名古屋、座布団の舞

　平成二十年七月（名古屋）場所（於・愛知県体育館）は、五日目。


　　日本相撲協会「本場所情報」

　　銀河大角力協会


・幕下
　勢（東54）が3連勝。勢いに乗って…？
　もと幕内同士、玉力道（東27）が（東26）を破って白星先行。
　李（西10）は黒星先行、さすがに上位は厳しいか？
　南（西5）は白星先行。
　安壮富士（西2）は3連勝。若天狼（西3）1敗。
　山本山（西筆頭）が2勝目。あと2番！？


・十枚目（十両）
　新十枚目の阿覧が白星先行。
　玉飛鳥に敗れ、若荒雄に土。
　土佐豊は5連勝。全勝して入幕を狙え（笑）！
　旭南海も5連勝。
　武州山も5連勝。市原は5連敗、関取の座が危うくなって来た。
　霧の若に初日。
　北太樹5連勝。全勝が4人もいるのは珍しい。


　幕内土俵入りの定刻は15:50のはずだが、今日も16時を10分以上過ぎて始まっている。中入り後は20分過ぎになってしまうが、以前と比べて十枚目・幕内は一番ずつ増えているわけだし、上に上がれば仕切りの時間も長く取るべき。進行が遅ければ“石炭を焚く”（進行を早める＝仕切りを短くする）必要が出てくるので、進行管理能力が落ちているのでは…？　と思ってしまったり。


・幕内
　叩き込み…の前の蹴返しで勝負あり。垣添を破って、栃ノ心4勝目。
　新入幕と1敗同士、木村山が千代白鵬を下して4勝目。
　ヴェテラン土佐ノ海は今日も○、4連勝。
　新入幕将司3勝目、玉春日は5連敗。
　栃煌山は嘉風に敗れ、1敗。
　出島を上手く叩き込んで玉乃島白星先行。
　鶴竜を元気に寄り倒し、旭天鵬4勝目。
　凄い気合いも立ち合いで消えた？　時天空にあっさり敗れて高見盛黒星先行。
　中途半端な露鵬を押し倒し、雅山4勝目。

　廻しを狙いに行っただけの豪栄道、足が付いていかずに豊真将3勝目。豪栄道は「有望」と言われているが、“化け”ない限り望みはなさそう。
　若の里をかいな捻りで倒し、把瑠都白星先行。
　4連敗同士、朝赤龍が普天王を破って初日。
　好調の豊ノ島と、そうでもなさそうな稀勢の里。小結同士の対戦は、稀勢の里が2勝目。お互いに、こういうところで星を落とさなければねえ…と言ってもしょうがない。

　突き押しの千代大海に、正面から立ち向かって安馬が5連勝。別に、大海に勝っても殊勲とは…（失礼）。大海2敗。
　的が大きいので、捕まりさえしなければ、がぶり寄りには持ってこい。魁皇を破って2勝目。魁皇2敗。
　安美錦を崩して、琴光喜4勝目。昨日の1敗が、後になって…？
　琴欧洲が手を下ろす前に、勝手に突っ込んで行った若ノ鵬。で、いざ取り組むと、まったく力が出ずに寄り切られる。5連敗になったのは、むしろ当然とも言えるが…。欧洲は3勝目。

　突っ張りの相手に突いて出た白鵬。相手の調子が良ければ、棒立ちで成す術がなくなるところだが、そこは今場所の北勝力。余裕で寄り切って5連勝。でも、危ないよねえ？
　栃乃洋に苦戦の朝青龍。押し倒しに栃乃洋の肘も早く落ちたが、自分の体は、はるか上空にあり。物言いついたが団扇の通り、朝青龍は早くも2敗になったのでありました。まあ、順当でしょう。