行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

烏鷺滝が 禅 を語る

2011年02月25日 | 禅の心
○「禅とは何ですか?」と聞かれることがあるが、そう簡単に説明できないのが禅である。

○強いて禅を一言で言えば、富士山も、家の近くの小さな山も同じだと思えることかな。

○竜安寺や大仙院の石も、道ばたに転がっている石ころも同じだと思えることかな。

○自分の命も他人の命も大切にすることかな。

○他人の気持ちを思いやることかな。

○禅語を知っていることが人徳があることではない。

○禅語を自分の血や肉にしていかなけばならない。

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大西良慶師が日本を語る

2011年02月22日 | 禅の心
○日本人ちゅうのは筋の通った人間やったがな。

○礼儀のある賢(さか)しい国での。

○それが外国のずるいところを早う取り入れたんやね。

○ワシは乃木将軍を憎んだ。日本中将軍の悪口を言うて歩いた。

○私はの、日本人にもっと分厚い人間になってほしいんじゃ。舶来に浮かれたり、欲出して戦争に引きずられたり、金がある、名誉や地位があると威張ったりする人間になってほしゅうないの。

○ワシは早くから原水爆禁止、軍備廃絶、非核武装の平和運動やってきたの。百歳の坊主がな。不殺生と慈悲、仏教は平和主義や。

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久保田正文師 が現代社会を語る

2011年02月18日 | 禅の心
○経済大国のおごり、指導者層の増上慢、インテリの民衆蔑視、民衆同士の思い上がり、そして宗教による思いを低級と見る知的合理主義とエリート思想、これがつづく限り、日本は本当の指導的国家にはなりえませんね。

○川端(康成)君がなぜ自殺しなければならなかったか。それを考えれば人間にとって宗教の不可欠さがわかるというもの。

○一言で申せば「中道実相」が仏知見ということです。

○仏知見とは仏としての見方です。

久保田正文(くぼたしょうぶん)(1896-1996)日蓮宗の僧


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山田無文老師の言葉

2011年02月15日 | 禅の心
○日本人自身も科学技術のもたらす公害や交通事故に苦しめられて、ようやくわずかながら、西欧文明による人間の幸福の限界に気づき始めているではありませんか。

○明治維新は、仏教を排斥した。廃仏毀釈です。いわば、日本の文化と民族性を育んだ母の力を否定しようとしたわけだ。

○仏教とは、自分と他人の区別をなくし、国と国との争いを禁じ、侵略を戒め、人間平等に徹することを教えたものです。明治政府の富国強兵策は、この仏教の自利利他、慈悲平等心を邪魔に思い、つぶしたのです。

○寺院住職は葬式と法事で手が回らん。ヘルメットをかぶってバイクに乗り、葬式に行きおる。葬儀屋の親方だな。

○今日の仏教教団は、仏教を何も教えないところなのです。

○緋の衣に金襴の袈裟をかけ、ゾロゾロ並んでお経を読む、それだけやないか。

○ありゃ花魁道中や。私はそういっとる。仏教やない。

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烏鷺滝が 愛国心について語る

2011年02月11日 | 禅の心
○日本人は、もともと愛国心よりも愛郷心という概念の方が強い。

○日本は、奈良時代くらいから一つの国家としての意識はあったが、外国と言えば中国と朝鮮半島が意識されていたくらいであった。

○日本という国家を強く意識するようになったのは、明治以降である。

○愛国心という概念は、明治以降に欧米から輸入されたものと言った方がいいかもしれない。

○人に「好きになれ」と言っても、簡単になれるものではないのと同じように、若い人に愛国心を持てと言っても簡単に持てるものではない。

○好きになってもらうには、自分自身を磨いて魅力的なものにしなければならないように、国家も魅力的なものにしなければならない。

○親は我が子が、他人と仲良くして好かれる人になって欲しいと願うように、自国がまわりの国と仲良くして好かれて欲しいと願うのが愛国心である。

○愛国心には平和を切望する気持ちがなくてはならない。

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