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大相撲七月場所、逸ノ城の優勝

2022-07-25 06:45:01 | スポーツ
名古屋場所は逸ノ城が優勝した。
照ノ富士、逸ノ城とも3敗目で千秋楽を迎え、逸ノ城が宇良に勝ち、最後の一番、照ノ富士が貴景勝に負けたので、逸ノ城が12勝3敗の成績で初めての優勝 となった。平幕優勝である。優勝インタビューでは「休場明けとなった今場所、ほかの力士よりは休んだと思っていたので、その分、今場所に出そうと思ってやってきたのでよかった」と話した。
 「NHK」 

今場所、終盤まで、横綱照ノ富士がこけたら逸ノ城の優勝だと予感していたが、共に2敗できた14日目、照ノ富士、逸ノ城とも負けた。14日目、正代が照ノ富士を土俵際で交わし勝ったのにはびっくりしたが、その前の逸ノ城も明生に上手く取られて負けた。結果的に、4敗目を期して優勝の可能性なしと思われた貴景勝までもが優勝の可能性を残した。今場所の逸ノ城の相撲、明らかに以前の相撲とは違い、相当に強かった。7日目と8日目に負けるまでは、立会、左上手をとると相手の力士は手の打ちようがない。何せ、211㎏の体はそう簡単に動かせない。6日迄の逸ノ城の相撲を見ると、横綱照ノ富士に勝った相撲など、このまま優勝するんではないかと思えるほど圧倒的な強さがあった。ところが、7日目の正代戦に簡単に負け、翌日の琴ノ若にも負けたときは弱い時の逸ノ城の相撲だったので、逸ノ城もここ迄かと思えたが、その後は強い逸ノ城に戻った。なにせ、左でがっちりまわしを掴むと無類の強さを発揮する。今場所の逸ノ城は以前の逸ノ城とは明らかに違うものがあった。

ところで、今場所の正代の相撲は見るも無残で、これが大関かと嘆かわしものがあった。初日から1勝4敗の正代の相撲をみた多くのファンは、闘争心などのかけらもない、生来の気の優しさの直りようもない性格は、力士にとって悲観的に見え悲しかった。やっと勝ち越した後の14日目に、横綱照ノ富士に勝つとは思いもしなかったが、一瞬だけだがほっとしたものだ。

 14日目の好取組、貴景勝と若隆景の一番は、若隆景が貴景勝を破り、やっと勝ち越した。一時期の輝きを失った貴景勝に代わって、次の時代を背負うべき若手の筆頭、若隆景や兄の若元春、そしてモンゴルの霧馬山、豊昇龍 の相撲をみていると、かっての大昔の、正統大相撲の力強さ見応えを見ることが出来た。

大関陣を見ると、前述のように、正代は優しすぎる。相撲は格闘技のある意味完成した姿だと日頃から思っているが、正代は格闘技に向いていないと思う。体が人並み以上に大きいばかりに相撲取りになったが、あの心優しい人柄は相撲取りに勿体ない。御嶽海は恥も外聞もなく、優勝3回の大関が立ち合いに変化する相撲は見ている方が恥ずかしいほどで、結果的に負け越しのまま、部屋がコロナに感染し残り相撲は規則により休場となったが、そうではなかったら負けこしで大関転落が必至だったと思えるほど惨めな相撲を取っていた。貴景勝が逸ノ城に左四つに組み止められ、あっさり土俵を割った相撲なんぞ、取組の途中、左手で自分のまげをつかんで審判に盛んにアピールする姿をみて、一時期の肩で風切る輝かしい姿はもうない。15日が終わり、貴景勝と正代は大関に残り、御嶽海は場所後に査定が決るようだが、今の大関陣には見応えのある面白い相撲は期待できない。だから、次の若手、若隆景や若元春、モンゴルの霧馬山、豊昇龍、琴ノ若、王鵬の相撲に期待している。彼らの相撲には大相撲黄金時代の相撲の心が見える。


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