烏鷺滝禅話集（103）

○小学校にあがるまでの子や孫には抱っこしたり、話しかけたり話を聴いてやることが大事じゃよ。

○何度も言うが、禅は勇ましいものではないよ。優しい人になるためのものなんじゃよ。

○本当の無心とは自分を小そうして、他人に対する優しい心をもつことじゃ。

○禅でいう「今を生きる」ことは「今だけよかったらいい」ことではないよ。

○宗教でいう「おまかせする」は、自分の人生を他人に委ねることではないよ。

烏鷺滝禅話集（102）

○自尊心のなさが他人をいじめたり、差別したりするんじゃが、自尊心の強い人も自尊心を保つために他人をいじめたり、差別する。ほどほどの自尊心をもつことは難しいわな。

○人が亡くなったら「空」だけが残る。「空」ってなんじゃ？頭でわからんのんが「空」じゃ。

○葬式はいらんのと、墓はいらんのとは別のことじゃ。葬式は人間の最も人間らしい行為じゃあ思うんじゃ。

○「地獄で仏に会う」経験をした人は強いのう。

○小学校にあがるまでの子や孫はとにかく可愛がってやるだけでよい。

烏鷺滝禅話集（101）

○強くなんてなろうとしなくてもいいよ。こうして生きているだけで十分に強いんじゃないか。

○「自己を見つめる」ことは自分を責めることではないよ。

○他人を裁かないことじゃ。

○アドバイスのつもりが批判をしてしもうておる。

○わかっておっても被害者を非難してしまうことがある。「セカンドレイプ」もそうじゃ。

烏鷺滝禅話集（100）

○福の神には疫病神がついてくるんじゃよ。

○できるだけ依存をしないことじゃ。もちろん宗教にも。

○お釈迦様もイエス・キリストもアナーキストだったんじゃ。

○お釈迦様はバラモン教徒、イエス・キリストはユダヤ教徒だったんじゃ。

○頑張ることのできない人に「ガンバレ」というほど酷なことはない。

烏鷺滝禅話集（99）

○野球選手は色紙に「不動心」と書くのが好きじゃのう。ほかの言葉を思いつかんのんかいのう。

○ワシは他人に神仏を拝めとは言わないよ。そがなもの所詮は人間が考えたものなんじゃけ。それよりもっと大事なものを拝みんさい。

○神仏より大事なものは身近にいる人じゃよ。身近にいる人をおろそかにして神仏を熱心に拝むのは本末転倒じゃよ。

○「さわらぬ神に祟りなし」ってわかるかね。神様との付き合いはほどほどにするがよかろうちゅうこっちゃ。

○昔の人は神様との間の取り方を知っておった。今の若者にそれを教えてあげる人がいなくなった。