもっている生きづらさが、いじめを産んでいる側面もあると思います。集団生活が尊重されすぎるあまり、異質なものを排除しようとする力学がはたらいたり、道徳が尊重されすぎるあまり、道徳的でない人に私罰を与えたり、インターネットによる集団リンチを行ったりします。私は「集団より個人の尊重が大事」「道徳より哲学、宗教」と考えていますが、集団のありかた、道徳の考え方をもっと見直していくべきではないでしょうか。



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